不動産集客におすすめ!Meta広告の特徴とクリエイティブのポイント

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公開日:2024/01/19

更新日:2025/10/28

戸建ての販売、賃貸仲介など不動産業で営業をされている方は、一度は集客で悩んだことがあるのではないでしょうか?集客するためには、スーモやホームズなどの媒体に物件を掲載したり、町に看板を出したりと様々な方法がありますが、これらはどれも「待ち」の集客方法のため、広告を出したはいいが反響が来ない、といったこともあると思います。

そこで今回紹介したいのが、WEB広告での集客方法です。WEB広告の中でも「Meta広告」が特におすすめです。

本記事では、不動産集客に最適なメリットやクリエイティブ制作のポイント、Meta広告の出稿手順をご紹介します。戸建て販売、賃貸仲介の場合のオススメ広告配信方法も解説していますので、ぜひご参考ください。

不動産集客にWEB広告が適している理由

はじめに、不動産サービス業でWEB広告を使うメリットについて説明します。
町に看板広告を出しても、どれくらいの人が広告をみたのか、広告をみてカタログを請求してくれた人は何人いるのか、などはわかりませんよね。
看板広告を出したことによる結果も、出す前と後のお客さんの集客数の差で比較するしかないため、何を見て来店したのか?何を見てカタログをダウンロードしてくれたのか?などはアンケートなど行わない限り、ふわっとした結果しか分かりません。

それを解決してくれるのがWEB広告です。WEB広告は、出稿した広告が「何回見られたのか」「何回クリックされたのか」「何回広告からカタログをダウンロードしたのか」など、細かいデータまで分かります。
そのため、たとえ配信したばかりのときは上手くいかなくても、数字を見ながら改善していくことができるのです。

数値が分かることにより、効果状況に応じて予算配分などを臨機応変に変更できることもメリットです。
数値をみて状況に応じて臨機応変に設定が変更できるため、良い費用対効果を生み出しやすいのがWEB広告になります。

もちろん、費用対効果を良くするには数値のチェックや、仮設→検証→結果からみてまた仮設を立てて…といった細かい運用をする努力は必要になります。
しかし、今まで看板広告やチラシなどしかやっておらずあまり良い成果が見られなかった…という不動産サービス業の方は、一度WEB広告をやってみる価値はあるかと思います!

不動産集客に活用したいMeta広告とは?

Meta広告とは、Meta社が提供するFacebookおよびInstagram上に掲載される広告の総称です。

特徴と仕組み

エリア・年齢・家族構成・興味関心などの詳細なターゲティングが可能で、成約につながりやすい見込み顧客に効率的にアプローチしやすいことが大きな特徴です。

Meta広告の仕組みは、広告主が設定した目的(例:資料請求、来店予約など)に応じて最適なユーザーに広告を自動配信するアルゴリズムが働く点にあります。これにより、広告費の無駄を最小限に抑えながら効果的な集客を実現できるのです。

主な課金形態

Meta広告の課金形態は大きく分けて3種類あり、キャンペーンの目的や配信形式に応じて選択や自動指定されます。

  • CPM(インプレッション課金)

広告が1,000回表示されるごとに課金されます。ブランド認知やリーチを高めたいキャンペーンなどでよく使われ、表示回数が多いケースで費用対効果が高まります。​

  • CPC(クリック課金)

広告がクリックされた分だけ課金される仕組みです。リンクのクリックやWebサイト誘導を目的とする場合に利用され、クリックが発生しなければ費用はかかりません。​

  • CPV(動画再生課金/ThruPlay課金)

