韓国で市場調査を実施するには?調査方法や注意点、韓国経済の現状について徹底解説

  • 韓国で市場調査

公開:2023/06/20

更新:2023/10/25

韓国は地理的に日本と近く、文化的にも似ているため、比較的進出しやすい国だといえます。

この記事では、韓国への進出を検討している企業向けに、市場調査の実施方法から韓国経済の現状まで解説します。

海外市場調査とは?

市場調査とは、企業が抱える課題の解決やマーケティングの戦略構築のために、消費者などから広く意見を収集・分析する調査です。

市場調査の種類には、以下のようなものが挙げられます。

  • ネットリサーチ
  • アンケート
  • 会場調査
  • インタビュー

一般的にこれらの調査は、価格や顧客満足度、ブランドイメージなどを理解するために実施されます。

また、海外市場調査は、その国へ進出するか否かを判断するために行われ、現地の市場規模や消費者ニーズ、地域の特色などを把握することが大きな目的です。

韓国の市場調査を実施する方法

韓国の市場調査を実施する方法は、以下の4つが挙げられます。

  • ネットリサーチ:もっともコストを抑えながら調査できる
  • 現地在住者に依頼:コストを抑えながら現地のリアルなトレンドを掴める
  • 海外進出支援機関:国が設けた機関であるため、信頼性が高い
  • 民間調査会社:あらゆる調査手法からの分析データが期待できる

リサーチに割ける予算や目的に応じて適切な調査方法・依頼先を選ぶようにしてください。

韓国で市場調査をする際の注意点

韓国で市場調査をする際の注意点は、以下の3つが挙げられます。

  • 費用/納期:国内で調査をするよりもコスト・期間を要する
  • 統計データの正確さ:基礎情報の取得に時間がかかる傾向にある
  • 商習慣の違い:現地の商習慣から適切な情報を取得できないおそれがある

これらの注意点を理解したうえで、市場調査を実施しましょう。

海外調査のノウハウが知りたい方

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韓国へ進出する4つのメリット

日系企業が韓国へ進出するメリットは、以下の4つが挙げられます。

  • 日本と地理的に近い
  • インフラが整っている環境
  • ビジネス拡大を見込める
  • インバウンド事業へつながる

日本と韓国は、文化や風土に多少の違いがありますが、似ているところが多く、お互いに受け入れやすいといえるでしょう。

そのため、他国への進出よりもハードルが低いとされています。

韓国経済の現状

韓国経済の現状を、海外進出支援サイト「ヤッパン号」が公表している情報を元に解説します。

1.経済指標

韓国の実質GDP成長率は、2017年は3.2%、2018年は2.9%、2019年は2.0%と鈍化している傾向にあります。

さらに、新型コロナウィルスの影響から2020年は、22年ぶりのマイナス成長となりました。

また、名目GDPの総額においても、2018年は1兆7251億ドル、2019年は1兆6463億ドルと前年度より減少傾向にあります。

ほかにも、外貨準備高は2018年12月末基準で4,036億ドルでしたが、2020年7月末基準で4165億ドルと過去最高を更新しました。

参考:https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/gtir/2019/04.pdf

2.経済政策

2017年の最低賃金引き上げなどの、所得主導の経済成長政策を打ち出していましたが、韓国の景気は減速傾向にあります。

さらに、2020年には新型コロナウィルスの影響から景気回復は遅れがありましたが、資金繰り支援や国民への支援金給付など、66億ドル相当の財政支出を行いました。

韓国経済は貿易依存度が高く、サムスン電子や現代、LGの存在感が突出していることが特徴です。

構造的な課題については指摘され続けていましたが、2020年以降はその影響が現れている状況だといえるでしょう。

参考:ヤッパン号

まとめ

韓国で市場調査を実施する方法や注意点、韓国経済の現状について解説しました。

韓国は、日本と地理的・文化的に近いため、他国よりも進出のハードルが低い傾向にあります。

また、日本企業と協業を希望する現地企業が多く、日本貿易振興機構(ジェトロ)がマッチングしてくれる施策も展開しています。

韓国へ進出を検討している企業は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

最後に韓国での市場調査にプラスして役立つ訪日韓国人に対するアンケート調査データを紹介致します。

リサーチ会社が無料で提供しているデータなので是非ご活用ください。

訪日(旅行)外国人に関する調査【韓国】

マーケティング活動のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆者

光田直史

高校卒業後、地元の運送業界や不動産業界に従事し、以後8年をIT企業の製造部門で勤務。事業部長と内部監査室長も兼任した。
その経験を活かし、2020年よりライターとして活動開始。
ビジネス、金融、IT、マーケティング、不動産、農業など複数ジャンルでの記事執筆を手がけている。

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