今や世代を超えて広がるSNSを、求人・採用に利用する企業が増えています。
SNSを活用すると、既存の求人メディアとは異なるアプローチが可能です。
また年齢層により好まれるSNSの種類が違うため、それらを使い分けることで、自社が求めるターゲット層に直接効率的に求人情報を届けることができます。
これまでの求人情報サイトや求人広告で効果が見られない場合、新たにSNSの活用を考える必要があるかもしれません。
今回の記事ではSNS採用について、メリットや上手な活用法を紹介します。
この記事の内容
利用が拡大するSNS採用
総務省がまとめた報告書によると、国内の全世代において平日・休日ともに、メディアの平均利用時間はインターネットがテレビを上回っています。
中でもSNSの利用率は非常に高く、全世代を対象にしたメディア別利用率は以下のような状況です。
- LINE:94.0%
- Facebook:29.9%
- X(旧Twitter):46.3%
- Instagram:50.1%
出典:「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」総務省
SNSの利用率は年々増加していますが、特に若い世代での人気が高いという特徴があります。
人材を求める企業にとっては、ターゲットの中心になる世代です。
そのため既存の求人サイトに加えて、SNS採用(ソーシャルリクルーティング)を始める企業が増えているのです。
SNS採用では自社のアカウントを使って、求人に関するさまざまな情報を分析したり、自社の情報を配信したりすることができます。
SNS採用のメリット
SNS採用を利用すると、これまでの求人とは異なるルートで求職者にアクセスできます。
そこから生じる主なメリットをひと通りまとめてみましょう。
多くのユーザーに配信できる
総務省の資料からも分かるとおり、SNSはぼう大なユーザー数を誇ります。
しかもユーザー同士による拡散という効果も期待できます。価値のある情報であれば、短時間で幅広いユーザーに認知されるのです。
リアルタイムの情報を伝えられる
今起きたことをスピーディーに伝えられることがSNSの特徴です。
求人情報も自社の状況に合わせて、最新の状態で配信することができます。
コストを抑えられる
通常SNSには利用料がかからないため、広告のような運用コストを見積もる必要がありません。
有料版にアップグレードしなくても、十分ビジネスで使えます。
採用のミスマッチを減らせる
SNSには双方向性という特徴があるため、企業と求職者は相互に情報をやりとりできます。
そのため採用が決定してからのミスマッチを抑え、職場定着率を高める効果が期待できます。
企業のアピールができる
SNS採用を継続しながら企業情報を配信することにより、企業の認知度を高めるブランディングも可能です。
ユーザーに評価されれば、求人と宣伝が同時にできるかもしれません。
分析ツールとして使える
求職者の声を直接聞くことや、自社に適した人材を探すことができ、それらのデータを分析して求人活動に活用できます。
こうしたメリットの一方で、SNS採用には独自の注意点があります。
1つはユーザーに認知されるまでに時間がかかることです。
やりとりする相手や、ファン・フォロワーなどを地道に増やす必要があるため、求人を始めてすぐに結果につながるとは限りません。
もう1つは炎上というリスクがあることです。
不適切な情報を発信したり、クレーム対応を間違えたりすると、マイナスの情報が拡散される恐れがあります。
SNS採用ではメリットと同時に、リスクも考慮しなければなりません。
SNS採用の活用法
SNSにはさまざまな種類があるため、その特徴をつかんでから、自社の求人に適したSNSを利用した方が効果は高まります。
ここで主なSNSの概要をおさらいしておきます。
LINE
国内で最もユーザー数が多く、ほとんどの人がメッセージツールとして使っています。
LINE公式アカウントからターゲティングして情報配信ができますが、不特定多数よりも1対1のやりとりに向いています。
特定の仲間でグループを作る傾向が強く、30~50代のユーザーが多いSNSです。
ビジネスでも多用されているので、初めてのSNS採用に向いているかもしれません。
X(旧Twitter)
情報配信と情報収集のどちらにも利用できます。
情報拡散力が高く、企業の職場の雰囲気などをリアルタイムで伝える用途にも向いています。
比較的若い世代が多く利用しています。
ビジュアル系の情報配信に向いたSNSです。
「X」と同じく若い世代の利用が多く、短い時間でイメージを伝えられるという点が優れています。
SNS採用を成功させるポイント
前述したように、SNS採用ではターゲットに合わせてメディアを使い分けると効果的です。
また大量の情報が短時間に投稿され、常に新しい情報に置き換わっているので、採用で利用する場合も常に更新する必要があります。
SNSの特徴として視覚的に理解しやすい情報が好まれるため、企業内の職場風景や社員の生の声などを動画で配信するケースが多いようです。
ただし型にはまったものではなく、ユーザーの興味を引くコンテンツに仕上げなければなりません。
まとめ
ユーザー数が非常に多く使い方が簡単で、ターゲティングもしやすいというSNSの利点を、求人・採用活動に活用しないという手はありません。
SNS採用なら多様なルートから求人情報を配信でき、必要な人材の属性に合わせたPRも可能です。
しかもコストの心配をしなくてもいいというメリットもあります。
しかし効果を上げるためには戦略も必要で、炎上というリスクも避けなければなりません。
企業で運用するためには、ある程度の知識を持った担当者が必要になるでしょう。
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