Apple社が提供するApp Storeは、世界中で毎週6億5千万人ものユーザーが利用すると言われています。
しかも日本ではiPhone利用者の割合が高いため、アプリを開発して販売する場合、ビジネスチャンスの拡大にもつながります。
そのApp Storeで、アプリの宣伝広告を効率的に行うシステムがApple Search Adsです。
アプリ開発者にとっては、最も有効な広告手段と言ってもよいでしょう。
この記事ではApple Search Adsの特徴やメリットについて解説します。
アプリ開発をサポートするWeb広告運用ガイドとして参考にしてください。
この記事の内容
Apple Search Adsとは?
自分が使いたいアプリを探すユーザーにとっては、さまざまなアプリが選択できることはもちろん、安全にアプリをダウンロードできることも重要な条件です。
App Storeは十分に条件を満たしており、プライバシー管理、信頼性、透明性などが高く評価されています。
ユーザーが安心して訪れるApp Storeでアプリの広告を配信することは、直接アプリの販売に結びつく可能性が高くなります。
AppleとiPhoneの信頼性により、アプリに興味を持ったユーザーが不安なく購入できるからです。
Apple Search Adsとは、App Store上でアプリのダウンロード広告を配信するためのプラットフォームです。
アプリを検索中のユーザーに対して、ユーザー属性やキーワードをもとに、効率的にアプリの宣伝ができるApple専用のWeb広告です。
Apple Search Adsの特徴と仕組み
Apple Search Adsには2つのタイプがあります。
1つは「Basicタイプ」で、アプリの開発者だけが利用できます。
広告配信に関する知識が少ない場合や、試験的に配信を始める場合などに向いており、簡単な設定をするだけで、Apple Search Adsが自動的に広告の運用まで進めてくれます。
もう1つは「Advancedタイプ」で、アプリ開発者のほか広告主と代理店などが利用できるプランです。
Basicには利用上の制限がいくつかありますが、Advancedなら豊富な機能で宣伝効果を高めることができます。
ここからはAdvancedタイプを中心に解説を進めます。
Advancedタイプで表示されるプレースメント
Apple Search Adsでは、広告が配信される場所を広告プレースメントと呼びます。
Advancedタイプで表示されるプレースメントは以下の4種類です。(Basicでは検索結果広告のみ)
- 検索結果広告:検索結果画面上部に単独の広告として表示されます
- 検索タブ広告:検索タブの「あなたにおすすめのアプリ」などで表示されます
- Todayタブ広告:App Storeのトップに表示されるTodayのページで配信されます
- プロダクトページ広告:Web広告のランディングページにあたる画面に表示されます
ターゲティングは顧客タイプと性別、年齢のほか、ユーザーの利用デバイスや利用地域などが設定可能です。
また指定期間内におけるDL数、CPI、クリック率などの豊富な分析データを、広告の現状把握と配信計画などに活用できます。
課金方法はタップ課金型を採用しており、広告がユーザーにタップされた時点で料金が発生します。
広告の表示だけでは費用が生じません。
Basicではインストール課金型が採用されています。
Apple Search Adsを利用するメリット
Appleの公式サイトではApple Search Adsのメリットとして、まず最初に信頼できるプラットフォームであることを挙げています。
安全性が確保されたページ内に表示されるため、ユーザーのニーズとマッチすれば、タップして広告を表示し購入につながる確率が高まるわけです。
またAppleの分析結果によると、一般的な広告と比較してApple Search Adsを利用した場合、広告の表示回数を表すインプレッション数や、購買行動に至ったユーザーの割合を示すコンバージョン率などが、ともに大きくアップするとのことです。
実際に睡眠管理アプリをApple Search Adsで配信した企業は、統一性を持たせた広告を各広告プレースメントで連携させ、それぞれに広告の見せ方を工夫することで、インプレッション数が前年比30%増加し、タップ率は50%以上増加しています。
費用対効果にすぐれている点も、Apple Search Adsの特徴です。
ユーザーの興味と広告配信のマッチング率が高いため、ほかのアプリ・ダウンロードサービスに比べて、Apple Search Adsのインストール率は大幅に高いという結果も出ています。
Apple Search Adsの利用設定
最後にApple Search Ads(Advancedタイプ)を利用する場合の設定方法を紹介します。初回は以下の手順に従って進めます。
App Storeへの登録
まずApple IDを作成してから、販売するアプリをApp Storeに登録します。
Apple Search Adsのアカウント作成
Apple IDをベースにして、プラン選定・アカウント名・国や地域・通貨などを設定してApple Search Adsのアカウントを作成します。
キャンペーンの作成
1つの広告の流れとなるキャンペーンを作成します。1つの広告プレースメントに対して1つのキャンペーンが必要です。
各種項目設定
広告グループ、キーワード、オーディエンス(顧客設定)などの重要な設定を行います。ターゲティングのように、広告の効果を高める設定もここで行います。
広告配信スタート
各種設定を完了して「保存」を行うと、指定されたスケジュールに従って広告の配信がスタートします。
Apple Search Adsにはインサイトという機能があり、広告の効果に関するレポートを確認したり、設定の調整が必要な項目を確認したりすることができます。継続的に利用して、広告の効果を高めることをおすすめします。
まとめ
アプリを開発~販売する企業や個人にとって、App Storeは世界最大のマーケットと言えるでしょう。その市場で顧客を開拓するためには、Apple Search Adsが不可欠です。
Apple Search Adsが備える大きなメリットは、Appleが築き上げてきた信頼性と安全性、さらにユーザーと広告とのマッチング精度の高さです。ほしいアプリを安全に入手できることは、ユーザーにとっても重要な条件です。
とはいえ、広告の宣伝効果は各種設定によって変化します。最適な設定を見つけるまでには、長期的な分析と調整が必要になるでしょう。
もしもWeb広告の運用に不安を感じる場合は、広告代理店に任せることも一つの選択肢です。
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