Google広告のポートフォリオ入札戦略とは?導入メリットや設定方法、注意点について解説

  • Web広告

公開日:2024/06/28

更新日:2024/06/28

Google広告には「自動入札機能」がありますが、キャンペーン数が多い場合、管理に多大な時間・労力を要します。

そのような状況で役に立つのが、複数キャンペーンの入札戦略の一括管理が可能な「ポートフォリオ入札戦略」という手法です。

本記事では、Google広告の運用を担当している方に向けて、ポートフォリオ入札戦略がどのようなものなのかを徹底解説します。

導入するメリットや、作成・設定する方法、注意するべき点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

Google広告のポートフォリオ入札戦略とは

ポートフォリオ入札戦略とは、複数のキャンペーン・広告グループ・キーワードをまとめてグループ化し、自動入札戦略を一括で設定・管理する手法・仕組みです。

なお、管理している入札戦略は、「ポートフォリオ」と呼称されます。

作成したポートフォリオ入札戦略は、「共有ライブラリ」に保存され、そこで管理や掲載結果のトラッキングを一元的に実施することが可能です。

ポートフォリオ入札戦略を導入するメリット

以下、導入するメリットを2つご紹介します。

入札戦略をスムーズに管理できる

キャンペーン数が多い場合、キャンペーンごとに一つひとつ入札戦略を設定していると、多大な時間・労力を要します。

しかし、ポートフォリオ入札戦略で一括管理すれば、ポートフォリオを変更するだけで適用範囲内のキャンペーン全部に変更が自動的に反映されるため、広告の運用を担当している方の負担が大幅に軽減されるでしょう。

入札戦略を変えた場合のパフォーマンスへの影響を比較しやすい

広告施策を改善する目的で、「目標コンバージョン単価」の金額を変える場合や、「目標コンバージョン単価」から「目標費用対効果」に入札戦略を変更する場合もあるでしょう。

なお、変化を比較するために、キャンペーンごとに変更前後のデータを取得して集計していると手間がかかります。

ポートフォリオ入札戦略なら、複数のキャンペーンをまたいでデータを確認することが可能なので、パフォーマンスへの影響を比較する作業が効率化されるしょう。

ポートフォリオ入札戦略の作成・設定方法

作成・設定・変更する方法は、以下に示す2つの種類から選択することが可能です。

  • 共有ライブラリで作成・設定する
  • 既存のキャンペーンで作成・変更する

それぞれの方法で作成・設定・変更する流れをご紹介します。

共有ライブラリで作成・設定する

以下は、共有ライブラリで作成・設定する大まかな流れです。

  1. Google広告アカウントにログインする
  2. ツールアイコンをクリックし、「共有ライブラリ」の「入札戦略」を選択する
  3. プラスボタンをクリックし、作成する入札戦略のタイプを選択する
  4. ポートフォリオ入札戦略の名称を入力する
  5. 含めるキャンペーンを選択する
  6. 入札戦略の設定を入力する
  7. 「保存」をクリックする

詳細は、Google広告ヘルプの「ポートフォリオ入札戦略を作成する」のページでご確認ください。

既存のキャンペーンで作成・変更する

以下は、既存のキャンペーンで作成・変更する大まかな流れです。

  1. Google広告アカウントにログインする
  2. 「キャンペーン」をクリックする
  3. 含めるキャンペーンを選択する
  4. ナビゲーションメニューの「編集」をクリックする
  5. プルダウンメニューの「入札戦略を変更」をクリックする
  6. 新規に作成するか、既存のものを使用するかを選択する
  7. 「適用」をクリックする

6のプロセスで、新規に作成する場合は、新しい戦略の設定を入力して名前を付けてください。

既存のものを使用する場合は、表示されるリストから戦略を選択しましょう。

ポートフォリオ入札戦略に関する注意点

作成する際、オーナーを「MCC(クライアントセンター)アカウント」にするか、「該当の広告アカウント」にするかを選択できます。

オーナーをMCCアカウントにした場合、配下の広告アカウントで横断的に利用することが可能です。

効率的に業務を遂行できることは魅力ですが、誤って別のアカウントに紐付けてしまったり、意図しない入札戦略の変更が実施されてしまったりするケースが起こりうるのでご注意ください。

まとめ

Google広告の運用を担当している方は、キャンペーンの数が多い場合、自動入札戦略の管理に手間がかかっているのではないでしょうか。

業務を効率化し、負担を軽減するために、複数のキャンペーンの自動入札戦略を一括して管理できる「ポートフォリオ入札戦略」を活用することも検討しましょう。

なお、本記事では作成・設定方法の概略をご紹介しましたが、手順の詳細についてはGoogle広告ヘルプの「ポートフォリオ入札戦略を作成する」のページでご確認ください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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