外食産業の海外進出事例を知ろう!出店数や海外進出のステップについても解説します

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公開:2023/03/28

更新:2023/10/25

国内の外食産業は飽和状態にあり、多くの企業では海外進出を進めています。

この記事では、海外進出の事例や成功させるためのステップについて解説します。

海外進出を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

日本の外食産業の海外出店数は?

日本の外食産業は縮小傾向にあり、国内市場は飽和状態にあるといえます。

そこで海外に展開する企業が増加しているようです。

外務省の調べによると、2021年の海外における日本食レストランの出店数は約15.9万件となり、2006年には2.4万件だったのが、15年で7倍強まで増えています。

地域別の出店件数は以下の通りです。

・アジア:約100,900件

・北米:31,200件

・欧州:13,300件

今後も海外への出店件数は増加すると見られています。

参考:海外における日本食レストランの数|農林水産省 輸出・国際局

【事例】外食産業の海外進出の特徴を知ろう

外食産業の海外進出について、以下の3社の事例をご紹介します。

  • コメダ珈琲店
  • 吉野家
  • スシロー

いずれの企業も海外進出した時期や店舗数に違いはありますが、現地の習慣やトレンドに合わせたリサーチを行っていることなどが共通しているといえるでしょう。

ここではそれぞれの海外進出の特徴について解説しますので、見ていきましょう。

1.コメダ珈琲店

「コメダ珈琲店」は、47都道府県に店舗があり、国内においても成長を続けています。

2017年に初めて海外へ出店し、上海や台湾などに店舗があります。

コメダ珈琲店の海外進出の特徴は以下の通りです。

  • 現地パートナーとのフランチャイズ契約
  • 大手商社からの出資

今後も海外出店を強めることが予想されていますが、海外へ進出することにより、将来性をアピールし、資本パートナーを得た事例だといえるでしょう。

2.吉野家

「吉野家」は、日本で誰もが知るおなじみのお店です。

初の海外出店は1975年に行われ、飲食業界の中でもいち早く海外へ進出して成功した企業といえるでしょう。

吉野家の海外進出の特徴は以下の通りです。

  • 現地住民・宗教などへ臨機応変に対応
  • 現地でのブームやトレンドを商品化

具体的な例を挙げると、生産ラインから牛肉を取り除き、ハラル認証を取得したことがよく知られています。

3.スシロー

「スシロー」は、国内の回転寿司チェーンの中でも高い人気を誇る企業です。

海外出店は2011年に行われました。スシローの海外進出の特徴は以下の通りです。

  • 食材流通を安定して行える国の選定(香港、韓国、台湾など)
  • 進出国に合わせたプロモーション展開

海外進出した当時の日本では、CMや広告などの媒体がプロモーションの主流でした。

しかし、進出国に合わせたプロモーション展開をすることによって、認知度を高めた事例だといえるでしょう。

海外進出を成功させる6つのステップ

飲食店が海外進出を成功させるためのステップは以下の6つです。

  1. リサーチ:進出国の市場規模や商慣習、ニーズなどを調べる
  2. 計画立案:資金や現地の法律を含めて事業計画を立てる
  3. 資金調達:1/3は自己資金で賄える状態とし、銀行やベンチャーキャピタルに融資を申し込む
  4. 物件探し:コンセプトに合った物件を探す、周辺情報を徹底してリサーチする
  5. 店舗作成:メニュー作りや店員の教育、価格設定を行う
  6. 開店の手続き:現地の法律に従い、開業手続きを行う

いずれのステップにおいても、現地のトレンドや法律に詳しい専門家・パートナーの存在が欠かせません。

社内だけでなく専門家を巻き込んで海外進出を進めていきましょう。

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まとめ

近年、外食産業は海外進出に力を入れています。

海外進出することによって、販路拡大や国内市場の依存からの脱却などの効果を期待できるでしょう。

しかし、現地に合わせたプロモーションや出店計画を行わなければ失敗するリスクもあります。

ぜひ当記事で解説した成功事例やステップを参考にして、海外進出を計画してみてください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆者

光田直史

高校卒業後、地元の運送業界や不動産業界に従事し、以後8年をIT企業の製造部門で勤務。事業部長と内部監査室長も兼任した。
その経験を活かし、2020年よりライターとして活動開始。
ビジネス、金融、IT、マーケティング、不動産、農業など複数ジャンルでの記事執筆を手がけている。

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