Yahoo!広告「自動入札のスポット調整」とは?メリット・デメリット、設定方法を解説

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公開日:2024/05/13

更新日:2024/05/13

Yahoo!広告には「自動入札のスポット調整」と呼ばれる機能があります。

セールやプロモーション期間、季節感のあるサービスや商品、イベントやキャンペーンなどを実施する際には、コンバージョン率に応じた入札が必要になります。

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整を活用することで、スムーズに調整することが可能です。

今回は、Yahoo!広告の自動入札のスポット調整がどのような機能なのか、メリット・デメリット、設定方法をご紹介します。

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整とは

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整とは、Yahoo!広告の検索広告における機能で、14日以内の短期間の変動に対応し、調整できる機能です。

この機能は、コンバージョンを獲得することを目的とする自動入札で、過去一定期間内のコンバージョンの傾向から、コンバージョン率を予測し、入札価格を最適化します。

コンバージョン率の変動が見込まれる期間に変動率をキャンペーンに設定することで、入札方法や自動入札の設定を変更せずに、短期間の変動に対応することが可能です。

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整のメリット・デメリット

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整には、メリット・デメリットがあるため、使用する際に把握しておくことが大切です。

以下で具体的な内容を確認しておきましょう。

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整のメリット

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整には、以下のようなメリットがあります。

短期的なコンバージョン率の変動に適応できる

通常の自動入札では、過去の一定期間のデータに基づいて入札価格が設定されます。

しかし、セールやプロモーションなどにより短期間でコンバージョン率が大きく変動する場合、自動入札の効果を発揮しにくくなるのが難点です。

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整を使用すると、このような短期的な変動に対応した入札が可能になります。

入札方法や自動入札の設定を変更せずに対応できる

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整は、コンバージョン率の変動が見込まれる期間に変動率を設定することで、入札方法や自動入札の設定を変更せずに、短期間の変動への対応が可能です。

デバイス別の調整ができる

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整は、すべてのデバイス、またはPC・スマートフォン・タブレットから指定可能で、デバイス別のコンバージョン率の変動にも対応できます。

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整のデメリット・注意点

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整には、以下のようなデメリットや注意点があります。

設定期間に制限がある

スポット調整の設定期間は最大14日間となっており、それ以上の長期間の変動には対応できません。

また、適切な効果を得るためには、7日間以内の設定がおすすめです。

適用できるキャンペーンタイプの制限がある

スポット調整は、標準キャンペーンと動的検索連動型広告キャンペーンにのみ設定できます。

アプリ訴求キャンペーンには設定できません。

適用できる入札戦略に制限がある

スポット調整はポートフォリオ入札設定(コンバージョン単価の目標値、広告費用対効果の目標値)、キャンペーン個別入札設定(コンバージョン数の最大化【目標値あり】、コンバージョン価値の最大化【目標値あり】)にのみ適用できます。

キャンペーンの削除制限がある

スポット調整が適用されたキャンペーンを削除することは不可能です。

キャンペーンを削除する前に、スポット調整を解除するか、スポット調整との関連を解除する必要があります。

予測の難易度が高い

スポット調整では、コンバージョン率の変動を予測して設定する必要があります。

しかし、予測が難しい場合や予測が外れた場合、期待した結果が得られない可能性が高いでしょう。

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整の設定方法 

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整の、具体的な設定は以下のとおりです。

・対象キャンペーンタイプ:標準キャンペーン、動的検索連動型広告キャンペーン(アプリ訴求キャンペーンは除く)

・入札戦略:ポートフォリオ入札設定(コンバージョン単価の目標値、広告費用対効果の目標値)、キャンペーン個別入札設定(コンバージョン数の最大化(目標値あり)、コンバージョン価値の最大化(目標値あり))

・設定期間:最大14日間(7日間以内の設定が推奨)

・デバイス:すべて、またはPC・スマートフォン・タブレットから指定可能

・コンバージョン率の調整:引き上げ率、引き下げ率で調整(-90%から+900%まで設定可能)

例えば、平時のコンバージョン率が7%で、セール期間には平時の2倍のコンバージョン率を見込む場合、スポット調整では「引き上げ率 100%」に設定します。これにより、設定期間中は14%のコンバージョン率を想定して自動入札が行われます。

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整を利用することで、Web広告運用者やWebマーケティング担当者は、短期的な変動にも対応した運用が可能です。

ただし、スポット調整が設定されたキャンペーンは削除できないため、キャンペーンの削除前にスポット調整を削除するか、スポット調整の関連付けを解除する必要があります。

まとめ

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整を利用することで、短期的なコンバージョン率の変動に対応した適切な入札が可能になり、広告効果を最大化することが期待できます。

ただし、スポット調整の設定は適切に行うことが重要であり、設定の誤りは広告効果に影響を及ぼす可能性がある点に注意しなくてはなりません。

Yahoo!広告の自動入札のスポット調整を有効活用し、ビジネスを成長させてもらえれば何よりです。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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