動画制作における解像度とアスペクト比の基礎知識

  • マーケティング

公開日:2024/05/21

更新日:2024/05/21

近年、YouTubeやTikTokなど、動画SNSのユーザーが増えたことにより、動画はWebマーケティングに欠かせないツールの1つとなりました。

また、動画広告も広く利用されており、動画などのクリエイティブ制作や企業アカウントのSNS投稿、Webマーケティングを担当する方は、動画制作の知識が欠かせません。

動画媒体ごとに推奨される解像度とアスペクト比もあるため、出稿する媒体ごとに編集が必要です。

そこで今回は、動画制作における解像度とアスペクト比の基礎知識をご紹介します。

動画の解像度とアスペクト比とは

動画の解像度とアスペクト比は、動画制作、SNS投稿、Webマーケティングにおいて重要な要素です。

以下で、それぞれの概念とその重要性について解説します。

動画の解像度

動画の解像度とは、1フレーム内のピクセル密度を指し「画素数」とも呼ばれます。

ピクセルは色を表現する最小単位であり、1つの動画は異なる色のピクセルが集まって構成される仕組みです。

ピクセル数が多いほど細部まで表現でき、動画がより鮮明に見えます。

そのため、解像度は動画の画質を決定する重要な要素です。

動画で一般的に使用される解像度は、以下のとおりです。

・SD:720×480ピクセル。アナログテレビ放送やDVDで使用されていた解像度です。

・HD:1280×720ピクセル。ハイビジョンテレビの最低限度の解像度で、現在の放送の主流です。

・Full HD:1920×1080ピクセル。フルハイビジョンとも呼ばれ、地上波デジタル放送やブルーレイの最大解像度です。

・4K:3840×2160ピクセル。フルHDの4倍の画素数で、非常に鮮明な映像を提供します。

・8K:7680×4320ピクセル。フルHDの16倍の画素数で、最大級の臨場感を体感できます。

動画のアスペクト比

アスペクト比とは、動画のフレームにおける横と縦のサイズの比率です。

解像度と密接に関係しており、解像度が決まるとアスペクト比も同時に決まります。

代表的なアスペクト比は、以下のとおりです。

・4:3:正方形に近い比率でスタンダードと呼ばれ、アナログテレビ放送やDVDに用いられています。

・16:9:横に長い比率でワイドと呼ばれ、地上波デジタル放送やYouTubeで広く使用されるポピュラーなアスペクト比です。

・1:1:正方形の比率で、スマホからの動画投稿でよく使われます。

・9:16:縦型の比率で、スマートフォンを縦に使う場合の動画視聴でよく使われます。

動画広告の広告媒体ごとの推奨解像度・アスペクト比

動画広告に出稿する場合は、媒体ごとに推奨解像度とアスペクト比があります。

以下で、おもな広告媒体の推奨解像度とアスペクト比を確認しておきましょう。

YouTube

YouTubeの標準アスペクト比は16:9で、推奨される解像度は1080p(1920×1080)です。

近年、4K解像度(3840×2160)に対応する視聴デバイスが増加したことで、「4K」と銘打った高画質の動画投稿も増えています。

ただし、高解像度の動画は視聴環境によって読み込みに時間がかかったり、再生がスムーズにいかなかったりする場合もあります。

そのため、映像の質に特別なこだわりがない限り、現時点では1080pの設定が望ましいでしょう。

一方、ショート動画のアスペクト比は9:16、推奨解像度は1080p(1080×1920)です。

Instagram

Instagramでは、フィードに投稿する動画のアスペクト比は1:1、ストーリーズでは9:16が推奨されています。

解像度に関しては、フィード動画は最大で1080p フルHD、ストーリーズ動画は最大で720p HDまで対応可能です。

TikTok

TikTokの推奨アスペクト比は9:16です。

最大解像度は1080p フルHDで、720p HDでも十分な品質だといえます。

TikTokでは視聴者が瞬時に動画を見るかどうか判断する場面が多いため、解像度よりも短くてインパクトのある内容を重視しましょう。

動画の解像度・アスペクト比の変換に便利な編集ツール

動画の解像度・アスペクト比の編集は、どのような方法で行うのでしょうか。

ここでは、動画の解像度・アスペクト比を行える編集ツールを3つご紹介します。

HandBrake

HandBrakeは、オープンソースの無料動画変換ツールです。

解像度やアスペクト比の変更はもちろん、動画の圧縮やフォーマット変換も行えます。

使いやすいインターフェースが特徴で、初心者でも簡単に操作できるのが特徴です。

VLC Media Player

一般的なメディアプレーヤーとして知られているVLC Media Playerは、動画変換機能も備えています。

解像度やアスペクト比の調整だけでなく、さまざまなフォーマットへの変換が可能です。

多機能でありながら操作は直感的で、初心者でも使いやすいです。

Adobe Premiere Pro

Adobe Premiere Proは、プロフェッショナル向けの動画編集ソフトウェアで、解像度やアスペクト比の変更に加え、高度な編集やエフェクトの追加も行うことが可能です。

多機能ながらも直感的な操作性を持ち、初心者からプロまで幅広く利用されています。

ただし、有料です。

まとめ

動画広告媒体ごとに推奨される解像度とアスペクト比を理解し、適切に選択することで、視聴者に最適な動画体験を提供できます。

また、動画の解像度やアスペクト比は、配信プラットフォームや視聴デバイスによっても異なるため、それらを考慮に入れることも重要です。

これらの知識を持つことで、より効果的な動画制作やマーケティングが行えるようになるでしょう。

本記事の内容を参考に、ぜひ実践してみてください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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