30代男性は生まれたころからパソコンがある世代でもあり、それが価値観に大きな影響を与えています。
また、30代男性はちょうど結婚や子育て時期を迎える場合が多く、結婚の有無による違いがあります。今回は30代男性の価値観や特徴、どのようなことにお金を使っているのかを見ていきましょう。
この記事の内容
30代男性の価値観や特徴は?
30代男性の価値観や特徴は、以下の4つが挙げられます。
- デジタルネイティブ
- 違いを認める
- 共感に反応する
- ブランドよりも「意義」を大切にする
マーケティングには、ターゲットの価値観や特徴の把握が欠かせません。ここではそれぞれの詳細を解説していきますので、マーケティング施策の参考にしてみてください。
1.デジタルネイティブ
30代男性は、デジタルネイティブと呼ばれます。生まれたころからパソコンがあり、インターネットの利用が当たり前の世代です。さらに物心つくころには携帯電話も登場しました。
昔のように本や新聞などで情報を得るよりも、インターネットを利用して情報を検索するのが当たり前です。商品購入は、インターネットで自分が納得するものを探して購入する傾向にあります。
2.違いを認める
インターネットが普及したことにより、世界のあらゆるところと繋がれるようになりました。本、新聞、テレビから得られる情報は限られますが、インターネットからは自分が知りたいことはもちろん、それ以外の情報も得られます。
この、いろいろな世界に触れられているという背景が、「違いを認める」感覚を発達させたといえるでしょう。
3.共感に反応する
30代男性は、結果よりも過程や背景にこだわりを持つ傾向があります。たとえば、商品開発の裏側や製造過程を伝えるといいかもしれません。こうすることで、「共感」を得られる可能性があるでしょう。
30代男性は過程や背景を知り、直感的に「いいな」と共感できたものを購入する傾向にあります。「共感」をいかに得られるかが、商品を購入するか否かを左右することになりそうです。
4.ブランドよりも「意義」を大切にする
過去は、ブランドは自分のステータスを表すものとして利用されていました。しかし、30代男性はブランドの持つ「意義」に価値を見出す傾向にあるようです。
そのため、ブランドの価値を上げることは購入に繋りにくいと考えられます。たとえば、環境保全や社会貢献に役立つなど、ブランド自体の「意義」を考えていく必要があるでしょう。
お金の使い方をデーターから解説!
お金の使い方を、以下の4つのデータから解説していきます。
- 1ヶ月あたりのお小遣い
- 何にお金を使っている?
- お金をかけているカテゴリー
- 社会貢献への意識が高い
お金の使い方は結婚や子どもの有無でも変わってくるため、ターゲットを絞る際はその点も考える必要があります。ここではそれぞれの詳細を解説しますので、参考にしてみてください。
参考:公益社団法人日本マーケティング協会 – データで見る男性消費実態
1.1ヶ月あたりのお小遣い
1ヶ月あたりのお小遣いは、平均3.48万円(2019年)との結果が出ています。2017年のデータから比較してみると、全体としては減少傾向にあるようです。
30代男性の中には既婚者、未婚者もいます。未婚者の方が圧倒的にお小遣いの額は多く、「結婚しているか否か」によって、金額の差は大きく分かれるといえそうです。
2.何にお金を使っている?
お金の使い道は、既婚男性と未婚男性で異なります。未婚男性は、自分自身にお金をかけることが高く、そこに幸せを感じているようです。
一方、既婚男性は自分にお金をかけるよりも家族・親戚に対してが多く、2番目に自分自身を挙げています。このように、家族の有無がお金の使い道に関しても大きく影響を与えていることが分かります。
3.お金をかけているカテゴリー
お金をかけるカテゴリーの上位は、以下の5つです。
- 自分の趣味
- 食べ物
- 旅行
- 健康
- 貯蓄
どの年代でも上記に挙げた項目は上位に上がるカテゴリーではありますが、これも結婚の有無により順位が変動します。
未婚者は「自分の趣味」にお金をかける割合が高いです。また年齢が上がるにつれて、「健康分野」が増える傾向にあります。
4.社会貢献への意識が高い
お金をかける分野として、「エシカル消費」が挙げられます。エシカル消費とは社会や人、環境などの課題解決に繋がるような消費のことです。
実際の結果を見てみると、「地球環境や人権などに配慮した商品・サービス」にお金をかけている割合は、30代男性が20%でした。これは他の年代よりも高く、30代男性は特に社会貢献を考えた消費をしていることが分かります。
まとめ
30代男性の価値観や特徴、お金の使い道などを解説しました。お金の使い道は結婚、子育て時期など、人によって環境が異なります。
未婚者は自分自身にお金を使う傾向にありますが、既婚者は家族や親戚にお金をかけるようになるケースが多いようです。ライフスタイルの違いも考慮してマーケティング施策を考えていくといいでしょう。
30代【女性】の消費行動の特徴や考え方が気になる方は当サイトの次の記事を参考にしてみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。