近年、スマートフォンの普及からシニア層でも多くの人がSNSを利用するようになりました。
この記事では、調査レポートをもとにシニア層のSNSの利用率や性別ごとの傾向、利用目的などを解説します。
この記事の内容
シニアのSNS利用率は?
シニア層でSNSを利用している人は、2018年から2022年にかけて倍増しました。
モバイル社会研究所の調査レポートを参考にした「LINEを除いたSNSの利用率」は以下の通りです。
- 60代:2018年16%、2022年53%
- 70代:2018年4%、2022年9%
LINEを含めたSNSの利用率については60代が80%、70代が53%となり、LINEをメッセージのやりとりの手段として使っている人が多いとわかります。
また、利用しているサービス別に利用率を見てみると、結果は以下の通りです。
- LINE:66%
- Facebook:12%
- Instagram:10%
- Twitter:8%
多くのシニア層がLINEを使用しており、そのほかのSNSについては、あまり利用率は高くないのが現状です。
参考:【シニア】4年間で利用者倍増 シニアのSNS利用実態(2022年11月17日)|モバイル社会研究所
比較のため、全年代の利用率の数値についてもGROVEが2022年に行った調査結果を参考にご紹介します。
- LINE:92.5%
- Facebook:32.6%
- Instagram:48.5%
- Twitter:46.2%
全世代の利用率と比べると、シニア層はInstagramを利用している人よりもFacebookを使っている比率が高い世代だとわかります。
参考:【2022年9月更新版】SNSの年代別、利用数・利用率や目的を徹底比較! | GROVE
【男女別】よく使用するSNSは?
SNSの利用率を年代と併せて性別ごとに分けた結果は、以下の通りです。
【LINE】
- 女性60代84%、70代59%
- 男性60代74%、70代49%
【Facebook】
- 女性60代10%、70代7%
- 男性60代20%、70代11%
【Instagram】
- 女性60代18%、70代3%
- 男性60代12%、70代6%
【Twitter】
- 女性60代12%、70代3%
- 男性60代12%、70代7%
参考:【シニア】4年間で利用者倍増 シニアのSNS利用実態(2022年11月17日)|モバイル社会研究所
結果を見ると、女性の利用率が高いのはLINE・Instagramです。
特にLINEはカルチャースクールや趣味の会の連絡手段として取り入れている人が多い傾向にあります。
男性においては、Facebookの利用率が女性よりも高く、実生活に関連した情報発信ツールとして使用していることが多いようです。
SNSを利用する主な目的は「近況投稿」や「閲覧」
SNSを利用する目的についても見ていきましょう。
シニアガイドが行った調査をもとにSNSを利用する目的についての回答は以下の通りです。
【Facebook】
- 近況投稿:44.6%
- 動画投稿:9.1%
- 情報シェア:15.1%
- メッセージやコメント:37.9%
- 閲覧のみ:38.9%
【Twitter】
- 近況投稿:22.2%
- 動画投稿:1.1%
- 情報シェア:14.3%
- メッセージやコメント:20.6%
- 閲覧のみ:63.0%
Facebookは、近況投稿やメッセージ・コメントのやりとりに使っていることが多いと結果からわかります。
このことからFacebookはコミュニケーションを図るツールとして活用されていると考えられるでしょう。
また、Twitterについては「閲覧のみ」の比率が圧倒的に高く、情報収集のために使っているといえます。
参考:シニアがスマホで利用しているSNSは「Facebook」と「Twitter」|シニアガイド
まとめ
シニア層のSNSの利用率や性別ごとの傾向、目的について調査結果をもとに解説しました。
女性のLINE利用率は群を抜いて高く、交流のツールとして取り入れられていることが多いようです。
シニア女性へアプローチしたい場合はLINEでのプロモーションが有効かもしれません。
男性はFacebookの利用率が高く、情報収集から交流のツールとして使われていることが窺い知れます。
シニア男性へのアプローチはFacebook広告を検討するとよいでしょう。
最後にリサーチ会社が提供しているアンケートデータをご紹介します。
シニアがSNSをきっかけに購買行動に移ったというデータです。
無料で閲覧出来るので是非参考にしてみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。