Metaのインスタントエクスペリエンスとは?導入メリットや注意点、作成方法を解説

  • Web広告

公開日:2024/06/21

更新日:2024/06/21

Facebook広告にはさまざまな広告フォーマットがあります。

そのなかの1つが「インスタントエクスペリエンス」です。

モバイルユーザー向けに設計されており、効果的な訴求が可能なフォーマットになります。

本記事では、インスタントエクスペリエンスの概要や注意点などを解説します。

広告運用で手法を検討している際は、ぜひ参考にしてください。

インスタントエクスペリエンスとは?

インスタントエクスペリエンスとは、Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)のアプリ上の広告をクリックすると、フルスクリーンで表示されるフォーマットです。

通常の広告はクリックすると、直接サイトに移動しますが、インスタントエクスペリエンスでは、アプリ内で画像や動画を配置したページが表示されます。

そのため、ユーザーがサイトにアクセスする前に多くの情報を伝えられます。

相性の良い商品やサービス

インスタントエクスペリエンスでは、自由に商材や訴求内容をカスタマイズできるため、幅広い商品の訴求に適しています。

そのなかでも、ファッション、ECサイトでの集客、ブランドの認知度向上に有効です。

商品に合わせて柔軟に利用できるので、多くの場面で活用できるでしょう。

インスタントエクスペリエンスが使用できる広告の種類

インスタントエクスペリエンスでは、次の種類の広告が使用できます。

  • 画像
  • 動画
  • カルーセル(1つの広告に動画や画像を横並びにできるフォーマット)
  • スライドショー

以上は基本的な広告フォーマットであり、多くの人が既に利用したことがあるでしょう。

ユーザーがクリックすると、広告が表示され、その後にインスタントエクスペリエンスが展開される仕組みです。

インスタントエクスペリエンスを導入するメリット

インスタントエクスペリエンスを導入するメリットを3点に絞って解説していきます。

メリットを確認して、導入の検討材料にしましょう。

FacebookやInstagramに容易に導入できる

インスタントエクスペリエンスは、FacebookとInstagramに導入できます。

フォーマット自体がLP(ランディングページ)の役割を果たすため、その制作工程を省ける点がメリットです。

インスタントエクスペリエンスとして広告を制作するには一定の工数があるものの、LPを用意せずに手軽に始められます。

オリジナルな要素を盛り込みカスタマイズされた遷移先(Webサイトなど)を作成したい場合には、有効な選択肢でしょう。

コンバージョンを獲得しやすい

インスタントエクスペリエンスは、読み込みスピードが非常に速いことから、ユーザーがページを離れることなくコンテンツを閲覧できます。

結果的に離脱率を抑えて、コンバージョンの獲得に効果があります。

Googleによると、Webページの読み込みにかかる秒数とユーザーの離脱率には明確な関連があり、読み込み時間が短ければ短いほど、ユーザーがページを離れる確率が低くなることが示されています。

参考:モバイルページ速度に関する新しい業界ベンチマークとの比較

ページの読み込みスピードが3秒までの離脱率が32%に対して、6秒までかかるとほとんどのユーザーが離脱することが示されました。

もちろんページから離脱されたらコンバージョンにつながりません。

その意味で、インスタントエクスペリエンスの読み込みスピードの速さは大きなメリットになるわけです。

豊富なテンプレートから選べる

Facebook広告のインスタントエクスペリエンスでは、テンプレートが豊富に用意されています。

テンプレートがあることで、簡単に高品質なクリエイティブの制作が可能です。

また、テンプレートを使用すると、煩雑な作業を省くことができ、効果的な広告戦略を展開につながります。

インスタントエクスペリエンスのテンプレート

インスタントエクスペリエンスのテンプレートを表にまとめました。

種類とそれぞれの特徴を確認してみましょう。

テンプレート名特徴
インスタントストアフロント複数の商品をまとめて訴求でき、クリエイティブと一緒に配信可能。 グリッド形式(格子状)で広告表示ができ、商品情報を確認できる。
インスタント顧客獲得登録を促したり購入につなげたりすることを目的とし、興味を示したユーザーを登録ページや購入ページなどに誘導可能。
インスタントストーリーテリング商品やサービスに関するストーリーを伝えることができ、共感を生み、アクションを起こしてもらいやすくなる。
インスタントライフスタイルカタログクリエイティブを通して活用事例を表示させ、実際に使用している場面を流すことで魅力を伝えられる商材に適している。
ARエクスペリエンスカメラエフェクトによってユーザーが実際に購入・着用した場面のイメージをつけやすい。 閲覧時間やエフェクトのシェアを分析可能。
カスタムインスタントエクスペリエンス独自に要素を設定でき、写真や動画、ボタンなどのコンポーネントをカスタム可能。(テンプレートではない) 広告配信の理想形がある場合に適している。

テンプレートそれぞれに特徴があり、訴求方法も異なります。

自社の商品やサービスとマッチするフォーマットを選んでみてください。

インスタントエクスペリエンスの作成方法

インスタントエクスペリエンスの作成方法を簡潔にまとめると以下のようになります。

  1. 広告の作成画面に進む
  2. 「広告を作成」から「インスタントエクスペリエンスを追加」を選択
  3. テンプレートを選択
  4. 画像、リンク先URL、テキストなどの設定を行う
  5. 商品やサービスの内容、訴求方法にマッチしたテンプレートを選択

煩雑な入力や設定が不要であるため、簡単にスタートできるでしょう。

インスタントエクスペリエンスの注意点

手軽に導入できるインスタントエクスペリエンスですが、注意点もあります。

事前に注意点を把握しておき、運用時の対策を検討しておきましょう。

モバイル向けにしか配信できない

インスタントエクスペリエンスは、モバイル向けの広告フォーマットです。

そのため、リーチ数や広告の表示回数は通常の広告よりも減少する可能性があります。

また、モバイルでの表示を意識してクリエイティブを作成することが重要です。

ユーザーがスマートフォンやタブレットで広告を見る状況を想定し、視覚的に魅力的なコンテンツを制作しましょう。

レポートでわかりづらい数値がある

レポートで表示される「リンクのクリック」には広告とインスタントエクスペリエンスの両方を含んでいるため、クリック数が多く見える場合があります。

ただし、Facebook以外の場所へ移動したした回数である「アウトバウンドクリック」を確認すれば正確な数値の把握が可能です。

確認する数値に注意すれば、広告やインスタントエクスペリエンスの成果を適切に評価し、効果的な戦略を立てられます。

まとめ

インスタントエクスペリエンスは、手軽にLPを作成してユーザーに訴求できます。

テンプレートも豊富にあるので、自社の戦略に応じて使い分けられるでしょう。

ただし、モバイル向けの広告フォーマットである点やレポートの着目する数値には注意が必要です。

インスタントエクスペリエンスの特徴を確認して、導入を検討してみましょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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