ゲーム内広告とは?注目される理由や広告の種類、成果を出す方法を解説

  • Web広告

公開日:2024/05/29

更新日:2026/06/23

スマートフォンや家庭用ゲーム機の普及により、ゲームは幅広い世代に親しまれるエンターテインメントとなっています。こうした市場の拡大に伴い、近年注目を集めているのが「ゲーム内広告」です。

ゲーム内広告は、ゲームをプレイしているユーザーに対して自然な形で商品やサービスを訴求できる広告手法として、多くの企業が活用を進めています。

本記事では、ゲーム内広告の概要や種類、注目される背景、メリット・注意点、成果を出すためのポイントまで詳しく解説します。ゲーム内広告の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ゲーム内広告とは

ゲーム内広告とは、スマートフォンゲームやPCゲーム、家庭用ゲーム機などのゲーム内で配信・表示される広告のことです。

通常のWebサイトやアプリ内に表示される広告とは異なり、ユーザーがゲームをプレイしている最中に、自然な形で広告に接触できる点が特徴です。広告の表示方法によってはユーザー体験を損なうことなく訴求できるため、企業の認知拡大や商品・サービスのプロモーション施策として活用されるケースも増えています。

ゲーム内広告とアプリ内広告の違い

ゲーム内広告はアプリ内広告の一種ですが、配信される環境やユーザーの利用状況に違いがあります。

アプリ内広告はニュースアプリやSNS、動画配信アプリなど、さまざまなアプリ内で表示される広告の総称です。一方、ゲーム内広告はゲームアプリやゲームソフト内に限定して配信されます。

また、ゲーム内広告はユーザーの没入感やプレイ体験を意識して設計されるケースが多く、ゲームの進行に合わせて表示される点も特徴の一つです。例えば、ステージクリア後や報酬獲得時など、ユーザーの行動タイミングに合わせて広告を配信できます。

ゲーム内広告が注目される背景

近年、ゲーム内広告はデジタル広告の中でも特に注目を集める広告手法となっています。その背景には、世界的なゲーム市場の拡大があります。

特に新型コロナウイルス感染症の流行に伴う外出自粛の影響で、自宅で過ごす時間が増加し、多くの人がゲームに触れる機会を持つようになりました。また、YouTubeやTwitch(ライブストリーミング配信プラットフォーム)などのゲーム実況・ライブ配信の普及によって、これまでゲームに馴染みのなかった層にもゲーム文化が浸透しています。

実際の調査によると、ゲーム内広告市場は2025年に62億米ドルと評価されており、2026年には66億9,000万米ドル、2032年には116億7,000万米ドルに達すると予測されています。

このような背景から、ゲーム内広告は認知拡大や商品・サービスのプロモーション施策として、今後さらに活用が進むと考えられています。

参考:グローバルインフォメーション「ゲーム内広告市場:ゲームジャンル、フォーマットタイプ、種類、ゲーム形式、エンゲージメントレベル、ターゲット層、プラットフォーム別―2026年~2032年の世界市場予測」

ゲーム内広告の種類

ここでは、ゲーム内広告の主な種類について解説します。ゲーム内広告にはバナー広告や動画広告、リワード広告、ゲーム空間に溶け込む広告など複数の形式があり、それぞれ表示されるタイミングやユーザーへの訴求方法が異なります。

バナー広告

バナー広告とは、ゲーム画面の一部に画像やテキスト形式で表示される広告です。画面の上部や下部などに固定表示されることが多く、スマホゲームを中心に幅広く活用されています。

ゲームをプレイしている最中にも広告を表示できるため、ユーザーとの接触機会を増やしやすい広告形式です。

インタースティシャル広告

インタースティシャル広告とは、ゲーム画面の切り替わり時などに全画面で表示される広告です。ステージクリア後やゲーム開始前、画面遷移のタイミングなどに表示されるケースが多くあります。

