SNSの運用には、タイムリーな話題を取り入れて、ユーザーの興味を引くことが重要です。このようなリアルタイム性を意識した運用を支える便利なツールが、Xのモーメントカレンダーです。
この記事では、Xのモーメントカレンダーを活用して、どのように戦略的な投稿を計画・実行するかをご紹介します。2026年1~3月の注目イベントと昨年の事例も紹介するので、ぜひ自社アカウントの運用に役立ててください。
※本記事は、過去の内容をもとに、2026年1~3月版の最新Xモーメントカレンダーとして情報を更新・再編集しています。
Xモーメントカレンダーとは?
X(旧Twitter)のモーメントカレンダーとは、プラットフォーム上で予定されている重要なイベントやトレンドを一覧で把握できるツールです。これを活用することで、マーケティング担当者やソーシャルメディア運用者は、特定の日や時期に合わせた投稿やキャンペーンを効率的に計画することが可能になります。
モーメントカレンダーには、季節ごとのイベントや国際的な記念日、スポーツ大会、エンターテイメント関連の話題など、幅広い情報が掲載されています。例えば、1月には新年の抱負や成人式、2月にはバレンタインデー、3月には卒業シーズンといったイベントが含まれます。
このツールを活用することで、以下のメリットが得られます。
- 投稿内容が季節や話題に即したものとなり、エンゲージメントが向上する。
- 他社との差別化を図るためのユニークなコンテンツアイデアを得られる。
- 長期的な投稿スケジュールを構築しやすくなる。
モーメントカレンダーは、単なる投稿スケジュールの補助ではなく、戦略的な運用を実現するための強力なツールです。
また、前年度にどのようなイベントで盛り上がったのかデータとともに見ることができます。ポスト数やハッシュタグを参考にすることができるので、投稿に役立てましょう。
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具体的な運用方法
投稿スケジュールの作成
モーメントカレンダーをもとに、1~3月のイベントに合わせた投稿スケジュールを作成します。
(例)
- 1月:新年の目標を共有するキャンペーンや成人式に関連した投稿。
- 2月:猫の日をテーマにした投稿や関連キャンペーン。
- 3月:花粉症シーズンに役立つ情報や商品紹介。
投稿内容のテーマを決定したら、具体的な日時と投稿形式(テキスト、画像、動画など)を計画します。
コンテンツの制作
スケジュールに基づいて、関連性の高いコンテンツを制作します。特に、以下のポイントを意識しましょう。
- ビジュアルの活用:魅力的な画像や動画は、タイムライン上で目を引きやすくなります。
- ハッシュタグの活用:トレンドやイベントに関連するハッシュタグを使うことで、投稿のリーチを拡大できます。
- ターゲット層に合わせたメッセージ:イベントに関連する話題をターゲット層の興味に合わせてアレンジします。
分析と改善
投稿後は、エンゲージメント率やリーチ数をモニタリングし、結果を分析します。成功した投稿の特徴を特定し、次回以降の戦略に反映させましょう。
Xモーメントカレンダーの活用方法
キャンペーン企画に活用
モーメントカレンダーを利用すれば、季節やトレンドに合わせたキャンペーンを計画しやすくなります。たとえば、猫の日に合わせて「お気に入りの猫写真投稿キャンペーン」を実施することで、フォロワーの参加を促進できます。
リアルタイムマーケティング
モーメントカレンダーに掲載されているイベントに合わせたリアルタイム投稿を行い、フォロワーとのエンゲージメントを強化します。たとえば、成人の日に新成人を祝うメッセージ投稿を行うことで、新しいターゲット層へのアプローチが可能です。
ブランド認知度の向上
季節ごとのイベントに関連する投稿を継続的に行うことで、ブランドがトレンドに敏感であるという印象を与えられます。これにより、ブランド認知度の向上が期待できます。
