リスティング広告の掲載順位の決まり方は?仕組みや要素、ポイントも解説

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公開日:2024/05/30

更新日:2024/05/30

リスティング広告を運用していて、なかなか上位表示できずに悩んでいる方は多いでしょう。

掲載順位が上がらないと集客効果が薄れてしまい、費用対効果でも厳しくなってきます。

本記事では、リスティング広告の掲載順位を左右する要因と、上位表示させるためのポイントを解説します。

掲載順位を決定づける入札単価や品質スコア、競争度といった要素を確認できます。併せて上位表示のコツも押さえられるので、ぜひ参考にしてください。

リスティング広告の掲載順位とは?

リスティング広告を含めた広告の掲載位置は、ページ上での他の広告との相対的な順位を意味します。

必ずしも検索結果の一番上に掲載されているわけではありません。

下部の方に表示される場合もあり得ます。

また、検索結果の一番上にはオーガニックなコンテンツが並んでいることもあり、見た目の最上部とは限らないのです。

広告の掲載位置とは単純にページ上の表示順位を指し、常に一番上に来るとは限定できません。

むしろオーガニック検索結果との兼ね合いで、場合によっては下部表示もあるのです。

表示された時の他の要素との相対的な順位がポイントだと理解することが大切です。

リスティング広告の掲載順位を決める要素

リスティング広告の掲載順位を決める要素は幅広いです。

注視しておきたい項目を5点に絞ってご紹介します。

入札単価

広告の入札単価とは、1回のクリックに対して広告主が最大限に支払っても良い金額です。

この金額はあくまで上限であり、実際の支払額はこれ以下になることがほとんどです。

入札単価は広告主が1クリック当たりに許容できる最大コストを示したもので、クリック数にこの金額を掛けた分だけが必ず支払われるわけではありません。

状況に応じて入札単価の見直しも必要でしょう。

ランディングページや広告の品質

広告がユーザーにとって有用で関連性が高いかどうかも、掲載順位を判断する要素です。

ユーザビリティと適合性がポイントとなります。

広告の品質は品質スコアという指標で測定されており、Googleアカウントから確認でき、改善も可能です。

品質スコアは重要な指標であるため、定期的に確認し、改善を図りましょう。

入札の競争度

掲載順位を競う同じ広告枠で、2つの広告のランクが同じ場合は掲載される可能性が同等になります。

しかし、ランクに差があると、上位の広告が選ばれやすくなる一方で、クリック単価の上昇も覚悟しなければなりません。

つまり、掲載順位を争う類似広告においては、ランクが同じなら選ばれる機会は五分五分です。

ランクに差があると上位優位になる代わり、逆にコスト高のリスクが生じます。

コンテキスト

広告オークションでは、コンテキストも重要な要素です。

広告ランクを決定づける際、ユーザーの検索ワードや所在地、デバイス、時間帯といった情報に加え、他の広告や検索結果との兼ね合いも考慮されます。

コンテキストとは、広告が表示される全体的な状況を指します。

ユーザー属性はもちろん、同じページの他コンテンツとの関連性もランク算出の大きな材料になるわけです。

「時と場所との適合性が非常に重要視される」ということです。

状況に応じた適切な配信ができているかどうかで、広告価値が大きく左右されます。

広告の下限値

広告の質を保つために、掲載する広告が満たすべき最低限の基準が設けられています。

これにより一定の品質を担保し、ユーザーにとって有用な情報を提供できるよう努めています。

ただし、この基準はあくまでも下限の設定であり、可能な限り優れたクオリティを追求していく必要があるでしょう。

リスティング広告の掲載順位を決める仕組み

リスティング広告の掲載順位を決める仕組みとして、表示広告の決定とその後の順位決定について解説します。

表示広告の決定工程

ユーザーの検索行動があると、Google広告アカウントはその検索語句とキャンペーン内のキーワードがマッチするか確認します。

マッチした場合、該当キーワードを設定した広告グループから広告をオークションに出品します。

広告のグループ内に複数の広告があるケースがほとんどです。

そこで過去の実績やユーザーの検索意図、リンク先の使い勝手などから総合評価が行われ、特定の1つの広告が選ばれる流れです。

この総合評価の数値化されたものが品質スコアです。

つまり、ユーザーに適した最適な1つの広告を決めるため、広告グループ内で多角的な判断がなされるわけです。

広告の掲載順位の決定工程

広告が選ばれると、品質スコアで設定された入札単価を掛け合わせたものが広告ランクとなります。

つまり、品質と価格の総合スコアといえます。

その後、広告ランクを用い、他の広告と比較されます。

ランクの高い順に表示順位が決まっていき、これが検索結果での広告の並び順となるわけです。

自社の広告も他社の広告も、品質と入札単価から算出されるランクで比較選別されています。

このランクが高い順に掲載されていくということです。

品質とコストのバランスが良い広告が上位に来やすい仕組みといえます。

リスティング広告の掲載順位を向上させるポイント

広告ランクを上げるには品質スコアの向上が欠かせません。目安としては7~8以上(最大10)を目指しましょう。

品質が良好であるほど、同じ入札単価でも上位表示される可能性が高まります。

具体的な改善ポイントは次の2つです。

まず、キーワードと広告文の一致度を高めてクリック率アップを図ることです。

タイトルに検索ワードを盛り込む、キーワードと適合した広告を作成することがポイントとなります。

もう1つは、キーワードと遷移先の関連性を深めることです。

ユーザーが求める情報を提供できるように、検索意図に合ったランディングページを設定してください。

まとめ

リスティング広告の掲載順位を上げるには、品質スコアの改善がカギです。

目標とするスコアは7~8以上に設定して施策を実行すると、上位表示の可能性が高まります。

キーワードとの一致度を高めクリック率アップを図り、検索意図に適合したランディングページを設定しましょう。

掲載順位アップに正攻法はありませんので、継続的な改善を心がけてみてください。

小さな前進の積み重ねが大きな前進を導きます。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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