動画広告が15秒以上再生された場合など、一定の再生条件を満たした時だけ課金される方式です。動画プロモーションに特化している場合に選択されます。

▼関連記事「Meta広告の「ThruPlay」とは?メリットや注意点、設定方法を解説」

Meta広告ではオークション形式で広告枠が決まり、入札価格、広告の品質(関連性)、ターゲティング精度などで最終的な金額が決まります。

不動産業界とMeta広告の相性が良い理由

不動産業界においてMeta広告が効果的とされる理由は、主に3つあります。

  • ビジュアル訴求力の高さ
  • ターゲティング精度の高さ
  • 潜在顧客へのリーチがしやすい

物件の写真を大きく表示して訴求できる

不動産業界においてMeta広告が注目される理由のひとつが、物件写真を効果的に活用できる点です。FacebookやInstagramでは、大きな画像や動画をフィード上に自然に表示できるため、視覚的なインパクトが強く、ユーザーの関心を引きやすい特徴があります。

特に不動産広告では、建物の外観、内装、周辺環境といったビジュアル情報が意思決定に大きく影響します。Meta広告では、カルーセル形式で複数の物件を一覧表示したり、動画広告で“暮らしの雰囲気”を伝えたりといった表現も可能です。

また、Instagramではタイムライン上に表示されるよう配信することで、良い意味で「広告っぽくない」広告配信をすることが可能です。ユーザーの目にも馴染みやすく、広告よりも「投稿」という形に近いので、ユーザーにとっての「広告のわずらわしさ」をあまり感じさせません。

物件の魅力をリアルに伝えながら、ユーザーに「実際に見てみたい」という感情を喚起できます。

ターゲティング精度が高い

Meta広告が不動産業界と特に相性が良い理由のもうひとつは、そのターゲティング精度の高さにあります。Meta広告のターゲティング精度が高いと言われる理由は、Facebookのプロフィールを読み取ってターゲティングするからです。

Facebookを登録するとき、年齢、性別だけでなく、出身地、出身校、交際ステータス、今住んでいるエリア、就職先、就職履歴…など、多くのプロフィールを登録すると思います。

しかもFacebookに登録する人は友達や仕事関連の人と繋がることを目的としているので、知り合いに見られるプロフィールに嘘を書く人は少ないですよね。そのため、正しい情報が登録されていることが多いことも、精度が高いと言われている理由の一つです。

Meta広告ではこういった情報をもとに、ユーザーの年齢、性別、居住地域、職業、家族構成、興味関心など、細かな条件を組み合わせて配信対象を絞り込むことが可能です。たとえば、「新婚・子育て世代」「転勤予定者」「投資用不動産に関心のある層」といった特定のニーズを持つ層に的確にアプローチできます。

従来の紙媒体やポータルサイトでは難しかった、“今まさに検討している人”へのピンポイント配信ができるため、広告費の無駄を減らしながら高い成約率を実現できるのです。

潜在顧客へのリーチがしやすい

不動産業界でMeta広告が効果を発揮するもう一つの大きな理由は、潜在顧客へのアプローチがしやすい点です。多くのユーザーは、住宅購入や賃貸を検討する前段階からInstagramやFacebookを日常的に利用しています。

そのため、検索行動を起こす前の“まだ顕在化していないニーズ”に対しても、自然な形で広告を届けることができます。タイムライン上で魅力的な物件写真や暮らしの提案型コンテンツを目にすることで、ユーザーが「いつか引っ越したい」「このエリアに住んでみたい」と感じるきっかけを作ることができるのです。

つまり、Meta広告は短期的な反響だけでなく、中長期的な顧客育成にも有効なマーケティング手法といえます。

不動産集客のためのターゲティング方法

Meta広告では、広告の成果を大きく左右するのが「ターゲティング設計」です。戸建て販売と賃貸仲介の2つに分けて、不動産系の広告出稿経験がある筆者の実績紹介もあわせてご紹介します。

戸建て販売の場合

まず、戸建て販売の場合は「新婚・子育て層」など、ライフステージに基づくターゲティングが有効です。

  • 出産をした人
  • 既婚の人
  • 小さい子供がいる人
  • 結婚に興味がある人

ただし、これだけでは該当する人が多すぎるため、「戸建てに興味がある人」といったターゲティングも掛け合わせます。家族構成や居住エリア、興味関心を掛け合わせることで、成約率の高い見込み層へリーチできます。

