フレーズ一致とは？他のリスティング広告のマッチタイプとの違いや活用方法をご紹介

Web広告やWebマーケティングにおいて、リスティング広告は欠かせません。

リスティング広告を有効活用するためには、マッチタイプを使いわけることが重要です。

今回は、マッチタイプの1つ、フレーズ一致がどのようなものなのか、他のマッチタイプとの違いや活用方法をご紹介します。       

フレーズ一致とは

フレーズ一致とは、リスティング広告において、設定したキーワードを含む検索語句に対して広告を表示させるマッチタイプの1つです。

広告主は特定のフレーズや、その類似表現が検索された際に広告を表示できます。

フレーズ一致の事例

例えば、キーワード「東京 スイーツ」をフレーズ一致で設定した場合、ユーザーが「東京 スイーツ おしゃれ」と検索したときに広告が表示されますが、「東京 ケーキ」や「東京 渋谷 スイーツ」といった検索では表示されません。

2021年7月以降、Googleの仕様変更により、フレーズ一致はさらに柔軟になりました。

変更前は、キーワードの語順が同じでなければならなかったのに対し、変更後は語順が異なっても意味が同じであれば広告が表示されるようになっています。

例として、「韓国 ドラマ」というキーワードをフレーズ一致で設定した場合、「ドラマ 韓国」という語順が逆でも広告が表示されます。

参考：Google/フレーズ一致と絞り込み部分一致の変更について

フレーズ一致のメリット

フレーズ一致のメリットは、広告費の無駄を省きつつ、購買意欲があるユーザーに広告を表示できる点です。

また、部分一致よりも広告配信範囲を絞り込め、完全一致よりもコンバージョンにつながる重要キーワードの取りこぼしが少ないため、バランスよく運用できます。

他のリスティング広告のマッチタイプとの違い

リスティング広告のマッチタイプは、広告が表示される際にどのような検索クエリとマッチするかを制御する重要な設定です。

適切なマッチタイプを選択することで、ターゲットユーザーに的確な広告を提示し、広告のパフォーマンスを最適化することが可能です。

現在、フレーズ一致を含む、おもに3種類のマッチタイプがあります。

それぞれの特徴は、以下のとおりです。

部分一致

もっとも広い範囲で広告を表示します。

設定したキーワードが含まれている検索クエリに加えて、関連性のある検索クエリにも広告が表示されるため、多くの潜在顧客にリーチすることが可能です。

フレーズ一致

部分一致よりも狭い範囲で広告を表示します。

設定したフレーズを含む検索クエリに対して広告が表示され、そのフレーズの前後に他の単語があってもマッチするのが特徴です。

完全一致

もっとも狭い範囲で広告を表示するマッチタイプです。

設定したキーワードと完全に同じ意味または同じ検索意図の検索クエリにのみ広告が表示されます。

マッチタイプの選択は、広告の目的や戦略に応じて行います。

例えば、ブランド認知度を高めたい場合は部分一致を、特定の製品やサービスに関する正確な検索にのみ広告を表示させたい場合は完全一致を選択することが推奨されます。

フレーズ一致の活用方法は、次章で解説します。

フレーズ一致の活用方法

フレーズ一致を効果的に活用するための方法はいくつかあります。

以下で、おもなポイントを確認しておきましょう。

除外キーワードの設定

フレーズ一致を使用する際には、関連性が低い検索語句や広告を表示させたくない検索語句を除外設定することが重要です。

これにより、広告の無駄な表示を防ぎ、広告費の節約につながります。

例えば、「退会」というキーワードが含まれる検索に対して、広告を表示させないように設定することが可能です。

競合他社のキーワード除外

自社の商品やサービス名で検索した際に競合他社の広告が表示されないよう、競合他社に自社キーワードをフレーズ一致で除外するよう依頼することも1つの方法です。

地域系キーワードの活用

実店舗を持つビジネスの場合、地域名を含むキーワードをフレーズ一致で設定することで、地域に関連する様々な検索語句に対応することが可能です。

地域密着型の広告戦略を強化が期待できます。

キーワードの意図を理解

フレーズ一致では、ユーザーの検索意図に沿った検索語句で広告を配信できます。

そのため、ターゲットを絞って配信することで、広告費を抑えつつ高い費用対効果につながるでしょう。

まとめ

フレーズ一致は、リスティング広告の効果的な運用において非常に有用なマッチタイプです。

適切にキーワードを設定し、目的に合わせた広告表示を行うことで、広告のパフォーマンスを最大化できます。

適切なマッチタイプの設定は、広告の効果を最大化し、広告費用の無駄を防ぐために不可欠です。

Web広告運用者やマーケティング担当者は、これらのマッチタイプを理解し、適切に活用することが求められます。

本記事の内容を参考に、ぜひフレーズ一致を使いこなしてください。