シニア層のネットショッピング利用率は増えている!消費意識や行動について理解しよう

  • シニア層

公開:2022/11/24

更新:2023/05/30

シニア層のネットショッピング利用率は増えており、今後も拡大する可能性が高いでしょう。

ECサイトを利用してネットショッピングに親しんでいる方も多いですが、消費意識や行動については他の世代と違った価値観を持っている傾向にあります。

今回は、株式会社インテージが提供するシニア層を対象にした調査をもとに、ネット利用の実態や、消費意識、ネットへ求めているものを解説します。

参考:増えるネット利用 シニア世代が今、求めるモノ – 知るギャラリー by INTAGE

シニア層のネット利用の実態を知る!

シニア層のネット利用については、以下の3つが挙げられます。

  • ポータルサイト
  • EC
  • SNS

インターネット利用率は全体的に増加傾向にありますが、それはシニアに関しても同じです。

インターネットの利用方法は種類があり、ここではそれぞれの詳細を解説します。

シニア層をターゲットに戦略を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.ポータルサイト

シニア層がインターネットで利用しているものの一つにポータルサイトがあります。

ポータルサイトには「Yahoo!」「Google」があり、シニア層の利用率はそれぞれ94.2%、85.2%です。

全体平均と比べてみても、ほぼ数値は変わりません。

以上の結果から、シニア層も若い世代も、同じような割合でポータルサイトを利用していることが分かります。

2.EC

ECサイトの中でもシニア層に一番利用されているのが、「楽天市場」で83.3%、「Amazon」が70.3%、「Yahoo!ショッピング」が52.9%です。

全体平均と比べてみると、シニア層のECサイト利用率は平均並み、もしくはそれ以上の数値を示しています。

シニア層にネットショッピングを利用してもらうなら、ECサイトを利用するのがいいかもしれません。

3.SNS

SNSの利用率は、全体平均と比べると各段に低い結果を示しています。

その中でも多く利用されているのは「LINE」で53.9%です。

次が「facebook」45.6%、「Twitter」45.1%と続きます。

若い世代で人気な「Instagram」は30%にも満たず、ネットショッピングにおいてはポータルサイトやECと比べて有効に使えない可能性が高いでしょう。

シニア層は口コミを重視しない

商品を選ぶ際は口コミを見てから購入する方もいますが、シニア層は、商品の口コミを重視しない傾向にあるようです。

データによると、「ネットで評判をチェックしてから買う」が34.3%を示し、全体よりも5.2ポイント低い結果を示しています。

また、「口コミで評判のものに弱い」は20.6%を示し、全体よりも5.7ポイント低い結果です。

シニア層の消費意識は?

シニア層は、口コミではない別の面を重視しているようです。

データによると、「ものを買うときは価格に見合う価値があるか吟味する」が65.2%、「話題性があっても、品質の裏打ちがなければ買わない」が58.9%を示しており、どちらとも全体と比較して10ポイント以上数値が高くなっています。

これから見て分かるように、実際に自分で試していいものを購入したいという気持ちが強いようです。

シニア層がネットに求めているものは?

シニア層がネットへ求めているものは、以下の2つが挙げられます。

  • スマホに特化しすぎない
  • 信頼性を重視する

シニア層をターゲットにした戦略を考えるためには、ネットへ求めているものを知る必要があるでしょう。

求めているものを把握することで、初めてターゲットに適した戦略が立てられるからです。ここでは詳細を解説します。

1.スマホに特化しすぎない

インターネットを利用するデバイスは、スマホ以外にもパソコンやタブレットがあります。

他の世代はパソコンよりもスマホ利用率が高い傾向にありますが、シニア層はスマホとパソコンが同等の利用率です。

そのため、スマホの広告だけに力を入れるのではなく、パソコンの利用も前提にした戦略を打ち出すことが重要になるでしょう。

2.信頼性を重視する

シニア層の消費意識でお伝えしたように、シニア層は口コミよりも実際の品質や価格に見合う価値があるのかを重視する傾向があります。

商品の品質はもちろん、機能面の充実や安全性があるかを考えて商品を選びます。

広告を打ち出す際は、製品が安心できるものであるか品質面について詳しく解説した方がいいでしょう。

また、品質や機能面、安全性を重視して製品の開発を行うことが大切になりそうです。

まとめ

シニア層は、インターネット・ネットショッピング利用について他の世代と大きく違いがあると考えた方もいるかもしれません。

しかし、実際はポータルサイトやECサイトの利用率も高く、他の世代と同じように利用していることが分かりました。

消費意識は若い世代と異なり、信用できる製品なのかを重視している傾向にあります。

更に詳しいシニア世代の購買行動や市場を知りたい方は、下記リサーチ会社が提供している無料インタビュー動画や無料アンケート資料が参考になります。

⇒ シニアに調査!テレビ通販に関するインタビュー

⇒ シニアに訊く~コロナ禍における購買行動変容のリアル~

⇒ シニアのライフスタイルに関するアンケート調査

⇒ シニアのファッションに関するアンケート調査

是非シニア世代へのマーケティングにお役立てください。

最後までお読み頂きありがとうございました。

執筆者

光田直史

高校卒業後、地元の運送業界や不動産業界に従事し、以後8年をIT企業の製造部門で勤務。事業部長と内部監査室長も兼任した。
その経験を活かし、2020年よりライターとして活動開始。
ビジネス、金融、IT、マーケティング、不動産、農業など複数ジャンルでの記事執筆を手がけている。

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