アフィリエイト広告とは、広告主の商品やサービスを、メディア(アフィリエイター)が自らのメディアに掲載し、そこから成果が発生するごとに報酬を受け取れる仕組みの広告です。
広告主の負担が少なかったり、メディアの自由度が高かったりすることから、多くの企業や個人が活用しています。
この記事では、アフィリエイト広告の概要や仕組み、メリット・デメリットを解説します。
この記事の内容
アフィリエイト広告とは
アフィリエイト広告とは、企業(広告主)の商品やサービスを、ブログやWebサイトなどのメディア(アフィリエイター)が紹介し、そこから成果が発生するとメディアに報酬が支払われる方式の広告です。
具体的には、広告主(企業や商品・サービスを提供する事業者)が、アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)を介して、メディア(アフィリエイター)に広告を掲載してもらいます。
メディアは、広告主の商品やサービスを宣伝する記事を作成したり、広告バナーを掲載したりすることで、ユーザーに商品やサービスの情報を提供します。
ユーザーが広告主の商品やサービスを購入したり、会員登録したりすると、メディアにアフィリエイト報酬が支払われます。
アフィリエイターと広告主を繋ぐ「ASP」とは
ASPとは、広告主とアフィリエイターの仲介を担う事業者です。
ASPは、広告主とアフィリエイターをつなぐ役割を果たし、広告主から登録された広告をアフィリエイター向けに紹介します。
アフィリエイターは、自らのメディアに広告主の広告を掲載し、広告経由で商品やサービスの購入や会員登録などの成果が発生すると、ASPから報酬を受け取ることができます。
ASPは、広告主とメディア双方にとって重要な役割を果たしています。
広告主にとっては、ASPを活用することで広告主自らがメディアを探したり、広告素材を作成したりする必要がなくなるため、手間やコストの削減につながります。
メディア(アフィリエイター)にとっては、ASPを活用することで広告案件を効率的に探すことができるため、新たな収益源の獲得につながります。
アフィリエイト広告の特徴
アフィリエイト広告の特徴は、以下のとおりです。
広告主の負担が少ない
アフィリエイト広告は、成果が発生したときにのみ報酬が発生するため、広告主の負担が少ないのが特徴です。
また、広告の配信や効果測定なども、ASPが代行してくれるため、広告主の業務負担を軽減することができます。
メディアの自由度が高い
アフィリエイト広告は、メディアが広告主の商品やサービスを自らのコンテンツとして紹介できるため、メディアの自由度が高いのが特徴です。
そのため、メディアのユーザー層やコンテンツのテーマに合わせて、効果的な広告を掲載することができます。
アフィリエイト広告の仕組みと流れ
アフィリエイト広告は、広告主とメディア(アフィリエイター)の間で、以下の3つの主体が関わることで成り立っています。
広告主:自社の商品やサービスを宣伝したい企業や個人
メディア(アフィリエイター):広告主の商品やサービスを自らのメディアに掲載する個人や企業
ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー):広告主とメディアを仲介する企業
広告主とメディアの契約
アフィリエイト広告を実施するためには、まず広告主とメディアが契約を結ぶ必要があります。
契約では、以下の内容を決めます。
- 広告主の商品やサービスの内容
- 広告の掲載方法
- 成果の種類
- 報酬の額
メディアへの広告の掲載
契約が成立したら、広告主はメディアに広告を掲載します。
広告の掲載方法は、主に以下の2つがあります。
- テキストリンク:テキストのみの広告を掲載する
- バナー:画像や動画などの広告を掲載する
ユーザーの行動
ユーザーがメディアを閲覧し、広告をクリックすると、広告主のWebサイトに遷移します。
ユーザーが広告主のWebサイトで商品を購入したり、資料請求したりすると、成果が発生します。
報酬の支払い
成果が発生すると、広告主はメディアに報酬を支払います。
報酬の支払い方法は、主に以下の2つがあります。
- 成果発生時に支払い:成果が発生した時点ですぐに報酬を支払う
- 月末締めの翌月末支払い:月末までの成果をまとめて、翌月末に報酬を支払う
アフィリエイト広告のメリット・デメリット
メリット
アフィリエイト広告には、以下のメリットがあります。
広告費を抑えられる
アフィリエイト広告は、成果に応じて広告費が発生するため、無駄な広告費を抑えることができます。
運用型広告のように配信するための費用はかからないため、初期費用を抑えることもできます。
運用が比較的容易
アフィリエイト広告は、広告の掲載方法や成果の種類を自由に選択できるため、自社のニーズに合わせて運用することができます。
そのため、比較的容易に運用することができます。
運用型広告に必要な予算調整などは必要ありません。
ターゲット層に直接リーチできる
アフィリエイターは、自らのメディアを通して特定のターゲット層にリーチしています。
そのため、アフィリエイト広告を活用することで、自社商品やサービスのターゲット層に直接リーチすることができます。
デメリット
アフィリエイト広告には、以下のデメリットもあります。
成果が出るまでに時間がかかる
アフィリエイト広告は、成果が発生するまでに時間がかかる場合があります。
たとえば、既にメディアの月間PV数が多かったり、業界の中でも有名なメディアとして認知されていたりすれば、すぐに成果が見込めるでしょう。
一方で、これから記事を作成・公開するといったような立ち上げて間もないメディアは、そこまでの集客効果は見込めないため、成果が出るまでには時間がかかることが想定されます。
そのため、短期間で成果を求める場合には適していないかもしれません。
必ずしも掲載されるわけではない
広告を掲載するかどうかはアフィリエイターの判断によるため、ASPに登録したからといって必ずしも掲載されるわけではありません。
単価あたりの報酬が他と比べて低かったり、成果のハードルが高かったりする場合にはアフィリエイターが掲載を避けてしまい、なかなか掲載されないことも考えられます。
アフィリエイターの質にばらつきがある
アフィリエイターは、個人や企業など、さまざまな人がいます。
中には、成果を上げるために、自社商品やサービスの虚偽・誇大表現のリスクも考えられます。
また、掲載メディアは幅が広いため、どのようなメディアに、どのような形で掲載されるのか全て事前に把握できるわけではありません。
そのため、広告主が思っていたイメージとは異なる形で掲載される可能性もあります。
アフィリエイト広告の掲載を依頼する側としては、アフィリエイターの選定や管理には注意が必要です。
まとめ
アフィリエイト広告は、費用対効果の高さやターゲット層への直接リーチなど、さまざまなメリットがあります。
しかし、成果が出るまでに時間がかかる、アフィリエイターの質にばらつきがある、虚偽や誇大表現のリスクがあるなどのデメリットもあります。
アフィリエイト広告のメリット・デメリットを理解した上で、自社のメディアや商品に適しているかを検討することが重要です。
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