Meta広告を運用している方は「ThruPlay(スループレイ)」というワードを聞いたことがあると思います。
ThruPlayは特に動画広告をメインにマーケティングを行う企業には、必須の機能です。
ここでは、Meta広告のThruPlayがどのようなものなのか、メリット・デメリット、設定方法をご紹介します。
この記事の内容
Meta広告のThruPlayとは
Meta広告のThruPlayとは、動画広告の最適化と課金のオプションで、動画の再生数を増やすことが目的です。
具体的には動画が15秒以下の場合、動画の視聴完了に最適化を行います。
15秒以上の動画の場合は、15秒時点までの動画再生数を最大化するように最適化される仕組みです。
ThruPlayを利用すると、広告主は15秒未満の動画広告が最後まで再生された場合にのみ支払いを行うことを選択できます。
15秒以上の動画広告については、再生時間が15秒以上になるように最適化され、その場合に料金が発生します。
ThruPlayは、動画広告の配信を最適化するための選択肢の1つです。
動画広告を視聴者に長く見てもらうことがおもな目標であれば、ThruPlayを選択するのがおすすめです。
また、動画広告を視聴する可能性が高いユーザーに広告を配信したい場合は、「動画の2秒以上の継続的な再生」を選択するとよいでしょう。
さらに、広告のリーチを広げたい場合は、キャンペーンの目的をリーチに設定するのが得策です。
ブランドの認知度を高めるために動画広告を利用する場合は、キャンペーンの目的を「ブランドの認知度アップ」に設定すると効果的でしょう。
Meta広告のThruPlayのメリット
Meta広告のThruPlayは、特に動画広告において有効な機能で、多くのメリットがあります。
以下でおもなメリットの内容を確認しておきましょう。
視聴時間の増加
ThruPlayは、動画広告が15秒以上再生されることを目指すターゲティングを行うため、ユーザーが広告をより長く視聴する可能性が高まるのがメリットです。
費用対効果の向上
ThruPlayを利用すると、「動画が最後まで再生される、または15秒以上動画が再生された動画広告に対してのみ、広告費を支払う」という課金方法が選択可能です。
これにより、広告に関する無駄な支出が減り、費用対効果が上がります。
ブランドイメージの定着やキャンペーンの浸透
ThruPlayは、ブランドのイメージを確立し、キャンペーンのオファーを広く知らせることを目的とした広告プランにおいて、非常に効果的な手段といえるでしょう。
ピンポイントな宣伝
広告を視聴するユーザーに対してターゲットを絞って宣伝することで、広告にかかる無駄な支出を削減し、費用対効果が向上します。
Meta広告のThruPlayのデメリット・注意点
Meta広告のThruPlayには、メリットだけでなく、以下のようなデメリットや注意点があります。
ユーザー層の限定
Meta広告はFacebookやInstagramなどのプラットフォームで配信されるため、他の媒体と比較すると配信できるユーザーが限られます。
特にFacebookは若年層の利用率が低く、30代以上のビジネスユーザーに広く利用されています。
したがって、商材によっては向き不向きがある点に注意しなくてはなりません。
リソースの必要性
Meta広告はターゲティングやクリエイティブなど、注視すべき項目が多岐にわたります。
広告の配信を始める段階だけでなく、運用段階でも分析や改善には時間や労力が必要です。
そのため、社内のリソースで作業を賄えるかどうかを、事前に確認しておきましょう。
ターゲティング設定の過度な絞り込み
ターゲティング設定を過度に絞り込むと、ターゲットユーザーが限定され、広告の表示回数は減少する可能性があります。
ThruPlayの支払いオプションの制限
ThruPlayの支払いオプションは、インスタントエクスペリエンスのみ対象外のため注意が必要です。
動画の10秒再生数からの切替対応が必要
ThruPlayを導入する際には「動画の10秒再生数」からの切替対応が必要となります。
Meta広告のThruPlayの設定方法
Meta広告のThruPlayの設定方法は以下の通りです。
1.広告マネージャを開く:Meta広告マネージャを開きます。
2.新規キャンペーン作成:[作成]をクリックして新規キャンペーンを作成しましょう。
3.目的の選択:目的として[認知度]または[エンゲージメント]を選択します。
4.広告セットレベルでThruPlayを選択:[広告セット]レベルで[パフォーマンスの目標]の下の[ThruPlay]を選択しましょう。
5.課金オプションでThruPlayを選択:「請求のタイミング」にて「ThruPlay」を選択することで、動画を最後まで視聴した、もしくは15秒以上視聴された動画広告に対して支払いが可能となります。
6.キャンペーンの作成を完了:最後に、キャンペーンの作成を完了します。
以上の手順で、Meta広告のThruPlayの設定が可能です。
ただし、ThruPlayの課金オプションは、インスタントエクスペリエンスフォーマットには対応していない点に注意しなくてはなりません。
まとめ
Meta広告のThruPlayを有効活用すれば、動画広告などのパフォーマンス向上につながります。
ただし、課金オプションのため、費用対効果を試算したうえで計画的に利用しなくてはなりません。
本記事の内容を参考に、ThruPlayをぜひご活用ください。
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