XMLサイトマップとは？作成方法や注意点などを解説

ウェブサイトのSEO対策において、XMLサイトマップは欠かせない要素です。

XMLサイトマップは、検索エンジンにウェブサイトのページ情報を効率的に伝えるためのファイルです。

この記事では、XMLサイトマップの基本から作成方法、作成の注意点までをわかりやすく解説します。

XMLサイトマップとは

XMLサイトマップとは、ウェブサイトのページや画像、動画などのコンテンツを検索エンジンに伝えるためのファイルです。

XML形式で記述されており、検索エンジンがクローリングしやすいように、ページのURLや更新日時、重要度などの情報が記載されています。

XMLサイトマップとHTMLサイトマップの違い

XMLサイトマップとHTMLサイトマップの主な違いは、対象者と目的です。

項目	XMLサイトマップ	HTMLサイトマップ
対象	検索エンジン	人間
ファイル形式	XML	HTML
記載内容	ページのURL、更新日時、重要度など	ページのタイトル、説明文、画像など
表示	検索エンジンにのみ表示される	ユーザーに表示される

• XMLサイトマップ→検索エンジン向けのサイトマップ

ウェブサイトのページ構造や更新情報を検索エンジンに伝えることで、検索結果に表示されるページを増やす、サイトの評価を向上させるなどの効果が期待できます。

• HTMLサイトマップ→ユーザー向けのサイトマップ

ウェブサイトのページ一覧をユーザーにわかりやすく表示することで、ユーザーの利便性を高める効果が期待できます。

SEOにおけるXMLサイトマップの役割

検索エンジンによるクローリング効率の向上

検索エンジンは、ウェブサイトをクローリングしてコンテンツを収集します。

しかし、ウェブサイトの規模が大きかったり、複雑な構造をしていたりすると、すべてのページを効率的にクローリングすることが困難になります。

そこでXMLサイトマップがあれば、検索エンジンはウェブサイトの構造を把握し、重要度の高いページを優先的にクローリングすることができます。

検索結果への掲載率の向上

XMLサイトマップには、ページの更新日時や重要度などの情報が記載されているため、検索エンジンはページの更新状況を把握しやすくなります。

これにより、新しいページや更新されたページを検索結果に反映させるまでの時間が短縮される可能性があります。

Google検索セントラルのサイトマップの概要ページでは、サイトマップが必要とされるサイトの条件として、以下の3つを挙げています。

• サイトのページ数が500ページ以上ある大規模サイトである
• 内部リンクが少ない、サイト内のリンクが適切にできていない
• サイトを開設したばかりなどの理由で、外部からの被リンクが少ない
  参考：Google検索セントラル「サイトマップについて」

これらの条件に当てはまるサイトは、クローラが効率的にサイトを巡回するのが難しいため、XMLサイトマップを作成することで、上記のようなメリットが得られます。

XMLサイトマップの基本構成

XMLサイトマップの基本構成を分かりやすく説明します。

1.ルート要素

ルート要素とは、XML文書内で全体を囲む最上位の要素を指します

XMLサイトマップのルート要素は <urlset> です。

通常、これはXML文書の最初に配置されます。

このルート要素内に、次に説明する各URLの情報を含む子要素が配置されます。

2.URL要素の子要素

<url> 要素

XMLサイトマップ内の各ウェブページは、<url> 要素で定義されます。

<url> 要素は、ウェブページのURLやその他の関連情報を含むコンテナです。

以下で説明する要素は<url> 要素で囲まれます。

<loc> 要素

<loc>https://www.example.com/page1</loc>

ウェブページのURLを指定します。

URLは、絶対パスで記載します。

これは必須の要素であり、検索エンジンはここからウェブページのアドレスを読み取ります。

<lastmod> 要素

<lastmod>2023-10-31T09:00:00+00:00</lastmod>

ウェブページの最終更新日時を指定します。

検索エンジンに対して、ページの最終更新がいつだったかを伝えるのに使用されます。

この要素はオプションです。

<changefreq> 要素

<changefreq>weekly</changefreq>

ウェブページの変更頻度を指定します。

検索エンジンに、ページがどれくらいの頻度で変更されるかを伝えるのに使用されます。

可能な値には

• always
• hourly
• daily
• weekly
• monthly
• yearly
• never

などがあります。

これもオプションの要素です。

<priority> 要素

<priority>0.8</priority>

ウェブページの優先度を指定します。

通常、0.0から1.0の範囲で設定され、高い優先度のページにはより高い値が指定されます。

この要素もオプションです。

XMLサイトマップの作成方法

XMLサイトマップの作成方法は、大きく分けて3つがあります。

手動で作成する

XMLサイトマップのフォーマットに沿って、ページのURL、更新日時、重要度などの情報を手動で入力します。

XMLサイトマップのフォーマット

以下は、基本的なXMLサイトマップのフォーマット例です。

※このフォーマットをもとに作成する際には、各ページのURLやその他の情報をオリジナルのデータに置き換える必要があります。

手順

1. XMLファイルの作成
2. ファイルの保存
   XMLファイルを作成したら、ウェブサイトのルートディレクトリに保存します。
3. XMLサイトマップの登録
   Google Search ConsoleにXMLサイトマップを登録することで、検索エンジンにサイトマップの存在を通知することができます。

サイトマップ生成ツールを使用する

XMLサイトマップの作成を自動化できるツールやサービスが多数あります。

ウェブサイトのURLを入力するだけで、XMLサイトマップを作成することができるツールもあります。

CMSやサーバーから自動生成する

CMSやサーバーによっては、XMLサイトマップを自動生成する機能が備わっている場合があります。

XMLサイトマップ作成時の注意点

最新の情報を反映する

XMLサイトマップには、ウェブサイトの最新のコンテンツ情報が反映されている必要があります。

古い情報や存在しないページが記載されていると、検索エンジンのクローリングが効率的に行われず、検索結果への掲載率が低下する可能性があります。

ページの重要度を適切に設定する

XMLサイトマップには、ページの重要度を示す「priority」属性を設定することができます。

ページの重要度を適切に設定することで、検索エンジンが重要なページを優先的にクローリングし、評価することができます。

URLは絶対パスで記載する

URLは、ウェブサイトのルートディレクトリからの相対パスではなく、絶対パスで記載する必要があります。

ファイルサイズは10MB以下に抑える

ファイルサイズが10MBを超えると、検索エンジンのクローリングに時間がかかる可能性があります。

10MBを超える場合は、サイトマップを複数に分割して作成しましょう。

ファイル名は「sitemap.xml」とする

ファイル名は、robots.txtと同じ「sitemap.xml」とするのが一般的です。

手動の場合は定期的に更新する

サイトの更新や新規ページの追加があった場合は、定期的に更新するようにしましょう。

まとめ

XMLサイトマップは、ウェブサイトのSEO対策において重要な役割を果たします。

XMLサイトマップを作成することで、検索エンジンがウェブサイトを効率的にクローリングし、インデックスの効率化を図ることができます。

本記事で解説した内容を参考に、ウェブサイトのSEO対策にXMLサイトマップを活用しましょう。

自社でSEO対策を実施することが難しい場合は、SEO対策の専門家に依頼するのも一つの方法です。

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