全画面で表示されるため、バナー広告よりもユーザーの目に留まりやすく、商品やサービスを強く訴求できる広告形式です。

リワード広告

リワード広告とは、ユーザーが広告を視聴する代わりに、ゲーム内アイテムやポイント、追加プレイ回数などの報酬を受け取れる広告です。

ユーザーが自ら広告を視聴する形式であるため、広告に対する抵抗感が比較的少ない傾向にあります。例えば「動画を見るとアイテムがもらえる」「広告を視聴するとスタミナが回復する」といった形で活用されます。

プレイアブル広告

プレイアブル広告とは、広告内で実際にゲームやアプリの一部を体験できる広告です。ユーザーは広告を通じて操作性や内容を試せるため、通常の画像広告や動画広告よりもサービス内容を理解しやすい形式といえます。

特にゲームアプリのプロモーションで活用されることが多く、広告を見たユーザーがそのままアプリのインストールや利用につながる可能性があります。

オーディオ広告

オーディオ広告とは、ゲーム内で音声として配信される広告です。ゲームのローディング中やプレイの合間に、音声広告として流れるケースがあります。

画面を占有しないため、ユーザーの視覚的なプレイ体験を妨げにくい点がメリットです。特に、音声を聞きながら進行するゲームや、作業要素の多いゲームと相性のよい広告形式といえます。

ゲーム内看板広告

ゲーム内看板広告とは、ゲーム内のマップや街並み、スタジアムなどに看板のような形で表示される広告です。実際の屋外広告のように、ゲーム空間内に企業名や商品名、ブランドロゴなどを設置できます。

特にスポーツゲームやレースゲーム、オープンワールド型のゲームなど、現実に近い空間を表現するゲームで活用されやすい広告手法です。

プロダクトプレイスメント

プロダクトプレイスメントとは、実在する商品やブランドをゲーム内に登場させる広告手法です。ゲームのキャラクターが商品を使用したり、背景に実在する店舗や商品パッケージを表示したりする形で活用されます。

映画やアニメなどでも用いられる手法で、ゲーム内でもストーリーや世界観に自然に組み込むことで、ユーザーに商品を印象づけられます。

ゲーム内広告のメリット

ゲーム市場の拡大に伴い、ゲーム内広告は新たなマーケティング手法として注目されています。ほかの広告媒体にはない特徴を理解することで、自社の広告施策に活用できるか判断しやすくなるでしょう。

幅広いユーザー層へリーチできる

ゲームは子どもから高齢者まで幅広い世代に利用されているコンテンツです。かつては若年層向けの娯楽というイメージがありましたが、現在ではスマートフォンの普及により、年代や性別を問わず多くの人が日常的にゲームを楽しんでいます。

また、スマホゲーム・PCゲーム・家庭用ゲーム機など、ゲームを楽しむ環境も多様化しています。そのため、自社の商品やサービスのターゲット層に合わせて広告を配信しやすくなっています。

ターゲティング配信が可能

ゲーム内広告は、ユーザー属性や行動データを活用したターゲティング配信に対応しています。

例えば、年齢や性別、地域といった基本情報に加え、プレイしているゲームジャンルや利用頻度などを参考に広告配信を行えます。そのため、自社の商品やサービスに興味を持つ可能性が高いユーザーへ効率的にアプローチできます。

また、ゲームの進行状況やプレイタイミングに合わせて広告を表示できるケースもあります。広告を届ける対象やタイミングを最適化することで、無駄な広告配信を抑えながら高い広告効果を目指せるでしょう。

ブランド認知向上につながる

ゲーム内看板広告やプロダクトプレイスメントのように、ゲームの世界観に溶け込む形で広告を掲載する場合、ユーザーの没入感を妨げることなくブランドを訴求できます。

また、ゲームは継続的にプレイされることが多いため、同じ広告に複数回接触する機会も少なくありません。繰り返し接触することでブランド名や商品名が記憶に残りやすくなり、認知度向上につながる可能性があります。

