TikTok広告は動画なしでもOK!静止画で売上直結した成功事例と動画との使い分け

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公開日:2025/06/17

更新日:2025/06/26

TikTok広告といえば動画、というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?しかし、実は静止画広告もTikTok上で配信可能になりました。動画制作のハードルが高いと感じている企業にとっては、大きなチャンスです。

この記事では、TikTokの静止画広告について、実際の運用事例とともにその効果や動画との使い分け方を解説します。

TikTok広告における静止画配信とは?

「TikTok広告といえば動画が主流」とのイメージが強いかもしれませんが、2024年12月ごろから静止画の配信も可能になりました。さらに、複数の静止画を横並びに表示できるカルーセル広告も可能です。

TikTok広告は、ユーザーのフィードに溶け込む形式で配信されるため、いかにも広告らしい見た目ではなく、自然な形でユーザーにリーチできるのが大きな特徴です。静止画広告も、動画と同じくフィードの中に挿入されます。

他媒体で使っているクリエイティブが流用できる

静止画は、Meta広告やディスプレイ広告と同じようなクリエイティブ形式で配信できるため、既にこれらの媒体に出稿している企業であれば、特別な制作リソースなしでもすぐに始めることができます。実際、TikTokにおける静止画広告では、正方形の1080×1080サイズの画像をそのまま使えるため、すでに他媒体で使用している静止画クリエイティブを流用しやすいのが特徴です。

TikTok静止画広告フォーマット

画像解像度(推奨)縦:9:16(720×1280px以上)
横:16:9(1280×720px以上)
正方形:1:1(640×640px以上)
画像形式JPG、JPEG、PNG
ファイルサイズ100MB以下
広告説明文・半角1~100文字/全角1~50文字まで対応
・絵文字、{ }、#は使用不可
・句読点・スペースも文字数に含まれる
・表示は端末により変動する可能性あり

参考:TikTokビジネスヘルプセンター「グローバルアプリバンドルの静止画広告の仕様」

新たに動画制作の体制を整える必要がないため、「動画はないけどTikTok広告をやってみたい」という企業にも適しています。動画ありきと思われがちなTikTok広告ですが、静止画での配信も可能であり、参入ハードルの低さが魅力です。

TikTok広告の基本や概要については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▼関連記事「TikTok広告の基本を徹底解説!概要や広告の種類、活用メリットについて」

成功事例1】静止画だけで売上を獲得した取り組み

ここでは、動画制作なしでTikTok広告に挑戦し、成果を上げた当社の運用事例を紹介します。静止画だけでも売上に直結した注目のケースです。

TikTok広告に取り組んだ背景

あるEC商材を取り扱う企業で、年間売上の半分以上を占める繁忙期に合わせ、TikTok広告の静止画配信を実施しました。もともと、Microsoft広告、クリテオ、Meta、LINE、Pinterestなど複数の媒体を当社で運用しており、その流れでTikTokにもチャレンジしたいという意向がありました。

「動画の制作リソースやそもそもの素材がない」と参入を躊躇していたところに、「静止画でも配信可能であり、成果にもつながる」とご提案。TikTokは一般的に認知拡大に強い媒体とされており、ちょうど「少しでも売上に貢献できる媒体を活用したい」というニーズとマッチし、TikTok広告での静止画配信に至りました。「動画がなくてもTikTok広告は始められる」という第一歩となった事例です。

結果:認知だけでなく売上にも直結!

結果として、TikTok広告の静止画広告のみで1ヶ月間に20件近くの購入につながりました。TikTokという媒体において静止画のみで購入まで結びついた点は、大きな評価ポイントです。

他媒体と同様の静止画素材をそのまま活用できたため、クリエイティブ制作の手間は最小限で済みました。TikTok広告が持つリーチ力を活かしながら、認知だけでなく購買まで結びつけた好例といえます。

成功事例2】静止画からスタート、動画と併用し認知&獲得どちらもカバー

次に紹介するのは、静止画広告で好調なスタートを切り、その後動画広告との併用へと展開した事例です。静止画と動画、それぞれの特徴を踏まえた運用設計が印象的なケースです。

フォトスタジオの撮影予約の申し込みをKPIとしたサービスを展開しており、TikTok広告では、まずは静止画広告からスタートしました。

結果:動画では認知、静止画では獲得とどちらもカバー!

開始初週では、静止画だけで2件のコンバージョンを獲得。他媒体と遜色ない数値でした。

その後、動画広告も導入し、現在は静止画と動画、両形式を使って配信を行っています。興味深いのは、動画広告の方がCPC(クリック単価)は非常に安く、5円前後とコストを大きく抑えられる点です。一方で、コンバージョン数は現時点で静止画の方が上回っており、動画広告はCTR(クリック率)が高く、主に認知・流入拡大の役割を果たしています。

このように、静止画と動画を併用することで、認知と獲得の両面をバランスよくカバーする施策が可能になっています。

静止画と動画、それぞれの特性と使い分けのポイント

最後に、成功事例をもとに、TikTok広告における静止画と動画、それぞれの特性を踏まえた活用方法について解説します。目的に応じたクリエイティブ選定と予算配分が、成果を左右する重要な要素です。

TikTok広告において、動画と静止画は異なる役割を担います。動画広告は動きがある分、視覚的に目を引きやすく、CPCが安価になる傾向があります。そのため、多くのユーザーにリーチしたい、ブランド認知を高めたいといった目的に適しています。

一方、静止画広告はインパクトこそ動画に比べると小さいものの、既存のクリエイティブを流用しやすく、商品やサービスの訴求ポイントを端的に伝えることができます。結果として、クリックから購入・申し込みといったコンバージョンへの直結率が高い傾向があります。

このような特性を踏まえると、下記のような活用方法が考えられます。

このように、静止画と動画を目的別に使い分けることで、TikTok広告のパフォーマンスを最大化することが可能です。

まとめ

TikTok広告といえば動画、という常識にとらわれていると、大きなチャンスを見逃す可能性があるかもしれません。静止画広告でもしっかりと成果を出している企業の事例から分かるように、まずは既存素材を活用し、静止画広告からスタートするのは非常に有効なアプローチです。

特に、制作リソースや運用体制に課題を抱えている企業にとって、静止画広告はTikTok広告参入への第一歩となります。そして、運用を通じて得たデータをもとに、段階的に動画広告を組み合わせていくことで、認知と獲得の両面を強化することが可能です。

静止画も動画も、それぞれの強みがあります。大切なのは、配信目的に応じた適切な設計と運用戦略です。TikTok広告をこれから始める、あるいは次の一手を模索している企業にとって、TikTok広告の静止画は有力な選択肢となるでしょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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