SSL証明書とは?SEOへの影響や種類・取得方法をわかりやすく解説

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公開日:2023/11/14

更新日:2026/08/26

SSL証明書は、Webサイトとユーザー間の通信を暗号化し、安全性を高めるために欠かせないものです。「SSL化するとSEOに効果はある?」「どの種類を選べばいい?」「取得後に必要な設定は?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、SSL証明書の役割や種類、SEOへの影響、取得の流れをわかりやすく解説します。あわせて、SSL化後に確認しておきたい301リダイレクトやcanonicalタグなど、SEO上のポイントも紹介します。

SSL証明書とは

SSL証明書とは、Webサイトの運営者情報を確認し、Webサイトとユーザー間の通信を暗号化するために使用される電子証明書です。

Webサイトでは、氏名や住所、ログイン情報、クレジットカード情報など、さまざまな情報が送受信されます。通信が暗号化されていない場合、第三者に情報を盗み見られたり、通信内容を改ざんされたりするリスクが生じます。

SSL証明書を適切に設定すると、Webサイトは「http://」ではなく「https://」でアクセスできるようになります。HTTPSでは、ブラウザとWebサーバー間で暗号化通信を確立してからデータを送受信するため、第三者が通信内容を盗み見たり改ざんしたりするリスクを抑えられます。 

なお、技術的にはSSLの後継であるTLSが主に利用されていますが、WebサイトをHTTPS化することは慣例的に「SSL化」と呼ばれています。

SSL化がSEOに与える影響

SSL化は、Webサイトのセキュリティを高めるだけでなく、SEO(検索エンジン最適化)の観点からも見逃せない要素です。

HTTPSはGoogleのランキングシグナルの一つ

Googleは、HTTPSを検索順位を決定するランキングシグナル(検索順位を決める際の判断材料)の一つとして使用していると公表しています。そのため、WebサイトをSSL化してHTTPSに対応することは、SEO対策の基本といえます。

ただし、SSL化しただけで検索順位が大幅に上がるわけではありません。検索順位はコンテンツの品質や関連性など、さまざまな要素によって決定されます。

SSL化は検索順位を直接押し上げるためだけに行うものではなく、安全なWebサイトを運営するための基本的な対応として位置付けましょう。

セキュリティと信頼性の向上がSEOにも寄与する

SSL化によって通信が暗号化されると、個人情報や決済情報を保護できるだけでなく、ユーザーがWebサイトを安心して利用できる環境が整います。

Googleは長年、ユーザー体験を重視した評価を進めており、安全な通信環境が保たれているかどうかもその判断材料の一つです。特に個人情報を扱うページでセキュリティ対策が不十分だと、ユーザーからの信頼を損なうだけでなく、SEOにも間接的な悪影響を及ぼしかねません。

SSL化は、SEOだけを目的とした施策ではなく、Webサイトのセキュリティを強化し、ユーザーが安心して利用できる環境を整えるための基盤といえます。

WebサイトをSSL化しない場合のリスク

WebサイトをSSL化していないと、通信の安全性を確保できないだけでなく、ユーザーに不安を与えて離脱を招く恐れもあります。特に、問い合わせフォームやログイン機能などを設置しているWebサイトでは注意が必要です。

「保護されていない通信」などの警告が表示される

SSL化されていないWebサイトにアクセスすると、ブラウザによっては「保護されていない通信」などの警告がアドレスバー付近に表示されます。これは、HTTP通信ではブラウザとWebサーバー間の送受信内容が暗号化されないためです。

こうした警告が出ていると、Webサイト自体に問題がなくても、ユーザーから「安全性に問題があるサイトではないか」と不安視される可能性があります。

ユーザーの離脱につながる可能性がある

安全性への不安を感じさせる表示があると、ユーザーがページの閲覧を途中でやめてしまう可能性があります。

特に、問い合わせや会員登録、商品購入などで個人情報の入力を求める場合、安全な通信が確保されているかどうかはユーザーが利用を判断する重要な要素です。SSL化して安全な通信環境を整えることは、不要な離脱を防ぐうえでも効果的です。

通信内容を盗聴・改ざんされるリスクがある

SSL化されていないWebサイトでは、ブラウザとWebサーバー間の通信内容が暗号化されません。そのため、通信経路上で第三者に情報を盗み見られたり、内容を改ざんされたりするリスクがあります。

個人情報や決済情報を扱うWebサイトでは、こうしたリスクへの対策が特に求められます。SSL化によって通信を暗号化すれば、第三者がデータを読み取ることは困難になり、ユーザーの情報を保護できます。

