ゲーム内広告とは?注目される背景、メリット・デメリットなどを解説

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公開日:2024/05/29

更新日:2024/05/29

近年、さまざまな媒体に広告を出稿でき、以前に増して効果的なプロモーションができるようになりました。

ゲーム内広告もその1つです。

「ゲーム内広告って何?」「効果が期待できるの?」という疑問をお持ちの方向けに、本記事では、ゲーム内広告の概要や注目される背景、メリット・デメリットを解説します。

効果的なプロモーションを検討している場合は、ぜひ参考にしてください。

ゲーム内広告とは?

ゲーム内広告は、ゲームのプレイ中に表示される広告です。

通常のアプリ広告と違い、ゲームのなかで配信される広告となります。

SNSの成長で広告媒体が多様化していますが、ゲーム内広告も注目度が高いです。

自社商品の効果的なアプローチ手段として、今後さらに認知が高まる可能性もあるため、ゲーム内広告の具体的な内容を理解しておくことが大切です。

ゲーム内広告が注目される背景

新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛を余儀なくされた背景もあり、ゲーム市場は成長しました。

また、実況動画の影響でゲームに親しむ人が増えたことも大きいでしょう。

「Allied Market Research」の調査によると、ゲーム内広告の市場規模は2021年に世界全体で約9,700億円を突破しています。

2022年から2030年にかけてゲーム広告市場は11%の成長も見込まれており、今後も規模拡大を期待できるでしょう。

よって、ゲーム内広告を通じたプロモーションは今後も効果が期待できます。

参考:ゲーム内広告市場調査、2030 年

ゲーム内広告の種類と特徴

ゲーム内広告にはいくつか種類があり、オンラインゲーム広告、スマホゲーム広告、プロダクトプレイスメントの主に3つです。

それぞれの特徴をご紹介します。

オンラインゲーム

オンラインゲームのマップ上には、実際の屋外広告のように自社製品の広告を設置できます。

主にテレビゲームで活用されており、ゲーム愛好者にはなじみ深い広告手法です。

利用者の多いゲーム内で広告を出せば、効率的な商品訴求が期待できます。

最近では、将来的にVR空間で過ごす時間が現実世界より長くなるという予測もあり、VRゲーム内広告への関心も高まっています。

ゲーム内広告の特徴は、楽しみながら商品に触れられる点です。

ただし、ストレスなく自然な形でのアプローチが可能で、プレイヤーの没入感を損なわない範囲で配信する必要があります。

過度な配信は逆効果になりかねない点にも注意が必要でしょう。

スマホゲーム

スマホゲーム内で配信される広告は、多くの人にとってなじみ深いものです。

アプリ内で表示される広告には、画像や動画などさまざまな形式があります。

最近では動画広告の需要が高まっており、アプリの画面遷移時や起動時などに表示される広告が主流です。

スマホを手放せない現代では、ゲーム内広告は効果的なプロモーション手段の1つとして注目されています。

しかし、こちらも過剰な配信は逆効果であるため、ユーザー体験を第一に考えつつ、ストレスなく商品情報に触れられるような配信が求められるでしょう。

プロダクトプレイスメント

プロダクトプレイスメントとは、実際に存在する商品をコンテンツのなかで登場させる広告手法です。

ゲームや映画、アニメなどで活用されており、近年は新海誠監督の映画「天気の子」が有名な例です。

登場人物が使う食材や背景の看板など、実物が使われていました。

プロダクトプレイスメントを取り入れることで、話題の作品のなかで自社商品をアピールできます。

ゲーム内で展開すれば、ユーザーの商品への想起や購買意欲を刺激することが期待できるでしょう。

こちらも過剰な配信は避けつつ、ストーリーに溶け込む形で自然な商品展開を図ることが重要です。

ゲーム内広告のメリット

ゲーム内広告はアプリ広告やテレビCMなどと異なる特性があり、さまざまなメリットがあります。

ゲーム内広告のメリットとして3つの内容をご紹介します。

幅広い層にリーチできる

ゲームはさまざまな世代に人気のある娯楽です。

米国の調査では、Z世代やミレニアル世代の96%がゲーマーで、X世代も89%を占めます。

少しでもゲームに触れるユーザーを「ゲーマー」と表現すれば、多くの人々が楽しんでいることが判明しました。

世代間の違いはあるものの、高齢者でも半数以上がゲームを楽しんでいるケースもあるでしょう。

機器別では、モバイルアプリのゲーマーは女性が75%である一方、PCやコンソールは男性が65~66%を占めています。

このような背景を踏まえて広告配信する必要があるでしょう。

参考:In-game advertising is ramping up, but consumers are worried

出稿タイミングを図れる

ゲーム内広告は、配信タイミングの調整が可能です。

ユーザーにとってSNSの動画広告のように、強制的に表示されるとストレスになる場合がありますが、ゲーム内広告はプレイヤーに不快感を与えないタイミングで配信できます。

たとえば、ゲームクリア時など、達成感の高まるシーンで広告を表示すれば、受け入れやすくなるでしょう。

さらに「広告視聴でゲーム時間が延長できる」といったインセンティブの付与も効果的です。

ユーザーのゲーム体験や楽しさを阻害しない形で広告を配信できる点が魅力でしょう。

ゲーム内広告のデメリット

ゲーム内広告は課題も少なくありません。

課題の1つが効果測定です。

ゲーム画面での広告表示状況や視認性をどう判断するかが難しい側面があります。

また、ユーザーの楽しさを損なわないことも重要視されています。

しかし、今後、業界全体で課題をクリアし、さまざまな取り組みを進めていけば、ゲーム内広告によるプロモーションの効果をより一層高められるでしょう。

実際に大手企業も資金を投じている動きがあります。

今後の動向を注視しつつ、運用を検討したいところです。

まとめ

ゲーム内広告は、昨今、注目されるマーケティング手法です。

一方で、課題も少なからず存在しています。

業界全体で解決に向けた取り組みを進め、適切な運用や技術革新が実現すれば、プレイヤーと企業の両方にメリットがある広告手法として発展していくでしょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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