高いエンゲージメントが期待できる

ゲーム内広告は、ユーザーがコンテンツに集中している状態で接触できるため、高いエンゲージメントが期待できます。

特にリワード広告では、広告視聴によってゲーム内アイテムや特典を獲得できるため、ユーザーが自発的に広告へ接触します。その結果、通常のディスプレイ広告や動画広告と比較して、高い視聴完了率や広告理解度につながるケースがあります。

また、ゲームクリア後やステージ終了時など、ユーザーが広告を受け入れやすいタイミングで配信できる点も魅力の一つです。ユーザー体験を損なわずに広告を届けられるため、広告への好意的な反応やブランドへの興味関心を高めやすいでしょう。

ゲーム内広告の注意点

ゲーム内広告には多くのメリットがありますが、運用方法によってはユーザーにネガティブな印象を与える可能性もあります。広告効果を最大化するためにも、事前に課題やリスクを理解しておきましょう。

ユーザー体験を損なう可能性がある

ゲーム内広告で最も注意したいのは、ユーザーのゲーム体験を損なわないことです。

ゲームを利用するユーザーは、娯楽やリフレッシュを目的としてコンテンツを楽しんでいます。そのため、広告が頻繁に表示されたり、ゲームプレイを中断させたりすると、ストレスや不満につながる可能性があります。特に、プレイ中に強制的に表示される広告や、閉じにくい広告はユーザー離れの原因になりかねません。

媒体選定が難しい

ゲーム市場には、スマホゲーム、PCゲーム、家庭用ゲーム機向けゲームなど、さまざまなジャンルが存在します。また、同じゲームでも利用者の年齢層や性別、興味関心は大きく異なります。

人気タイトルだからといって必ずしも成果につながるとは限りません。ゲームのジャンルやプレイヤー属性、広告フォーマットなどを総合的に検討し、自社に適した媒体を選定する必要があります。

クリエイティブ設計が重要

ゲームユーザーはコンテンツへの没入感を重視する傾向があるため、広告色が強すぎるクリエイティブは敬遠される可能性があります。特にゲーム内看板広告やプロダクトプレイスメントでは、ゲームの世界観に自然に溶け込むデザインが求められます。

また、リワード広告や動画広告の場合も、短時間で内容が伝わる分かりやすいクリエイティブ設計が欠かせません。ユーザーが興味を持ちやすい訴求内容や視認性の高いデザインを採用することで、広告効果の向上が期待できます。

ゲーム内広告で成果を出すポイント

ゲーム内広告は出稿するだけで成果が出るわけではなく、媒体選定や広告設計、運用改善が成果を左右します。ユーザー体験を意識しながら適切に運用することで、高い広告効果が期待できます。

ゲームジャンルとの相性を考える

ゲーム内広告で成果を出すためには、自社の商品やサービスとゲームジャンルの相性を考慮することが大切です。

例えば、若年層向けの商品であればスマホゲームやアクションゲームとの相性がよく、ビジネスパーソン向けのサービスであればシミュレーションゲームや戦略ゲームのユーザー層が適している場合があります。ゲームの人気度だけで判断するのではなく、ターゲットユーザーとの親和性を確認したうえで媒体を選定しましょう。

自然な広告体験を設計する

ゲームを楽しんでいる最中に過度な広告が表示されると、ユーザーの没入感を損ない、ブランドに対してネガティブな印象を与える可能性があります。

そのため、ゲームクリア後や画面遷移時など、広告を受け入れやすいタイミングで表示されるインタースティシャル広告や、リワード広告のように広告視聴と引き換えにゲーム内特典を提供する形式であれば、ユーザーの満足度を維持しながら広告接触を促進できます。