SSL証明書の種類

SSL証明書は、認証する内容によって主に「DV(ドメイン認証)」「OV(企業認証)」「EV(拡張認証)」の3種類に分けられます。いずれも通信を暗号化する役割は共通していますが、申請時に確認される内容や審査方法、費用が異なります。

ここでは、それぞれの特徴や違いに加えて、証明書の種類によってSEO効果に差があるのかを解説します。

種類主な認証内容主な利用用途
DV(ドメイン認証)ドメインの管理権限個人サイト、小規模サイト
OV(企業認証)ドメインの管理権限、組織の実在性企業・組織のWebサイト
EV(拡張認証)ドメインの管理権限、組織の実在性などをより厳格に確認高い信頼性が求められるWebサイト

DV(ドメイン認証)

DV(Domain Validation)は、申請者が対象ドメインを管理していることを確認して発行されるSSL証明書です。

DNSレコードやメール認証などでドメインの管理権限を確認するため、企業・組織の実在性まで確認するOVやEVと比べて、短期間で取得できます。無料で利用できるSSL証明書にもDVが多く、個人サイトや小規模サイトを中心に幅広く利用されています。

ただし、DVでは企業や組織の実在性までは確認されません。組織としての信頼性を証明する必要がある場合は、OVやEVを検討するとよいでしょう。

OV(企業認証)

OV(Organization Validation)は、ドメインの管理権限に加えて、申請する企業や組織が実在することを確認して発行されるSSL証明書です。

認証局によって企業名や所在地などの組織情報が確認されるため、DVよりも審査に時間や費用がかかる傾向があります。

第三者である認証局が運営組織を確認してくれるため、コーポレートサイトをはじめ、運営主体の信頼性を示したいWebサイトで採用されています。

EV(拡張認証)

EV(Extended Validation)は、企業や組織の実在性について、より厳格な確認を行ったうえで発行されるSSL証明書です。

ドメインの管理権限に加え、組織の実在性や申請権限などが所定の基準に沿って確認されます。そのため、DVやOVと比較して審査手続きが多く、取得費用も高くなる傾向があります。金融サービスなど、運営主体を明確に示すことが特に重視されるWebサイトで選択肢となります。

SSL証明書の種類によってSEO効果は変わる?

DV・OV・EVのいずれを選んでも、証明書の種類そのものによってSEO効果が変わることはありません。SEOの観点で押さえるべきポイントは、適切なSSL証明書を設定し、WebサイトをHTTPSで安全に利用できる状態にすることです。

そのため、「SEOに有利だからEVを選ぶ」といった選び方ではなく、Webサイトの用途や運営主体、求める信頼性、予算などを踏まえて判断しましょう。たとえば、通信の暗号化が主目的ならDV、企業・組織の実在性も証明したいならOV、より厳格な組織確認が必要ならEVといったように、目的に応じて選ぶことが大切です。

WebサイトをSSL化する方法

WebサイトをSSL化する方法には、主に次の2つがあります。

  • 認証局からSSL証明書を取得する
  • レンタルサーバーが提供するSSL機能を利用する

利用しているサーバーやWebサイトの運用環境によって適した方法が異なるため、それぞれの特徴を確認したうえで選びましょう。

認証局からSSL証明書を取得する

SSL証明書は、認証局(CA:Certificate Authority、SSL証明書を発行する第三者機関)や、SSL証明書を取り扱うサービスを通じて取得できます。

利用するSSL証明書を選んで申請したのち、ドメインの管理権限や企業・組織の実在性など、証明書の種類に応じた認証を受けます。認証が完了するとSSL証明書が発行されます。発行された証明書をWebサーバーに設定すれば、HTTPSでの通信が可能になります。

レンタルサーバーのSSL機能を利用する

利用しているレンタルサーバーがSSL機能を提供している場合は、サーバーの管理画面からSSL化できることがあります。

レンタルサーバーによっては無料SSLが用意されており、対象ドメインを選択して設定するだけで、SSL証明書の取得や更新まで自動で行われます。SSL証明書を個別に取得・設定する方法と比べて、比較的手軽に導入できるのが特徴です。

ただし、設定方法や利用できるSSL証明書、料金はレンタルサーバーによって異なります。SSL化する際は、利用中のレンタルサーバーの仕様や手順を必ず確認しましょう。

なお、SSL証明書を導入してHTTPSでアクセスできるようにしただけでは、Webサイト全体の移行作業は完了しません。HTTPからHTTPSへのリダイレクトやcanonicalタグなど、SEOに関係する設定もあわせて確認する必要があります。

