モニター調査は、自社商品・サービスについての意見を収集する調査手法です。
この記事では、モニター調査の種類から海外で実施するときに知っておきたいポイントについて解説します。
海外でモニター調査実施を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の内容
モニター調査とは？
モニター調査とは、自社の商品やサービスなどの意見を収集する調査方法です。
調査期間や使用頻度をあらかじめ設定し、調査を繰り返すことによって、使用しているときの状況や調査対象者の心理的な変化などをデータ化できます。
一般的にモニター調査は、調査対象者を年齢・性別・住所などの属性ごとに実施します。
また、自社がターゲットとしたい層を絞り込んでから実施することによって、商品やサービスに反映できる結果が得られやすくなるでしょう。
モニター調査のメリットは率直な意見を集められることとなり、マーケティング戦略を検討する際、役立ちます。
モニター調査の主な種類
モニター調査の方法にはあらゆるものがありますが、よく使われるのは以下の5つの方法です。
1．インターネット調査：Webからアンケートに回答してもらう
2．サンプル調査：自宅へサンプルを送付し、使用感などを回答してもらう
3．郵送調査：対象者に調査票を郵送し、回答してもらう
4．個別インタビュー：対象者と1対1でヒアリングをおこなう
5．グループインタビュー：特定のテーマを設定し、複数人数で話し合ってもらう
これらの方法ごとにメリット・デメリットがありますので、収集したい情報に応じて最適な調査方法を検討してみてください。
モニター調査を海外向けに実施する際のポイント
海外向けにモニター調査を実施することも考えられるでしょう。
その際、日本で調査する場合とは異なる認識を持たなければ、失敗してしまうおそれを高めてしまいます。
ここでは、モニター調査を海外向けに実施する際に意識したいポイントを解説します。
1.調査時期
海外調査を実施する場合、調査対象国に応じて実施する時期に注意する必要があります。
具体的には、中国圏での旧正月やイスラム教国のレバランなどの長期休暇にあたるスケジュールは避けた方が無難です。
なぜなら、調査対象者も休暇で気持ちに緩みがあるため、調査結果に狂いが生じるおそれがあります。
たとえば「このサービスを使ってみたいですか？」などの設問を設定してしまうと「使ってみたい」と回答する人が普段よりも増える可能性が考えられるでしょう。
2.居住地域
調査対象者が居住している地域にも意識を向けて、調査設計することが求められます。
たとえば、中国の都市数は691市（2021時点）あり、そのうち人口1,000万人以上は7都市あります。
そのため、確保したいサンプル数によっては、全国を対象としてしまうと代表性が担保できないことが考えられるでしょう。
このような懸念点を払拭するには、調査対象を絞り込むなどの工夫が必要です。
参考：中国の105大都市リストが発表 4県級市が「Ⅱ型大都市」に 速報ニュース 深セン市政府ポータルサイト
3.社会階層に注意する
日本と大きく異なるのが社会階層です。
日本で調査するときには考えることは滅多にありませんが、海外では人種や民族、宗教ごとに異なる社会階層が混在しています。
一般的に、SEC（Socio-economic class）は、社会経済クラスのことと定義されており、アンケート回答者を所得階層ごとに分類することです。
また、SECは回答者の生活を把握できる設問の回答から算出し、調査結果に反映させます。
たとえば、収入や居住地域、職業、学歴などの項目があります。
特に、貧富の差が大きい国での調査を実施する場合、SECを考慮することが必要です。
新興国では、経済地位によって回答傾向に大きな違いがある可能性があり、SECを反映させることで正確な調査結果を得ることにつながります。
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まとめ
モニター調査とは、消費者の商品やサービスへの意識・意見を収集する調査手法です。
調査結果はマーケティング戦略などに活用します。
この記事では、海外でモニター調査を実施する際、知っておきたいポイントについてもご紹介しました。
ぜひ、この記事を参考にして、海外でモニター調査を実施した場合でも適切な回答結果を得られるように取り組んでみてください。
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⇒ 在日外国人へインタビュー「日本の凄いところについて調査」
海外の市場調査に役立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