さらに年齢を絞って、戸建て購入をあまり考えていない10~20代を除いた「30~50歳」や、戸建ての購入を検討している世帯年収〇〇円以上などにターゲットを絞ることで、より精度が高まります。

ここで1点注意点があります。精度を上げようとターゲティングを絞りすぎると、インプレッション単価が上がり逆に効果が悪くなってしまう可能性があるため、配信した後の効果を見つつ調整しましょう。

賃貸仲介の場合

一方、賃貸仲介の場合は「単身赴任」「学生」「転勤」など、新しい賃貸アパートやマンションを借りる必要がある、明確な層を狙うのがポイントです。

賃貸といっても、家族向けや大学生向けなどターゲットが異なるため、家族向けの物件を扱っている場合は「結婚」「出産」×30歳以上、大学生や独身の社会人向けの物件の場合は、「転職・就職に興味がある人」「引っ越しに興味がある人」×20歳以上など組み合わせることで、精度を上げることができます。

さらに、興味関心を組み合わせると、より精度の高い配信が実現できます。Meta広告は詳細なターゲット設定が可能なため、不動産ビジネスに最適な運用が行いやすいのです。

Meta広告の効果的なクリエイティブ制作のポイント

Meta広告ではクリエイティブの工夫も欠かせません。特に不動産業界では、ビジュアルによる印象が購買意欲に直結するため、画像や動画の見せ方が極めて重要です。

クリエイティブは複数用意して検証を行う

同じ広告でもバナーのデザインを変えるだけでCPA(顧客獲得単価)が倍になることも珍しくありません。そのため、常に3〜5パターン程度のバナーを用意し、配信結果をもとに効果検証を繰り返す運用が理想です。

クリエイティブの改善サイクルを短期間で回すことが成果向上のカギになります。

ターゲット層ごとにビジュアル訴求を変える

ターゲット層ごとに訴求内容を変えることも効果的です。たとえばファミリー層を狙う場合は、「家族でバーベキューを楽しむ庭」や「子供が自由に遊べる広いリビング」など、生活イメージを喚起する写真や動画が有効です。

男性向けにはガレージや車に関連するカット、女性向けにはキッチンやランドリーといった家事動線を意識した内観の訴求が効果を発揮します。こうした“生活のリアリティ”を感じさせる表現が、単なる物件紹介以上の共感を生み、リード獲得に繋がります。

より具体的なイメージができるビジュアルを用意する

不動産の購入は検討期間が長く、意思決定に時間を要する商材であるため、より具体的な生活シーンを描くことが重要です。たとえば、「自然光が差し込むリビング」や「ペットと一緒に過ごせる専用スペース」など、理想の暮らしを想像させるクリエイティブが効果的です。

“実際にその家に住んだらどんな暮らしができるのか”を視覚的に伝えることで、ユーザーの感情を刺激し、行動意欲を高めることができます。

静止画だけでなく動画の活用もおすすめ

近年では、動画の活用も急速に広がっています。たとえば、ルームツアー形式の動画は、静止画では伝わりにくい空間の広がりや質感をリアルに表現できる点が強みです。

リビングや寝室だけでなく、キッチンやお風呂、収納といった細部まで紹介することで、物件の魅力を伝えることができます。「2人並んで使える洗面台」「窓付きで開放感のあるバスルーム」「間接照明を取り入れたベッドルーム」など、具体的な要素を映像で訴求することで、ユーザーの購買意欲を高められます。

Meta広告ライブラリを活用する

クリエイティブ制作時に参考になるのが「Meta広告ライブラリ」です。これは、Meta(Facebook・Instagram)上で配信されている広告を誰でも閲覧できる公式ツールで、他社の広告事例を調査したり、自社の広告クリエイティブ作成の参考にしたりすることができます。

広告ライブラリでは、企業名やキーワードを入力するだけで、現在配信中または過去に配信された広告を一覧で確認できます。実際の配信事例を確認することで、「どのようなビジュアルが効果的か」「訴求文はどのように構成されているか」といったヒントを得ることが可能です。

