コンバージョンAPIとは?導入された背景や仕組み・メリット、設定方法をご紹介

  • Web広告

公開日:2024/05/17

更新日:2024/05/17

Meta(旧Facebook)は2021年10月にコンバージョンAPIを提供しました。

これにより、Cookie規制の影響を受けずに、広告の効果を正確に把握できるようになりました。

この変化は、広告主だけでなく、広告業界全体にとって大きなメリットだといえるでしょう。

近年、広告業界では、より個人のプライバシーを尊重したデータ収集方法やトラッキング手法が検討され、その一環としてコンバージョンAPIが採用されはじめています。

ここでは、Web広告やWebマーケティングの担当者向けに、コンバージョンAPIの特徴や導入背景、仕組みやメリット、設定方法などをご紹介します。

コンバージョンAPIとは

コンバージョンAPI(CAPI)は、広告キャンペーンの成果(コンバージョン:CV)を測定する技術で、Cookieに依存せずにマーケティングデータ(Webサイトイベント、オフラインコンバージョン)を計測できます。

コンバージョンAPIが導入された背景

コンバージョンAPI(CAPI)の導入は、おもに次の2つの要因によるものです。

個人情報保護の観点からのCookie規制

以前は、CookieがWebサイトの訪問者の興味や行動に関する情報を収集し、マーケティングや広告に活用されていました。

しかし、世界的に個人情報の保護に関する関心が高まり、Cookieの使用に関する規制が広がっています。

特に、サードパーティーCookieの使用が制限されている状況です。

データ計測の精度向上

Cookie規制により、従来の広告効果の測定方法が難しくなりました。

その結果、サードパーティーCookieに依存しない計測方法が重要視され、コンバージョンAPIが注目されています。

コンバージョンAPIの仕組み・メリット・注意点

Cookieに依存しないコンバージョンAPIは、独自の仕組みでデータ計測を行います。

ここでは、コンバージョンAPIの仕組み・メリット・注意点をご紹介します。

コンバージョンAPIの仕組み

コンバージョンAPIは、広告主自身のサーバーから直接Meta社のサーバーへデータを送信します。

具体的な流れは、以下のとおりです。

1.ユーザーが広告主のサイトを閲覧します。

2.サーバーイベント(例:動画の視聴や商品をカートに入れるといったユーザーの行動)の生成要求が行われます。

3.イベントデータを送信します。(コンバージョンAPI)

4.データはMeta社の広告サーバーへ送られます。

コンバージョンAPIのメリット

コンバージョンAPIの導入によって得られるおもなメリットは、以下の3つです。

データ測定が安定する

Cookieやデバイスの規制といった不安定要素がなくなり、計測データの正確性が高まるのは、コンバージョンAPIを導入するメリットです。

計測データの量と質が改善する

サーバーから直接送信される情報とMetaピクセルの連携により、オフラインのデータも取得可能になります。

広告の最適化が進む

広告の効果が最大化されます。

データの収集と分析が円滑に行われ、PDCAサイクルを迅速に進めることで、有効な改善策を立案できます。

コンバージョンAPIの注意点

コンバージョンAPIの設定に時間がかかることは、1つの課題といえます。

その理由は、コンバージョンAPIの導入には多岐にわたる専門的な知識が求められるためです。

コンバージョンAPIの設定方法

コンバージョンAPIの設定は、以下の手順で実施します。

  • 送信内容を決定する
  • 実装方法を選定する
  • 送信テストを実施する

以下で、それぞれの内容を確認しておきましょう。

ステップ1:送信内容を決定する

まず、Meta社のサーバーに送信する内容を決めましょう。

コンバージョンAPIは、広告の属性付けや最適化に必要なイベントデータの主要なパラメーターと、その他の追加パラメーターで構築されています。

ステップ2:実装方法を選定する

次に、どのようにコンバージョンAPIを実装するかを決定します。

このステップでは、エンジニアと連携しながら対応するのがおすすめです。

ステップ3:送信テストを実施する

最後に、設定した内容が正しく動作するかを確認するために、送信テストを実施しましょう。

以上のステップを踏むことで、コンバージョンAPIの設定が完了します。

ただし、設定には時間がかかることもあるため、余裕をもってスケジューリングしましょう。

また、個人情報保護の観点から、法務部門との連携が必要になることもあります。

具体的な設定方法については、Meta社の公式ドキュメントも参考にしてみてください。

参考:Meta/Metaイベントマネージャで、パーソナライズされた手順に基づきコンバージョンAPIを実装する

まとめ

コンバージョンAPIは、今後広告業界で広く活用されることが見込まれます。

そのため、Web広告やWebマーケティングを担当する方は、今のうちから知見を蓄えたり、実際に運用したりするのがおすすめです。

本記事の内容を参考に、コンバージョンAPIの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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