定量調査とは?実施するメリットやデメリット、定性調査の使い分け方を解説

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公開:2022/09/28

更新:2023/01/11

定量調査は集計データを数値化でき、マーケティング施策に活用しやすい調査方法です。

低コストで行いやすい調査手法で、さまざまな種類があります。

この記事では定量調査のメリットや、使い分け方を解説します。

定量調査とは

定量調査はブランドや企業、商品などの認知度・リピート率・顧客満足度を、数値でデータを集計、分析する調査手法です。

集計データを簡単に数値化できるため、視覚化できて理解しやすいのが特長です。

時系列や属性などを抜き出した比較、統計的な処理にも最適といえます。

一方で、数値で表せるものを裏付けのあるデータとして集計・分析するには、一定以上のサンプル数が必要な点に注意しましょう。

定量調査の主な目的

定量調査は、サービスの購入状況や満足度を把握するために活用されます。

また、商品導入前の意識調査や仮説検証にも用いられる調査手法です。

一方、数値化が難しいデータの収集を目的とした調査方法である「定性調査」は、仮説構築や原因把握が目的であり、キャンペーンや広告効果をボリュームの観点から測定する場合に適しています。

定量調査に用いられる手法

定量調査に用いられる手法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • Webアンケート:インターネット経由で調査を実施
  • ホームユーステスト:製品を送付し、使用感や意見を収集
  • 郵送調査:調査票を郵送して実施する、自記式の調査
  • 電話調査:調査員が対象者に電話をかけて実施する
  • 他記式の調査会場調査:会場で行われ、満足度や使用感などのデータを収集

定量調査を実施するメリット

定量調査は集計結果が数値化されるため、客観的にデータが把握しやすく、説得力のあるマーケティング施策や企画立案等に活用しやすい点が大きなメリットです。

他にも低コストで数的なデータを収集できるのもメリットといえます。

例えばWebアンケートで定量調査を行うと、コストを抑えつつ多数の回答が収集可能です。

定量調査を実施するデメリット

定量調査のデメリットとしては、事前に作成した質問項目以外、回答を得られない点が挙げられます。

全体の傾向はつかみやすいものの、対象者ごとの意見や意識の深堀りが行いにくい調査です。

また結果を簡単に数値化できるとはいえ、数値を分析し活用するにはノウハウが必要なこともデメリットといえるでしょう。

定量調査と定性調査の使い分け方

定量調査と定性調査は、目的に応じて以下のように使い分けると良いでしょう。

定量調査定性調査
仮説の検証をしたい行動背景の心理を知りたい
数値を裏付けとして使いたい仮説を抽出したい
実態を把握したい原因や背景を分析したい

定量調査と定性調査の組み合わせ方

定性調査で仮説を組み立て、定量調査で仮説を検証する組み合わせ方が有用です。

例えば「自社製品の○○がシニア世代に訴求が弱いのは、シニア世代が使いにくいと感じているからではないか?」と仮説を立てたとします。

この際、事前に定性調査で「使いにくい」と感じているユーザーがいるのか、使いにくい場合はなぜそう思ったのかを事前に調べておきます。

その上で定量調査を行い、仮説を検証すると、調査の精度を高められるでしょう。

まとめ

定量調査の目的やメリット、定性調査との使い分け方を解説しました。

定量調査を上手に活用できると客観的な数値を得たり、仮説を検証できたりと、効果的にマーケティング施策の判断材料として使うことができます。

マーケティングリサーチや市場調査は、リサーチ会社を活用すると、時間や手間を大きく削減できます。

また、初めて定量調査や定性調査などを考えてる方は、下記資料を無料でダウンロードし、最適な調査手法を見つけましょう。

最適な調査方法の選び方 ※画像をクリックすると詳細が見れます。

下記に当てはまる方に
ぜひ読んでいただきたい資料です。

  • 調査を実施したいけど、どういう調査をすべきなのかわからない
  • とりあえず”アンケート調査”をイメージしてるけど、最適な調査が他にあるのでは?
  • 調査結果の活用用途は決まってるけど、そもそもどういう調査をしたら良いの?

最後までお読み頂きありがとうございました。

執筆者

光田直史

高校卒業後、地元の運送業界や不動産業界に従事し、以後8年をIT企業の製造部門で勤務。事業部長と内部監査室長も兼任した。
その経験を活かし、2020年よりライターとして活動開始。
ビジネス、金融、IT、マーケティング、不動産、農業など複数ジャンルでの記事執筆を手がけている。

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