Google広告を運用する場合、地域や時間などに応じて適切な文言を設定することで、コンバージョン率の向上につながります。
しかし、手動による運用の場合、この作業は非常に手間がかかります。
そのため、Google広告の広告カスタマイズを活用するのがおすすめです。
ここでは、Google広告の「広告カスタマイザ」の作成・設定方法、注意点を解説します。
この記事の内容
Google広告の「広告カスタマイザ」とは
Google広告の「広告カスタマイザ」は、Web広告運用者やマーケティング担当者が効率的に広告キャンペーンを管理し、ユーザーの検索語句や地域、時間などに応じて広告文を動的にカスタマイズできる機能です。
この機能を利用することで、広告運用の手間を減らしながら、ユーザーのニーズに合わせたパーソナライズされた広告を提供することが可能になります。
広告カスタマイズの特徴
Google広告の広告カスタマイザのおもな特徴は、以下のとおりです。
バリエーション豊富な広告文の作成
広告カスタマイザを使用すると、条件に応じて広告文を自動で変更でき、多様なクリエイティブを少ない手間で作成できます。
ユーザーの行動を促す
カウントダウン機能を使って、セール開始までの時間を示すことで、ユーザーの行動を促進することが可能です。
クリック率向上
ユーザーの検索語句や状況に応じて広告文を出し分けることで、関心を引きつけ、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
レポート機能での文面自動更新
Google広告のレポート機能を活用して、広告文を自動で更新し、データ分析を容易にします。
ABテストの容易化
レポート機能で得た情報を基に、ABテストを容易に行い、広告の最適化を図ることが可能です。
Google広告の広告カスタマイザの作成・設定方法
Google広告の広告カスタマイザを作成・設定する方法は、以下の手順で実施します。
以下で、それぞれの内容を解説します。
データフィードの準備
広告カスタマイザを使用するためには、まず商品やサービスの詳細を含むデータフィードを準備しなくてはなりません。
データフィードは、CSVまたはExcel形式で作成され、商品名、価格、在庫数などの情報を含みます。
データフィードのアップロード
準備したデータフィードをGoogle広告アカウントにアップロードします。
広告文に挿入する情報がGoogle広告システムに登録されます。
広告カスタマイザ属性の追加
Google広告の「ツールと設定」から「ビジネスデータ」を選択し、「広告カスタマイザ属性」を選んで、新しい属性を追加します。
属性には名前を付け、データの種類(テキスト、価格、数値、割合)を指定しましょう。
広告カスタマイザの値の設定
属性を定義した後、実際に広告文に表示させる値を設定することが必要です。
キーワードのレポート画面から行え、属性に応じた値を入力します。
広告文に広告カスタマイザを挿入
レスポンシブ検索広告の編集画面で、広告文に挿入したい箇所にカーソルを合わせ、「{」を入力すると、挿入できるカスタマイズ機能が表示されます。
ここから「広告カスタマイザ」を選択し、適用したい属性を選ぶことが可能です。
デフォルト値の設定
カスタマイザの値が何らかの理由で適用されない場合、表示されるデフォルトの文言を設定します。
一括アップロードでの登録
ExcelやGoogleスプレッドシートを使用して、属性と値を一括でアップロードすることも可能です。
大量のデータを効率的に処理できます。
データの定期的な更新
在庫数や価格などの変動がある場合は、データフィードを定期的に更新して、常に最新の情報を広告に反映させることが重要です。
Google広告の広告カスタマイザの注意点
Google広告の広告カスタマイザを使用する際には、いくつかの注意点があります。
これらを理解し、適切に対応することで、広告の効果を最大化できるでしょう。
以下で、それぞれの内容を解説します。
最終リンク先の動的変更は不可
広告カスタマイザでは、広告文はカスタマイズできますが、最終的なリンク先URLの動的な変更はできません。
そのため、リンク先URLは事前に適切に設定しておく必要があります。
デフォルト値が重要
データフィードに基づくカスタマイズが何らかの理由で適用されない場合、デフォルト値が表示されます。
デフォルト値は、ユーザーにとって意味のある情報を提供するように設定することが重要です。
データフィードの定期的な確認と更新
在庫数や価格などの情報は常に変動しているため、データフィードは定期的に確認し、最新の情報に更新しておかなくてはなりません。
古い情報が表示されると、ユーザーの信頼を失う原因にもなります。
表示されないことがある
一部の条件下では、広告カスタマイザが正しく表示されないことがあります。
そのため、広告のパフォーマンスを定期的に監視し、問題が発生した場合は迅速に対応することが必要です。
データフィードのメンテナンスが必要
データフィードは広告カスタマイザの核となる部分です。
キーワードやエリアなどに変更があった際には、随時変更を行う必要があります。
メンテナンスには時間と手間がかかることを理解しておきましょう。
まとめ
Google広告の「広告カスタマイザ」は、地域や時間に基づいて広告文を動的に変更し、効率的な広告運用を可能にする機能です。
広告運用を効率化できますが、データフィードの準備、アップロード、属性の設定、広告文への挿入が必要で、定期的なデータ更新を行う必要があります。
また、リンク先URLの動的変更は不可で、表示されない場合の対応も必要です。
本記事の内容を参考に、ぜひ広告カスタマイザ有効活用してください。
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