企業がSDGsに取り組む意義とは?会社にもたらすメリットや課題についてを解説します。

  • SDGs

公開:2023/03/28

更新:2023/06/01

SDGsは、国連が掲げる持続可能な開発目標であり、社会課題の解決や地球規模の課題への取り組みを促進する枠組みです。

この記事では、SDGsの概要や企業が取り組む意義、メリットや課題について詳しく解説します。

SDGsとは?

SDGsは、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称であり、2015年に国連が採択した17の目標と169のターゲットからなる国際的な枠組みです。

これらの目標は、2030年までに貧困、飢餓、教育格差、環境破壊など、世界の持続可能な発展に関わる課題を解決するために設定されました。

SDGsは、企業や政府、市民社会など、さまざまなステークホルダーが協力して達成することを目指しています。

企業がSDGsに取り組む意義

企業がSDGsに取り組む意義は大きく3つあります。

1.持続可能性の向上と競争力の強化

SDGsは、環境や社会的な課題の解決に取り組むことを促し、持続可能なビジネスモデルの構築を支援します。

企業がSDGsに関連する活動を実施することで、環境への負荷の軽減や社会的なインパクトの向上を図り、競争力を強化することができます。

2.社会的な信頼とブランド価値の向上

SDGsに取り組む企業は、社会的な責任を果たしている姿勢を示し、消費者や投資家からの信頼を得ることができます。

また、持続可能な開発に関心を持つ顧客に対して、自社の取り組みをアピールすることで、ブランド価値を向上させることも可能です。

3.新たなビジネスチャンスの創出

SDGsは、社会的な課題をビジネスの機会と捉えることを促します。

持続可能な商品やサービスの開発、クリーンエネルギーの導入、社会的なインパクトを重視した事業モデルの構築など、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性があります。

企業にもたらすメリットや課題

企業がSDGsに取り組むことで得られるメリットは多岐にわたりますが、一方で課題も存在します。

メリット

  • 社会的な信頼の獲得とブランドイメージの向上
  • 競争力の強化と新規ビジネスチャンスの開拓
  • 社員のモチベーション向上と定着率の向上
  • イノベーションとクリエイティビティの促進

課題

  • 目標設定と進捗管理の難しさ
  • リソースと予算の調整
  • ステークホルダーとの連携とコミュニケーションの課題

人材の採用や定着率の向上につながる具体的な取り組み

企業がSDGsに取り組むことで、人材の採用や定着率の向上につながる具体的な取り組みをいくつかご紹介します。

1.CSR(企業の社会的責任)の強化

SDGsに取り組む企業は、CSR活動を積極的に展開することが求められます。

人材は、企業の社会的な責任に共感し、自身の活躍が社会的なインパクトにつながることを望んでいます。

CSR活動への積極的な参加や社会貢献活動の推進は、人材の魅力や定着率を高める要素となります。

2.グリーンイニシアティブの推進

SDGsの中には環境に関する目標も含まれています。

企業が環境に配慮した取り組みを行うことは、社会的な関心が高まっているテーマであり、人材の志向性にも影響を与えます。

例えば、再生可能エネルギーの導入や炭素排出量の削減、廃棄物リサイクルなど、環境に対する取り組みを推進することで、人材の採用意欲や定着率の向上が期待できます。

3.ダイバーシティとインクルージョンの推進

SDGsの中にはジェンダーや人種、障害のある人々などの社会的な課題も含まれています。

企業がダイバーシティとインクルージョンの価値を重視し、多様性を受け入れる風土を醸成することは、優秀な人材の採用や定着率の向上につながります。

ダイバーシティを尊重し、全ての従業員が自身のアイデンティティを認められ、能力を発揮できる環境を整備することが重要です。

4.キャリア開発と成長の機会の提供

SDGsに取り組む企業は、従業員の成長を重視し、キャリア開発の機会を提供することが求められます。

例えば、SDGsに関連するプロジェクトやイニシアティブへの参加、教育や研修プログラムの充実など、従業員が自己成長や社会的な意義を感じることができる環境を整備することで、人材のモチベーションや定着率を高めることができます。

これらの取り組みにより、企業は優れた人材の採用と定着を促進し、組織の持続的な成長と競争力の向上につなげることができます。

また、人材の働きがいや成長の機会を重視する現代の労働市場において、SDGsへの取り組みは企業の魅力となり、優秀な人材の確保と定着に大きな影響を与えることでしょう。

まとめ

企業がSDGsに取り組むことは、社会的責任を果たすだけでなく、企業自体にもさまざまなメリットをもたらします。

社会からの信頼と評価の向上、新たなビジネスチャンスの創出、持続可能なリスク管理と事業継続性の向上などがその一部です。

しかし、目標設定や実行計画の策定、成果の評価・報告、持続可能な投資や資金調達などの課題も存在します。

企業がSDGsに取り組むためには、社内外の関係者との協力やコミュニケーションの充実が重要です。

そして、人材の採用や定着率の向上を図るためには、CSR活動への参加や企業文化の浸透、社内コミュニケーションの充実など、具体的な取り組みが求められます。

企業がSDGsに取り組むことで、社会的な課題解決と経済的な成果を両立させる持続可能なビジネスの実現に向けて一歩踏み出しましょう。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆者

光田直史

高校卒業後、地元の運送業界や不動産業界に従事し、以後8年をIT企業の製造部門で勤務。事業部長と内部監査室長も兼任した。
その経験を活かし、2020年よりライターとして活動開始。
ビジネス、金融、IT、マーケティング、不動産、農業など複数ジャンルでの記事執筆を手がけている。

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