さらに、ゲーム内看板広告やプロダクトプレイスメントを活用する場合は、ゲームの世界観に自然に溶け込むクリエイティブを設計することもポイントです。広告とコンテンツの一体感を高めることで、ユーザーに受け入れられやすくなります。

配信後の分析と改善を行う

広告を掲載した後は、インプレッション数やクリック率、動画視聴完了率、コンバージョン数などの指標を確認し、広告効果を検証しましょう。

また、広告フォーマットやクリエイティブ、配信タイミングによって成果は大きく変化します。複数のパターンを比較しながら効果検証を行うことで、より高い成果につながる運用方法を見つけやすくなります。

ゲーム市場やユーザー行動は常に変化しているため、一度設定した内容をそのまま運用し続けるのではなく、データをもとに継続的な改善を行うことが欠かせません。PDCAサイクルを回しながら最適化を進めることで、ゲーム内広告の費用対効果向上が期待できるでしょう。

ゲーム内広告が向いているケース・向いていないケース

ゲーム内広告は幅広いユーザーへアプローチできる一方で、商品やサービスとの相性によって成果が大きく異なります。自社に適した広告手法かどうかを判断する際の参考にしてください。

ゲーム内広告が向いているケース

ゲーム内広告は、幅広いユーザーへの認知拡大を目的とする企業に向いています。

特に、消費財や食品・飲料、アパレル、エンターテインメント関連サービスなど、一般消費者向けの商品・サービスを展開している企業との相性がよい傾向があります。

また、若年層やスマートフォン利用者へのアプローチを強化したい企業にも適しています。スマホゲームを中心に多くのユーザーが日常的にゲームを利用しているため、テレビCMやWeb広告だけでは接触しづらい層への訴求も期待できます。

さらに、新商品の認知向上やブランドイメージの浸透を目的とする企業にもおすすめです。ゲーム内看板広告やプロダクトプレイスメントを活用することで、ゲームの世界観のなかで自然にブランドを訴求できます。

ゲーム内広告が向いていないケース

一方で、ゲーム内広告が必ずしも適しているとは限らない企業もあります。

例えば、特定の業界や限られた企業のみを対象とするBtoB商材の場合、ゲームユーザーの大半がターゲットに該当しない可能性があります。そのため、リード獲得や商談創出を主な目的とする場合は、業界専門メディアや検索広告などのほうが効率的なケースもあるでしょう。

また、短期間で直接的な売上や問い合わせ獲得を重視する場合も注意が必要です。ゲーム内広告は認知拡大やブランド形成に強みを持つ一方で、商材によっては即時のコンバージョンにつながりにくい場合があります。

しかし、向いていないとされる企業であっても、ターゲット層とゲームユーザーの親和性が高ければ成果につながる可能性があります。業種だけで判断するのではなく、自社のターゲットや広告目的に合わせて活用を検討しましょう。

まとめ

ゲーム内広告は、ゲーム市場の拡大とともに注目を集めている広告手法です。幅広いユーザー層へアプローチできるだけでなく、ターゲティング配信や高いエンゲージメントが期待できることから、多くの企業が活用を進めています。

一方で、ユーザー体験を損なわない広告設計や、適切な媒体選定、継続的な効果検証などが求められる点には注意が必要です。ゲームの世界観やユーザーのプレイ体験に配慮しながら運用することで、より高い広告効果を期待できるでしょう。

今後もゲーム市場の成長や広告技術の進化に伴い、ゲーム内広告の活用機会はさらに広がると考えられます。自社の商品やサービスとの相性を見極めながら、マーケティング施策の選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

▼当サイト人気記事のご紹介▼

リスティング広告【最適化】に必須のチェックリストを”無料”配布中!

リスティング広告を運用する上で必要なチェックリストをPDF形式で無料でダウンロードいただけます。

【広告代理店の運用者】が教えるリスティング広告の基礎を使ってあなたのビジネスの集客アップにご活用ください。

関連記事

執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

同じタグの記事を見る

scroll to top TOP