【海外市場調査】アフリカは今注目されている進出先!地域区分や進出するメリットについて徹底解説

公開:2023/06/21

更新:2023/10/25

アフリカは、世界的に見ても急速な発展を遂げているため、世界中から注目を集めています。

日系企業においてもその存在は無視できません。

この記事では、アフリカへ進出するうえで理解しておきたい地域区分やメリット、市場調査の方法について解説します。

アフリカへの進出は今注目を集めている!

アフリカは、近年急速な発展を遂げており、海外進出先としての注目が集まっています。

アフリカ諸国では、急速な人口増加や都市化が推進されています。

しかし、国や地域ごとに習慣や制度には違いが見られ、貧困や飢餓、紛争などの問題を抱えている場所も数多く存在します。

そのため、アフリカ市場へ進出する場合は、最新情報を把握したうえで検討しなければなりません。

また、アフリカと一言で表しても、国・地域ごとにあらゆる違いが見られますし、急激に近代化が推進されている途上にもあります。

アフリカへの進出を検討する場合は、詳細な市場調査を行うことが重要です。

アフリカの地域区分

アフリカには、現在54ヶ国が存在します。

これはアジア、ヨーロッパよりも多くの国が集まっている地域だといえます。

基本的にアフリカは、4つの地域に区分することが一般的です。

それぞれの区分と国々、特徴を解説します。

【北部】

エジプト、リビア、モロッコ、チュニジアなどのマグレブ諸国

イスラム教・アラビア語圏となり、中東圏と密接な関係にある

【サブサハラ】

スーダンやナイジェリアなど

北部がアラブ系民族かつイスラム教、南部がアフリカ在来民族かつキリスト教と土着宗教を信仰している

【赤道付近】

ケニア、ウガンダ、ルワンダなど

貿易と移民のルート上にある国だったため、あらゆる文化の影響を長年受けている

【南部】

南アフリカ周辺

アパルトヘイト政策が取られた国として知られていたが、経済・貿易の拠点として発展している

アフリカへ進出する3つのメリット

アフリカへ進出するメリットを3つに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

1.人口増加と豊富な天然資源

2022年時点、アフリカの総人口は約14億8,200万人です。

国連の推計によると、2050年には約25億人に達すると推計されています。

そのため、世界人口の約1/4を占めることになり、世界の4人に1人がアフリカの人となるといえます。

さらに、生産年齢人口比率を見ても約6割が若年層とされており、生産性・消費意欲は高いと考えられるでしょう。

また、アフリカ全体が「天然資源の宝庫」とされており、石油、天然ガス、金、プラチナやダイヤモンドなどが豊富で、レアメタルの埋蔵量においても世界的に高いシェア率を誇っています。

たとえば、コバルト、マンガン、クロムなどは世界へ輸出され続けています。

参考:人口増加にみるアフリカ市場の可能性と課題 | 地域・分析レポート – 海外ビジネス情報 – ジェトロ

2.2025年までに約4兆5,000億円に達する経済規模

アフリカの人口増加を背景として、各国では高いGDP成長率が続いています。

現在、世界における経済成長ランキングは以下の通りです。

  • 1位:アジア
  • 2位:サブサハラ
  • 3位:中東
  • 4位:北部アフリカ

上位4位までにアフリカ地域が2つランクインしており、アフリカの経済規模の予測においても2025年までに約4兆5,000億円に達するとされています。

現状と将来予測から見ても、アフリカ地域における急速な経済成長がわかるでしょう。

参考:アフリカ進出のメリット・デメリット&日本企業の進出動向-躍進するモバイルマネー産業の実態とは? | 海外進出ノウハウ | Digima〜出島〜

3.モバイルマネーサービスが普及している

アフリカは、近年急速に発展を遂げていることから「モバイルブロードバンド」の成長率が非常に高まっています。

そのため、モバイルブロードバンドを通じたマネーサービスが多くの人の間に普及しています。

背景としては、世界的に携帯電話を使うのに欠かせない基地局や中継アンテナ技術が成熟したあとに、アフリカ全土へそれらが建設されたことです。

投資コストや維持管理コストが低く済み、携帯電話が爆発的なスピードで普及しました。

このことから、長年の課題であった情報通信のボトルネックが一気に解決し、新たなサービスであるモバイルマネーがアフリカ全土で当たり前のように使われています。

アフリカで市場調査を実施する4つの方法

アフリカの市場調査を実施する方法は、主に4つが挙げられます。

インターネットリサーチは、国内にいながら調査でき、コストについても抑えることが可能です。

海外進出支援機関の利用は、ジェトロや商工会議所へ依頼することとなり、公的機関の情報であることから数値の正確性・信頼性が高いデータを収集できます。

また、民間調査会社の利用も挙げられ、依頼先ごとにあらゆる調査手法に基づいた最新情報の収集を期待できるでしょう。

さらに、コネクションがあれば現地在住者に依頼することもおすすめの手段です。

こちらは、調査コストを抑えながら現地のリアルなトレンドを把握できます。

予算や目的に応じて、自社にとって適切な方法を選んでみてください。

海外調査のノウハウが知りたい方

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アスマークの海外調査「Q&A集」

まとめ

アフリカ市場の特徴や市場調査を実施する方法について解説しました。

アフリカは急速に経済成長を遂げており、海外進出先として世界中から注目を集めています。

そのため、日系企業においても進出を検討する機会が増えています。

しかし、国や地域ごとに市場環境や状況が異なる点に注意が必要です。

海外進出先として、アフリカを検討する場合は入念な市場調査を行うことが欠かせません。

この記事を参考にして、海外市場調査を実施してみてください。

最後に外国人のニーズを知ることが出来る動画をご紹介します。

リサーチ会社が作成したインタビューした動画です。無料で閲覧出来るので是非ご活用ください。

在日外国人へインタビュー「日本の凄いところについて調査」

アフリカの市場調査に役立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆者

光田直史

高校卒業後、地元の運送業界や不動産業界に従事し、以後8年をIT企業の製造部門で勤務。事業部長と内部監査室長も兼任した。
その経験を活かし、2020年よりライターとして活動開始。
ビジネス、金融、IT、マーケティング、不動産、農業など複数ジャンルでの記事執筆を手がけている。

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