リスティング広告は、検索エンジン上で自社の商品やサービスを宣伝する効果的な方法です。
しかし、設定を適切に行わないと、広告費を無駄に浪費してしまう可能性があります。
そこで重要になるのが、「除外キーワード」の設定です。
今回はリスティング広告の「除外キーワード」について解説します。
この記事の内容
除外キーワードとは
除外キーワードとは、リスティング広告の表示対象から除外したい検索語句を設定する機能です。
この機能を活用することで、以下のようなメリットを得られます。
- 無駄な広告費用の削減
- 広告のクリック率(CTR)の向上
- コンバージョン率の向上
除外キーワードを選ぶ前に検索語句を確認
除外キーワードを選ぶ前に、まず自社の広告がどのような検索語句でクリックされているのかを確認する必要があります。
広告グループに関連する検索語句を確認しましょう。
Google広告であれば、「検索クエリレポート」を活用できます。
このレポートでは、広告をクリックしたユーザーが実際にどのようなキーワードで検索していたのか、どのようなキーワードがコンバージョンにつながっているのかを確認することができます。
これらの情報を分析することで、広告のターゲティングをより精緻化し、効果的な除外キーワードを設定することができます。
除外キーワードの選び方
除外キーワードを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
商材やサービスと関連性のないキーワード
例えば、あなたが販売している商品が「A」という商品名の場合、「B」という別の商品名や、「C」という類似商品名を含むキーワードは除外キーワードとして設定することができます。
コンバージョンにつながりにくいキーワード
例えば、あなたが販売している商品が「高額商品」の場合、「無料」や「格安」といったキーワードは除外キーワードとして設定することができます。
誤字脱字を含むキーワード
ユーザーは誤字脱字で検索することもあるため、考えられる誤字脱字も除外キーワードとして設定しておくと効果的です。
除外キーワードの設定方法
除外キーワードの設定方法としては、以下の2パターンがあります。
- 「キャンペーン」および「広告グループ」単位で除外キーワードを設定
- 除外キーワードリストを使った除外キーワードの設定
①「キャンペーン」および「広告グループ」単位で除外キーワードを設定
特定の広告グループにのみ除外キーワードを適用したい場合、広告グループ単位で設定を行うことが可能です。
この方法は、広告グループごとに異なるターゲティングや訴求内容を反映した、より精度の高い広告配信を実現できます。
しかし、除外キーワードの設定単位を細分化しすぎると、管理が複雑になり、運用コストが上昇する可能性があります。
そのため、以下の点に注意する必要があります。
1. 設定の簡略化
共通して除外したいキーワードは、キャンペーン単位で設定することで、管理を簡略化できます。
広告グループ単位で除外するキーワードは、そのグループにのみ関連するキーワードに限定しましょう。
2. 運用コストの削減
除外キーワードの設定は、定期的に見直しを行い、不要なキーワードを削除することで、無駄な広告費を抑えることができます。
自動化ツールを活用することで、除外キーワードの管理を効率化できます。
3. 効果の測定
広告グループごとに除外キーワードを設定することで、それぞれのグループのパフォーマンスを比較分析し、効果的なキーワード選定に役立てることができます。
Googleの設定方法
- キーワードとターゲット設定] > [キーワード, 除外] を選択します。
- [除外キーワードを追加] をクリックし、[広告グループの除外キーワード] または [キャンペーンの除外キーワード] を選択します。
- 表示された画面で新しい除外キーワードの追加先を選択し、[OK] をクリックします。
- 編集パネルに除外キーワードを入力します。
引用元:Google広告エディターヘルプ「除外キーワードを追加する」
Yahoo!の設定方法
- 「キーワード」タブをクリック
- 「対象外キーワード」サブタブをクリック
- [対象外キーワード追加]ボタンを押す
- 表示されたプルダウンで「キャンペーンに追加」または「広告グループに追加」を選択
- 項目を入力、設定
- 対象外キーワードを追加するキャンペーンまたは広告グループを選択
- 「キーワード」欄に対象外キーワードを入力
- マッチタイプを選択
- [追加]ボタンを押す。他のキャンペーンや広告グループに別の対象外キーワードを続けて追加する場合は[連続追加]を押す
②除外キーワードリストを使った除外キーワードの設定
複数のキャンペーンで共通して除外したいキーワードを管理する場合、除外キーワードリストの活用がおすすめです。
リストを作成することで、手動での設定や編集の手間を省き、効率的な運用を実現できます。
リスト名はわかりやすく、内容を反映した名前にしましょう。
また、定期的な見直しを行い、不要なキーワードは削除しましょう。
キャンペーンごとに異なる除外キーワードを設定したい場合は、個別設定も可能です。
Googleの設定方法
- Google広告の管理画面にログインします。
- 左側のメニューから「ツール」タブを選択します。
- 「共有ライブラリ」を選択します。
- 「除外キーワードリスト」を選択します。
- 新しいリストを作成するか、既存のリストを選択します。
- 除外キーワードを入力します。
- 「保存」をクリックします。
- キャンペーンまたは広告グループの設定画面で、作成した除外キーワードリストを選択します。
- 「保存」をクリックします。
Yahoo!の設定方法
- Yahoo!広告の管理画面にログインします。す
- 左側のメニューから「ツール」タブを選択します。
- 「対象外キーワードリスト」を選択します。
- 新しいリストを作成するか、既存のリストを選択します。
- 除外キーワードを入力します。
- 「保存」をクリックします。
- キャンペーンまたは広告グループの設定画面で、作成した除外キーワードリストを選択します。
- 「保存」をクリックします。
まとめ
除外キーワードを適切に設定することで、広告の無駄な表示を抑え、費用対効果を向上させることができます。
今回ご紹介した内容を参考に、適切な除外キーワードを設定し、広告効果の最大化を目指しましょう。
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