【26年1~3月版】Xモーメントカレンダーの注目イベント
2026年の1~3月は、成人の日や猫の日、花粉症シーズンなど、季節やトレンドに関連した多くのイベントが控えています。これらのイベントに合わせた投稿を計画することで、フォロワーとのエンゲージメントを高めるだけでなく、新しいターゲット層へのリーチやブランド認知度の向上も期待できます。
1月13日【成人の日】
1月13日に予定されている成人の日は、新成人を祝う絶好の機会です。この日に合わせた投稿では、新成人へのお祝いメッセージや成人式に関連する思い出を共有するキャンペーンを行うと効果的です。
特に、新成人やその家族をターゲットにした内容が共感を呼びやすく、ハッシュタグとしては「#成人の日」や「#新成人おめでとう」「#振袖」「#二十歳の集い」などが適しています。
2月14日【バレンタインデー】
2月14日のバレンタインデーは、チョコレートやギフトといった消費行動が活発になるだけでなく、X上でも毎年大きな盛り上がりを見せる定番モーメントです。特に近年は「本命・義理」といった従来の文脈に加え、「自分へのご褒美」「友チョコ」「推しチョコ」など多様な楽しみ方が広がっており、投稿内容も年々変化しています。
活用例としては、「バレンタインあるある」や「あなたはどのタイプ?」といったアンケート投稿、バレンタイン限定のデザインや世界観を取り入れたビジュアル投稿が効果的です。また、必ずしもチョコレート商材に限らず、BtoBや無形サービスであっても「感謝を伝える日」「想いを届ける日」といった切り口でストーリー化することで、違和感なくモーメントに乗ることができます。
2月22日【猫の日】
続いて、2月22日の猫の日は、猫好きのフォロワーに訴求できるイベントです。この日には、かわいらしい猫の写真や動画を投稿したり、フォロワーにお気に入りの猫写真を共有してもらうキャンペーンを企画すると良いでしょう。
愛猫家をターゲットにしたコンテンツが親和性が高く、「#猫の日」や「#猫好きと繋がりたい」「#猫のいる暮らし」「#にゃんにゃんにゃんの日」といったハッシュタグが効果的です。
3月上旬~【花粉症シーズン】
3月に入ると花粉症シーズンが到来します。この時期には、花粉症対策に役立つ情報や商品を紹介する投稿が注目を集めます。例えば、症状を軽減するためのヒントや便利なグッズを紹介することで、花粉症に悩むフォロワーに役立つ情報を提供できます。
主なターゲット層は花粉症に悩むユーザーで、「#花粉症対策」や「#花粉シーズン」といったハッシュタグが良いでしょう。
【1~3月】2025年のXモーメントカレンダーの活用事例
最後に、2025年1~3月のモーメントカレンダーを活用した事例をご紹介します。これらの投稿は、イベントに関連するテーマを巧みに取り入れることで、ユーザーとのエンゲージメントを高めています。ぜひ、自社アカウントの投稿内容を計画する際の参考にしてください。
1月10日【110番の日】のポスト
1月10日の「110番の日」のように公共性の高いモーメントは、企業が“お知らせ”として参加するだけだと埋もれがちですが、株式会社パトライトは、警察車両用製品の歴代カタログをもとに、製品の進化が分かるショート動画を制作し、自社の専門性を自然にアピールしています。
単なる商品紹介ではなく「社会インフラを支える技術の変遷」というストーリーにすることで、ユーザーの興味も惹きやすく、保存やシェアも狙える設計です。
モーメント活用のコツは、
①記念日の意味を短く押さえる
②“歴史・比較・裏側”など学び要素を足す
③最後に自社領域へ着地させる
の3点で、特にBtoBでも再現しやすい好例です。
2月20日【夫婦円満の日】のポスト
2月20日の「夫婦円満の日」は、夫婦や家族のコミュニケーション、日頃の感謝を伝えるきっかけとして活用しやすい生活者寄りのモーメントです。「ありがとうを伝える」「家事を分担する」「一緒に過ごす時間をつくる」といった共感テーマが強く、企業アカウントが会話に入りやすいテーマでしょう。
