リッカート尺度を使うべきアンケート調査例は?メリット・デメリットもご紹介

  • リッカート尺度

公開:2023/06/06

更新:2023/06/06

リッカート尺度とは、主観的な意見や評価を測定するための尺度の一つです。

人々の意見や態度を数値化することで、調査結果を客観的に分析することができます。

この記事では、リッカート尺度の特徴やメリット・デメリット、そしてどのようなアンケート調査に使用すべきかについてご紹介します。

リッカート尺度の特徴及びメリット・デメリット

リッカート尺度の特徴やメリット・デメリットについて見ていきましょう。

特徴

  • 項目ごとに主観的な評価や意見を尋ねることができる。
  • 尺度の値が順序尺度であるため、相対的な評価が可能である。
  • 数値データとして扱いやすく、統計的な分析がしやすい。

メリット

  • 複数の質問項目をまとめて一つの指標で表現できるため、データの簡略化が可能。
  • 客観的な数値に基づいて意見や評価を比較・分析できる。
  • 統計的手法を用いてグループ間の差異や関連性を検証することができる。

デメリット

  • 主観的な評価を数値化するため、異なる評価基準を持つ個人間の比較が困難である。
  • 評価の際に生じる誤差や偏りが影響を及ぼす可能性がある。
  • 質問項目や尺度の設計に注意が必要であり、誤解やバイアスが生じる可能性がある。

尺度は何段階にするべきか

リッカート尺度を使用する際、尺度の段階数は慎重に考慮する必要があります。

尺度の段階数が適切でない場合、データの解釈や分析に影響を与える可能性があります。

以下に、尺度の段階数を決定する際のポイントをご紹介します。

評価項目の性質

評価する項目の性質によって、尺度の段階数を決定することが重要です。

簡単な二択の評価(Yes/No)から多段階評価まで、評価する対象や目的に合わせて段階数を選ぶ必要があります。

応答者の認知負荷

尺度の段階数が多すぎると、応答者にとって認知負荷が高くなります。

逆に、段階数が少なすぎると評価の精度が低下する可能性があります。

応答者が適切に評価を行いやすいよう、バランスを考慮しながら段階数を決定する必要があります。

分析の目的

尺度の段階数は、後のデータ分析や統計処理においても影響を与えます。

目的に応じて詳細な評価を必要とする場合は多段階の尺度を選び、簡略な結果を求める場合は少ない段階数でも問題ないかもしれません。

過去の研究や業界標準

同様のテーマや領域で行われた過去の研究や業界標準を参考にすることも有効です。

過去の経験や成功事例を踏まえながら、尺度の段階数を決定することで、信頼性や比較性を確保することができます。

総じて、尺度の段階数はバランスと適応性が重要です。

具体的な調査の目的や対象に合わせて慎重に設計し、被験者が適切かつ正確に評価できるような尺度を選ぶことが求められます。

リッカート尺度を使うべきアンケート調査例

リッカート尺度は、主観的な意見や評価を測定するための有力な尺度です。

以下に、リッカート尺度を使うべきアンケート調査の例をいくつかご紹介します。

態度調査

特定の製品やサービスに対する態度や評価を測定する際にリッカート尺度を利用することがあります。

複数の質問項目を設けて、被験者の意見や評価を数値化し、総合的な態度を把握することができます。

スケール評価

商品やサービスの満足度や重要度などを評価する際にリッカート尺度を使用することがあります。

尺度の値を用いて相対的な評価を尋ねることで、優先順位や重要度の比較が可能となります。

購買意向調査

新製品やサービスの導入にあたり、購買意向や購買意思決定に影響を与える要素を測定するためにリッカート尺度を使用することがあります。

価格、品質、ブランドイメージなどの要素に関して、被験者の意見や評価を数値化して分析します。

まとめ

リッカート尺度は主観的な意見や評価を数値化するための尺度であり、アンケート調査において有用です。

特徴やメリット・デメリットを理解し、適切なアンケート調査に活用することで、客観的なデータ分析や意見の比較が可能となります。

ただし、評価の主観性や誤差には注意が必要です。

リッカート尺度を上手に活用し、より質の高い調査結果を得ることが重要です。

最後にリサーチ会社が提供している簡単にアンケート調査票が作成出来るテンプレートを3種類ご紹介します。

無料で利用出来るので是非ご活用ください。

ブランド認知度アンケート調査のテンプレート

広告効果測定アンケート調査のテンプレート

顧客満足度アンケート調査のテンプレート

マーケティング活動のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆者

光田直史

高校卒業後、地元の運送業界や不動産業界に従事し、以後8年をIT企業の製造部門で勤務。事業部長と内部監査室長も兼任した。
その経験を活かし、2020年よりライターとして活動開始。
ビジネス、金融、IT、マーケティング、不動産、農業など複数ジャンルでの記事執筆を手がけている。

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