参考:Meta広告ライブラリ

分かりやすいステップで解説!Meta広告の出稿手順

続いて、Meta広告出稿の基本的な流れをわかりやすくご紹介しますので、Meta広告の配信を検討している方は、どのような手順になるのかイメージしてみてください。

ビジネスマネージャーにログイン

まず https://business.facebook.com/ にアクセスしてMetaビジネスマネージャーにログインします。広告アカウントやページを一括管理できます。​

Metaビジネスマネージャーをまだ持っていない場合、まず新規作成の必要がありますので、Facebookアカウントを作成して、ビジネスマネージャーを開設します。

広告アカウントの作成

「ビジネス設定」→「広告アカウント」→「追加」→「新しい広告アカウントを作成」を選択し、広告名、タイムゾーン、通貨、管理者権限、支払い方法(クレジットカード推奨)を設定します。​

Facebookページ・Instagramアカウントの連携

Facebookページ(必須)やInstagramのビジネスアカウントも連携しておきます。これにより両方に広告配信が可能になります。​

Metaピクセルの設置(任意)

広告の効果測定と改善を行うため、自社サイトにMetaピクセルを設置します。イベントマネージャーから取得したコードをサイトに埋め込みます。​

キャンペーンの作成と目的選択

広告マネージャーからキャンペーンを新規作成し、広告の目的(認知拡大・トラフィック・コンバージョンなど)を選びます。

▼関連記事「Meta広告のキャンペーン目的の選び方と注意点」

ターゲティング・予算・配信スケジュール設定

地域、年齢、性別、興味関心などのターゲティングを設定し、予算や配信期間も決めます。最初は広めのターゲットでAI学習を促進しましょう。​

広告クリエイティブの作成・設定

クリエイティブ用の画像や動画を用意し、メインコピー・見出し・CTA・リンク先を設定します。内容が完成したら公開し、Metaの審査後すぐに配信が開始されます。

自社運用が難しい場合は、代理店に依頼する選択肢も

Meta広告を自社で運用したいと考えている方も多いかもしれませんが、初めて広告運用を行う場合や、限られた社内リソースで効果的な運用を行うのが難しい場合もあります。

そのときに有効なのが、広告代理店に運用を依頼する選択肢です。代理店は広告運用の専門知識や実績を持っており、ターゲティング設計、クリエイティブ制作、広告配信後の効果検証まで一括でサポートしてくれます。

代理店に依頼する最大のメリットは、広告効果の最大化と運用負荷の軽減です。Meta広告はターゲティングやクリエイティブ、入札戦略など細かな調整が成果に直結するため、運用経験が豊富な担当者が最適化を行うことで、無駄な広告費を削減しつつ高いコンバージョンを実現できます。

また、効果測定やレポート作成も任せられるため、社内リソースを他の業務に集中させることが可能です。さらに、不動産業界での配信実績を多数持つ代理店であれば、住宅や物件ごとの特性を理解した上でターゲティング設計やクリエイティブ提案を行ってくれるため、より成果につながりやすくなります。

初めてMeta広告を配信する企業や、社内での運用経験が浅い場合には、代理店活用を選択肢に入れることで、効率的かつ効果的な広告運用を実現できるでしょう。

自社運用と代理店への依頼、どちらにしようか悩んでいる方は以下の記事も参考にしてください。

▼関連記事「広告運用は自社で行う?代理店に任せる?迷ったときの最適な選択肢」

まとめ

不動産業界においてMeta広告は、ターゲティングの精度とビジュアル訴求の強さを両立できる優れた集客手段です。FacebookやInstagramの特性を理解し、目的に応じたターゲティングとクリエイティブを組み合わせることで、集客から成約までのプロセスを効率化できます。

以上、Meta広告について説明させていただきましたが、いかがでしょうか。もちろん、ターティングして配信するだけでは効果は出づらいです。しっかりとターゲティング、クリエイティブを検証し、良いものにしていくことが重要ですので、注意してくださいね。今回紹介した広告手法が御社の集客に手助けになれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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