スポーツアパレルの市場規模や見通しについて解説!市場調査するうえで目が離せないブランドもご紹介

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公開:2022/09/21

更新:2023/05/30

新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るう中、2021年はあらゆる市場でマイナス成長となりました。

この記事では、2021年のスポーツアパレル市場の規模・動向、注目すべきブランドも紹介します。

2021年スポーツアパレルの市場規模や動向

2021年の国内スポーツアパレル市場は、メーカー出荷額ベースで昨年よりも9.7%増え、5,350億円でした。

2020年は新型コロナウイルス感染症の影響から、店舗休業や時短営業が余儀なくされ、市場規模が13.2%減少となったため、2021年は前年の反動から回復したと見られます。

しかし2019年と2021年の出荷額ベースを比較すると、4.8%のマイナス成長となり、未だ回復には至っていないのが現状です。

参考:スポーツアパレル市場、21年は9.7%増の5350億円に、コロナ前には届かず

伸びた市場やその背景をカテゴリーごとに解説

全体として縮小傾向にあるスポーツアパレル市場の中で、伸びたのは以下2つのカテゴリーです。

  • トレーニングウェア
  • ゴルフウェア

いずれもコロナの影響を受けにくいカテゴリーであったことが伸びた要因として考えられます。

トレーニングウェア

カテゴリー別にスポーツアパレルを見ると、最大規模を誇る2021年のトレーニングウェア市場は1,278億円(前年比11.5%増)となりました。

2019年との比較では3.2%のマイナス成長です。

その他アウトドアウェアや野球・ソフトボールウェアの2021年における市場規模は2020年比では盛り返したものの、2019年と比べるとマイナス成長となっています。

参考:スポーツアパレル市場に関する調査を実施(2021年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

ゴルフウェア

スポーツアパレルの中で2019年と比較しても好調だったのは、ゴルフウェアです。

2021年の市場規模は910億円(前年比14.6%増)で、2019年の市場規模から見ても0.1%増の結果です。

ゴルフは「三密」を避けられるアクティビティとして、新しく始める人も増えており、好調な推移を辿っているといえます。

参考:スポーツアパレル市場に関する調査を実施(2021年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

2022年の見通し

2022年のスポーツアパレル市場は、5,521億円(3.2%増)になると予測されています。

少子化の影響からサッカーと野球の競技人口が減少しており、2019年の5,618億円に届かない見通しです。

世界の市場を見渡すと、屋外スポーツへの関心が高まり市場が拡大しています。

特に若年層の人口比率が高い中国やインドを含むアジア太平洋地域が急成長中です。

参考:スポーツアパレルの市場規模、シェア(2022-27)| 業界分析

市場調査するうえで注目すべきブランド

スポーツブランドの市場調査を行ううえで注目すべきブランドは以下の通りです。

  • Nike:スポーツメーカーで唯一6兆円を超える
  • Adidas:業界2位。日本でも人気が高い
  • Under Armour:高機能インナー・トレーニングウェアで独自性を確立
  • Gap:アメリカで第2位の売上を誇る。さまざまなアイテムを展開
  • Columbia:アウトドアメーカーの老舗。OMOを強化

これらのブランドに注目しながらも、顧客との対話を通じて製品の改善を進めていく必要があります。

まとめ

2021年のスポーツアパレルの市場規模や動向から、2022年の見通しを解説しました。

海外市場では屋外スポーツへ関心が高まっており、若年層の人口比率が高い地域ではスポーツアパレルの市場規模が拡大中です。

国内では感染症拡大や少子化の影響もあり、スポーツアパレル市場は縮小傾向にあります。

また、こちらではリサーチ会社が提供しているスポーツやファッションに関する意識調査のデータが無料でダウンロード出来るのでご紹介します。

実際の声を確認したい方は是非参考にしてみて下さい。

⇒ スポーツジム・フィットネスクラブに関するアンケート調査 

⇒  女性のファッションに関するアンケート調査 

⇒ 男性のファッションに関するアンケート調査 

最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆者

光田直史

高校卒業後、地元の運送業界や不動産業界に従事し、以後8年をIT企業の製造部門で勤務。事業部長と内部監査室長も兼任した。
その経験を活かし、2020年よりライターとして活動開始。
ビジネス、金融、IT、マーケティング、不動産、農業など複数ジャンルでの記事執筆を手がけている。

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