2023年1月25日、Yahoo! 検索広告が「オークションインサイト」を追加しました。
これにより、他社のオークション参加状況を数値で確認できます。
本記事では、この新機能の概要や使い方、活用法を解説します。
オークションインサイトについて知りたい場合はぜひ参考にしてください。
この記事の内容
Yahoo!検索広告「オークションインサイト」とは?
Yahoo!検索広告の「オークションインサイト」とは、広告の掲載状況を比較できる機能です。
自社のみならず他社との比較も可能となっています。
管理画面から確認でき、広告管理ツールのキャンペーン、広告グループ、キーワードの単位で詳細を把握できます。
以前の広告管理ツールでは利用できず、新しい管理画面で利用可能です。
同様の機能はGoogle広告にもあり、活用方法は似ています。
Yahoo!検索広告の新型管理画面を利用して、自社の広告戦略をより効果的に見つめ直せるでしょう。
確認可能な指標
Yahoo!検索広告の「オークションインサイト」では、さまざまな指標を確認できます。
具体的な項目を解説していきます。
インプレッションシェア
インプレッションシェアとは、広告の表示機会に対して実際に広告が表示された回数の割合です。
たとえば、1,000回の表示機会で300回しか広告が表示されなかったらインプレッションシェアは30%となります。
競合他社と比べてシェアが少ないと、自社の広告が表示されない可能性が高まります。
シェアを高めることで、広告主にとって有益な場合もあります。
しかし、必ずしも最善の方法とは限らず、費用対効果を考慮しながら検討することが重要です。
ページ上部表示率
ページ上部表示率とは、検索結果のページにおいて上部に自社や競合の広告が表示される割合です。
この率は、表示回数に対する上部表示回数の割合であり1,000回の表示回数のうち500回上部に広告が表示された場合、50%がページ上部表示率です。
ユーザーにとって視覚に入りやすい場所である上部に広告が掲載されることは、広告への注意を引きやすくし、クリックされる可能性を高めます。
ページ最上部表示率
ページ最上部表示率とは、検索結果画面の一番上に自社の広告が表示された割合です。
一般的にユーザーはページの1番上から見ていくため、最もクリックされやすいのが最上部です。
また、ユーザーにとって余地が少ない商品においても、ページ最上部に広告を掲載することでパフォーマンスの改善が見込まれます。
そのため、ページ最上部表示率を向上させる施策は効果的でしょう。
重複表示率(自社)
重複表示率(自社)とは、自社と競合の広告が同じページに表示された割合を表します。
数字ではなく「‐」が表示されます。
この度数は、自社の広告が同時に他社の広告と表示される確率を示し、60%の重複表示率であれば、自社の広告が60%の確率で同時に表示される意味です。
自社の広告が他社の広告と比較される機会が多いため、重複表示率の高低はユーザーにとってどれだけ魅力的かを示す重要な指標です。
重複表示率が高いと、他社の広告と比較されやすいため、自社の広告の魅力度やクリック率が影響を受ける可能性があります。
そのため、定期的なモニタリングが重要であり、重複表示率の変動によって自社の広告戦略を見直すことが必要となるでしょう。
上位表示率(他社)
上位表示率(他社)とは、競合の広告が検索上位に表示される割合です。
この数値により競合他社の動向を把握し、自社の広告戦略の改善や最適化につなげられます。
また、競合他社の入札の強化やキーワードのターゲティングによる変動があった際には、迅速な対策が求められます。
上位表示率(他社)は、競合環境を把握し、効果的な広告戦略を展開するための重要な情報源となるでしょう。
優位表示率(自社)
優位表示率(自社)は、自社の広告が検索エンジンの上位に表示された割合を示します。
具体的には、競合よりも自社の広告が上位表示されたり自社の広告だけが表示されたりした際の割合です。
優位表示率は、さまざまな要因(他社の入札、自社の予算など)で変動し、ビジネスに影響を与える重要な指標です。
たとえば、自社の広告において優位表示率が下がれば、予想外のパフォーマンスの低下につながることがあります。
予算や入札価格の変更時には、優位表示率(自社)をパフォーマンスと合わせて確認することが重要です。
Yahoo!検索広告「オークションインサイト」の使い方
オークションインサイトと使うには、広告管理画面の左側から「キャンペーン」「広告グループ」「キーワード」のいずれかを選択します。
次に分析したい項目を選択し、最後に「オークションインサイトを表示」を選んでください。
そうすると、オークションインサイトの各指標を確認できます。
この手順に従って進めば、入札価格の最適化や広告の改善に役立つ情報を得ることができるでしょう。
まとめ
オークションインサイトでは自社広告の成績や他社の出稿状況を時系列で確認できます。
その結果、自社の広告戦略を見直し、広告の成績を向上させるための施策を検討できるでしょう。
競合に無理に対抗することで、費用対効果が悪化することもあります。
その際は、別のキーワードでの露出を検討するなど、新たな対策が求められます。
常に競合と比較される意識を持ち、適切な対策を検討することが重要です。
オークションインサイトを有効に活用して広告戦略を展開しましょう。
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