東京ガスグループ公式の投稿では、「夫婦円満」から連想して“日頃の感謝の気持ちを伝えよう”という自然な流れをつくり、ハウスクリーニングのサービス紹介へつなげています。
ポイントは、商品・サービスを前面に出す前に、まずモーメントの文脈(感謝・労い)を提示していること。ユーザーの心理に沿って「言葉で伝えるのも良いし、家事負担を軽くするのも一つ」という選択肢として提案しているため、広告感が薄く受け入れられやすい設計です。
3月17日【みんなで考えるSDGsの日】
3月17日の「みんなで考えるSDGsの日」は、環境配慮や社会課題への取り組みを“押しつけ”ではなく“日常の工夫”として伝えやすいモーメントです。X上では企業の取り組み紹介が増える一方、抽象的なスローガンだけだと反応が伸びにくいため、「自分ごと化できる具体例」が重要になります。
タイガー魔法瓶公式の投稿は、マイボトル活用や社内のペットボトルゼロ推進といった取り組みを軸に、マイボトルの習慣化がプラスチックごみ削減につながる点を発信しています。
企業の理念紹介で終わらず、「社内でこうしている」「続けるとこう変わる」と具体を並べることで、ユーザーが“真似できる”投稿になっています。自社がSDGsにどう影響しているかを紹介できる投稿が有効でしょう。
2024年1~3月のXモーメントカレンダーの活用事例
2025年版記事で紹介した2024年の1~3月活用事例もあわせて参考にしてください。
2月14日【チョコレートの日】のポスト
森永乳業PARM(パルム)公式アカウントは、2月14日のチョコレートの日に合わせて、季節感を活かした投稿を展開しました。この投稿では「バレンタインにパルムを楽しむなら、みなさんはどっち派ですか?」という質問形式のアンケートを実施し、ユーザーの意見を募る形で交流を図っています。
アンケート形式の投稿は、ユーザーが気軽に参加できるため、エンゲージメント率を向上させる効果があります。加えて、投稿にはパルムの美味しさが伝わる写真が添付されており、視覚的な魅力も重視されています。
3月8日【レモンサワーの日】のポスト
北海道コカ・コーラ公式アカウントでは、3月8日のレモンサワーの日にちなんで、レモンサワーのプレゼントキャンペーンを実施しました。このキャンペーンでは、フォロー&リポストを条件に応募できる形式が採用され、多くのユーザーによる投稿の拡散が実現しました。
プレゼントキャンペーンは、参加者がリポストすることで投稿のリーチが自然に拡大するため、新規フォロワーの獲得にも効果的です。シンプルな応募条件が、多くのユーザーに親しまれるポイントとなっています。
3月23日【世界気象デー】のポスト
龍が如くスタジオ公式アカウントでは、3月23日の世界気象デーにちなんだ投稿を行いました。この投稿では、同スタジオが手掛けるゲーム内の天気表現について解説し、実際のゲーム動画を添えることで視覚的にも楽しめる内容となっています。「細部にまでこだわった天候の再現」をテーマに、ゲーム制作のこだわりをアピールしました。
一見、「ゲーム」と「世界気象デー」は直接的な関係が薄いように感じられますが、違った視点からイベントを捉えることで、独自性のある内容として注目を集めました。結果的に表示回数は13万回を超えています。このように、モーメントカレンダーを活用してユニークなアプローチを試みることが、新たなファン層を開拓するきっかけになることを示しています。
まとめ
これらの事例は、モーメントカレンダーを活用してイベントや記念日を取り入れることで、ユーザーとのコミュニケーションを強化し、ブランド認知度を高める可能性を示しています。それぞれのイベントに適した形式やトーンを工夫することで、エンゲージメント率の向上や投稿の拡散を狙うことができます。
これらの事例を参考にモーメントカレンダーを活用し、今後の投稿計画に役立ててみてください。
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