SSL証明書取得の流れ

SSL証明書を取得する際は、利用する証明書や発行機関を選び、申請・認証を経て、発行された証明書をWebサーバーに設定します。基本的な流れは以下のとおりです。

1. 発行機関・SSL証明書を選ぶ 

自社サイトの用途や予算に合った発行機関と、DV・OV・EVのいずれかを選びます。

    2. SSL証明書を申請する

      必要な情報を入力して申請します。

      3. 認証を受ける

        証明書の種類に応じた認証(ドメインの管理権限確認、組織情報の確認など)を受けます。

        4. SSL証明書を発行・設定する

          審査完了後に発行された証明書をWebサーバーへ設定し、HTTPSで正常にアクセスできることを確認して完了です。

          SSL化後にSEOで確認すべきポイント

          WebサイトをSSL化してHTTPSで表示できるようになっても、それだけで移行作業が完了するわけではありません。HTTPとHTTPSのURLが混在していると、検索エンジンがどちらのURLを評価すべきか判断しにくくなり、ページ内でセキュリティ上の問題が発生することもあります。

          HTTPからHTTPSへ301リダイレクトを設定する

          SSL化によってURLが「http://」から「https://」へ変わるため、旧URLから新しいHTTPSのURLへ301リダイレクトを設定します。

          301リダイレクトを設定していないと、HTTPとHTTPSの両方のURLにアクセスできる状態になり、URLの重複を招きます。また、ユーザーや検索エンジンが旧URL(HTTP)へアクセスした際に、HTTPSのURLへ適切に誘導できません。

          SSL化後は、各HTTP URLから対応するHTTPS URLへ正しく301リダイレクトされているかを確認しましょう。

          canonicalタグを確認する

          canonicalタグを設定しているWebサイトでは、SSL化後に正規URLがHTTPSへ変更されているかを確認します。

          ページ自体はHTTPSで表示されていても、canonicalタグに「http://」から始まる旧URLが残っていると、検索エンジンに意図しないURLを正規URLとして伝えることになります。SSL化する際は、canonicalタグのURLも「https://」に変更し、実際に表示しているURLと正規URLの指定を一致させましょう。

          canonicalタグの詳細については、以下の記事もあわせてご参照ください。

          内部リンクやXMLサイトマップをHTTPSに統一する

          Webサイト内のリンクやXMLサイトマップについても、HTTPのURLが残っていないかを確認します。

          内部リンクがHTTPのままでも、301リダイレクトによってHTTPSへ移動できる場合はあります。しかし不要なリダイレクトが発生し、ページ表示速度に影響するため、ページ内のリンクはできるだけ直接HTTPSのURLを指定しましょう。

          また、XMLサイトマップにHTTPのURLが記載されている場合は、HTTPSのURLへ更新します。SSL化後は、検索エンジンに現在使用しているHTTPSのURLを正しく伝えられる状態に整えることが大切です。

          mixed contentが発生していないか確認する

          mixed content(混合コンテンツ)とは、HTTPSで表示しているページ内で、一部のリソース(画像・CSS・JavaScriptなど)をHTTPで読み込んでいる状態を指します。

          ページ本体をHTTPS化していても、HTTP経由で読み込むコンテンツが残っていると、ブラウザによって警告が表示されたり、一部のコンテンツがブロックされたりします。

          SSL化後は画像やCSS、JavaScriptなどの読み込み先も確認し、「http://」のURLが残っている場合はHTTPSへ変更しましょう。ページ全体をHTTPSで安全に読み込める状態に整えることが欠かせません。

          まとめ

          SSL証明書は、Webサイトとユーザー間でやり取りされる情報を暗号化し、盗聴や改ざんのリスクを抑えるために欠かせないものです。SSL化してHTTPSに対応することは、セキュリティやユーザーからの信頼性を高めるだけでなく、SEOの観点からも意義があります。

          GoogleはHTTPSをランキングシグナルの一つとして使用していますが、SSL化したからといって検索順位が大幅に上がるわけではありません。安全なWebサイトを運営するための基本的な対応として取り組みましょう。

          SSL証明書にはDV・OV・EVといった種類があるものの、種類によってSEO効果が変わることはありません。Webサイトの用途や運営主体、予算に合わせて適切な証明書を選ぶことが大切です。

          また、SSL化した後は、HTTPからHTTPSへの301リダイレクトやcanonicalタグ、内部リンク、XMLサイトマップなども忘れずに確認しましょう。証明書を導入して終わりにせず、Webサイト全体を適切にHTTPSへ移行することが、SEO効果を最大化する近道です。

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