Googleタグマネージャー(GTM)で電話計測をする手順と注意点を解説

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公開日:2024/06/21

更新日:2024/06/21

企業や店舗への電話問い合わせは、集客や売上に関係します。

そのため、広告やWebサイトを経由した電話計測は、マーケティング施策に活かせる貴重なデータとなります。

そこで、本記事ではGoogleタグマネージャー(GTM)で電話計測をする方法を解説します。

Googleタグマネージャー(GTM)の概要や利用が向いているケースなども解説しますので、参考にしてください。

Googleタグマネージャー(GTM)とは

Googleタグマネージャー(GTM)は、Webサイトで使用するタグや広告を効率的に管理するツールです。

Webサイトであれば、HTMLを編集して計測用のタグを追加する必要があります。

しかし、Googleタグマネージャー(GTM)を使用すると、HTMLの編集をせずに管理画面からタグを簡単に管理することが可能です。

結果的にコストを抑えつつタグ管理を効率化でき、Webサイトの健全性を保てます。

たとえば、未使用のタグや不適切な設定のタグが存在するケースを防げるでしょう。

Googleタグマネージャー(GTM)がおすすめなケース

Googleタグマネージャー(GTM)は、以下のケースでの使用がおすすめです。

  • GoogleやYahoo!など複数の媒体に出稿している広告を管理したい場合
  • 煩雑な操作をせずに簡潔な管理をしたい場合
  • 数多くのWebサイトを複数のスタッフで管理したい場合
  • HTMLの編集が苦手な場合 など

もちろん、電話計測も可能ですが、上記に該当する際はGoogleタグマネージャー(GTM)の利用を検討してみてください。

電話計測とは?

電話計測とは、Google広告やWebサイトにおいて、広告で表示された電話番号を通じてどれだけの通話(発信)があったかを計測することです。

電話計測を行うことで、反応の良い広告や成果の高いキーワードなどを把握でき、広告費の適正化につながります。

Googleタグマネージャー(GTM)で電話計測をする手順

ここからは、Googleタグマネージャー(GTM)を使って電話計測をする手順を4つのステップでご紹介します。

ステップ1:計測前の準備

事前準備として、Googleタグマネージャー(GTM)に関する用語を確認しておきましょう。

専門用語意味や使い方
アカウントGTMを利用するための大枠のグループ。
コンテナ1つのWebサイトのタグを管理するグループ。1つのコンテナに1つのWebサイトや広告を設定、紐づける。
ワークスペース編集中の内容などが表示されるページ。
タグツールを利用する際に埋め込む「タグ」。Googleタグマネージャー(GTM)を利用するのは、タグを設置したり削除したり、カスタマイズしたりするため。
トリガータグを機能させるための条件。タグとセットで設定して計測する。
変数タグやトリガーに向けたデータ。複雑なタグを設定する際に使用。
バージョンコンテナ内の設定履歴。過去の設定内容が確認でき、不具合が生じた際は、過去のバージョンに戻せる。

以上の用語をあらかじめ確認してから、設定に進みましょう。

ステップ2:「タグ」を設定する

Googleタグマネージャー(GTM)にログインしたら、左メニューから「タグ」「新規」と選択を進めてください。タグの名前は「電話計測」といった、わかりやすいものにしましょう。

次に「タグの設定」をクリックし、タグタイプとして「GA4イベント」を選択します。

設定済みのGA4タグを選び、任意のイベント名を入力しましょう。

その後、3つのイベントパラメータを追加し、それぞれのパラメータ名と値を入力するとタグの設定は完了です。

ステップ3:「トリガー」を設定する

次のステップは「トリガー」の設定です。

まずはメニューバーから「トリガー」を選択し、「新規」をクリックします。

こちらもタグの名前はわかりやすいものを入れて「トリガーの設定」からトリガータイプを選択してください。

ここでは「リンクのみ」を選びます。

トリガーの発生場所は「一部のリンククリック」を選択し、条件部分については「Click URL」「先頭が一致」と順番に選んでいきましょう。

一致する部分には電話番号リンクである「tel:」にします。

特定の電話番号のみを計測する際は「tel:○○」と番号を入力してください。

ここまでの内容を保存すればトリガーの設定が完了です。

ステップ4:「タグ」で「トリガー」を紐づける

再度「タグ」メニューに入り、先ほど設定した「電話計測トリガー」を選択してください。

最後に右上の「公開」をクリックして設定内容を反映します。

これで、Googleアナリティクス側での設定は必要ありません。

Googleタグマネージャー(GTM)で電話計測をする際の注意点

Googleタグマネージャー(GTM)の電話計測にでは、トリガー条件の設定に注意が必要です。

たとえば、トリガー条件の記載ミスによって、誤って要素をクリックした際にも計測される可能性があります。

そのため、設定する際にはサイトの構造やトリガー条件を慎重に確認してください。

まとめ

Googleタグマネージャー(GTM)では、電話計測も可能であり、広告やWebサイト経由のコンバージョンを確認できます。

Googleタグマネージャー(GTM)はHTMLに関して豊富な知識がなくても活用できる点がメリットです。

本記事では、Googleタグマネージャー(GTM)を使用した電話計測の手順をご紹介しました。

1つずつ進めて、電話計測をしてみてください。

設定後は指標を分析して、広告運用やWebサイトの再構築に活かしましょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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