店舗型サービスにおいて、SNS運用は集客・売上・ブランド認知を高める重要な施策の一つとなっています。しかし、多くの企業や店舗が「フォロワーが増えない」「売上につながらない」といった課題に直面しているのも事実です。本記事では、店舗型サービスにおけるSNS運用の重要性や成功事例、運用のポイントについて詳しく解説します。
この記事の内容
店舗型サービスにおけるSNS運用の重要性
SNSは、ユーザーとの接点を増やし、ブランドの認知度を向上させる強力なツールです。特にInstagramは、視覚的なコンテンツを活用することで、店舗の雰囲気やサービス内容をより魅力的に伝えることができます。
たとえば、後述の成功事例で詳しく紹介しているあるフォトスタジオでは、実際の撮影事例を投稿することで、どのような写真が撮れるのかを視覚的にアピールし、予約数が増加しました。一方、商品を販売している店舗では、最新の商品情報や使用感を動画で伝えることで、消費者の購買意欲を高めることが可能です。
また、アカウントや投稿ごとにアナリティクスでパラメーターを設定し、どの投稿がどれだけのCV(来店予約など)につながったのかを分析することで、サービス全体の売上アップにつながります。こうしたデータを活用することで、効果的な投稿の傾向を把握し、改善を図ることができます。
店舗型サービスSNS運用の成功事例
ここでは、SNS運用コンサルとして支援してきた成功事例を2つ紹介します。
ケース1【フォトスタジオ】予約数を増やすSNS運用
複数店舗を構えるフォトスタジオでは、Instagramを活用して集客を行い、予約数の増加を図りました。以前は、各店舗が各々のアカウントを自由に運用。運用の目的は、漠然と「フォロワー数を増やす」とだけ決まっており、統一された戦略がありませんでした。
しかし、SNS運用の目的を「予約数の増加」と明確にし、以下の施策を実施することで大きな成果を上げました。
- データ分析を活用
アナリティクスを使い、どの投稿がどれだけの予約につながっているか等、数値をもとに分析。 - 投稿内容の最適化
インプレッションが多かった投稿、リーチが多かった投稿、エンゲージメントが高かった投稿、予約が多かった投稿の特徴などを他店舗にも共有し、効果的な投稿フォーマットを確立。 - 最新のアルゴリズムに対応
各種SNSのアルゴリズムは常にアップデートされるため、その情報を提供し、投稿に反映させるためのアドバイス。 - 定期的なミーティング実施
月1回、各店舗のSNS担当者およびSNS運用統括者を含めたオンラインミーティングを実施し、成功事例を共有。
この結果、SNS経由の予約数が前年比で2倍以上増加し、フォトスタジオの集客効果が飛躍的に向上しました。
ケース2【スポーツ用品店】動画コンテンツの活用
あるスポーツ用品店では、Instagramのブランドアカウントにて、リール動画を活用して商品訴求を行い、売上向上を目指しました。
- 週ごとの動画制作
クライアント本部で決定した販売強化商品について、毎週リール動画を制作し投稿。 - リアルタイムな撮影と編集
毎週、店舗で販売強化商品の撮影を行い、編集・投稿することで、タイムリーな情報発信を実施。 - データ分析による改善
アパレル、ゴルフクラブなど、商品ごとに伸びやすい構成をデータから分析し、投稿内容を最適化。
商品の特徴や魅力をリール動画で伝えることで、ターゲット層の興味・関心を引き、購買意欲を高め、購入や来店へとつなげました。
SNS運用で成果を出すためのポイント
SNS運用を効果的に行うためには、単に投稿するだけでなく、適切な施策を実行し、その結果を分析・改善することが求められます。ここでは、運用の成果を最大化するための具体的なポイントを紹介します。
投稿の質と頻度を最適化する
SNSの運用では、投稿頻度と質のバランスが重要です。成功している店舗では、定期的な投稿と高品質なコンテンツの両方を意識しています。特に投稿数や、外部コンサルを入れている場合は専門家からのアドバイスをどれだけ実行しているかが、成果に大きく影響します。
前述の成功事例で紹介したケースでも、施策を試し、その結果をフィードバックしてくれる店舗は運用が着実に向上し、エンゲージメントが高まる傾向がありました。一方で、フィードバックが少ない店舗では、改善のスピードが遅れ、成長が鈍化するケースもあります。
アルゴリズムの変化に対応する
Instagramなどの各種SNSアルゴリズムは頻繁にアップデートされるため、最新の情報をキャッチアップし、それに適応することが必要です。たとえば、Instagramの開発責任者が発信する情報を常にチェックしすることで、比較的早い段階で対策を講じることができます。こうした迅速な情報共有により、アルゴリズムの変更に柔軟に対応し、投稿の最適化を図ることが可能になります。
ブランドアカウントと店舗アカウントを使い分ける
多店舗展開する企業の場合、ブランドアカウントと各店舗アカウントの運用を適切に使い分けることが重要です。すべてを一括で管理しようとすると相当なコストがかかるため、あまり現実的ではありません。
たとえば、ブランドアカウントに運用の力を入れ、各店舗のアカウントはガイドラインを作成してそれに基づいて店舗側で各々運用してもらう方法もあります。ブランドアカウントでは全体の統一感を出し、信頼感を高め、店舗アカウントでは各店舗の特色を打ち出した情報発信を行う、といった使い分けです。
SNS運用を成功させるために意識すべきこと
最後に、SNS運用を成功させるために特に意識すべきことを2点紹介します。
アカウント設計をしっかりと行う
SNS運用を成功させるために意識することは、まずアカウント設計をしっかりと行い、その設計を基盤にして運用を進めていくことです。アカウント設計とは具体的に、ターゲットとなる顧客層の明確化、投稿の目的設定、ブランドイメージの確立、そして運用ガイドラインの作成が含まれます。このような基盤を整えることで、計画的かつ戦略的に進行することができます。
定期的な振り返りをする
その上で、定期的な振り返りが重要です。アナリティクスやSNSのインサイト機能を活用し、エンゲージメント率、クリック数、コンバージョン率などをもとに、どの投稿やキャンペーンが最も効果的だったのか、どの部分が期待通りに成果を上げていないのかを分析しましょう。
特定の投稿やテーマが特に反響を呼んでいることが分かれば、それをさらに強化する方向で施策を展開し、逆に成果が芳しくない部分については改善の余地があると捉えて改善案を考える必要があります。「施策を実施→結果を分析→改善策を実行」のサイクルを継続していきましょう。
まとめ
店舗型サービスにおけるSNS運用は、単なるフォロワー獲得ではなく、売上や予約につなげることが重要です。SNSが直接的に購買行動を促すきっかけとなり、認知拡大や消費者との信頼関係構築に貢献することから、SNS運用を軽視することはできません。
社内での運用が難しい場合は、専門的な知識を持ったコンサルタントに相談することも一つの有効な手段です。外部の専門家を取り入れることで、社内で気づきにくい改善点を指摘してもらい、より効果的なSNS運用を実現することができます。
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