Google広告のAI Maxとは?機能・設定方法・活用ポイントを徹底解説

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公開日:2025/06/19

更新日:2026/07/24

AI Max for Search campaigns(AI Max)は、Google広告の検索キャンペーンにAIを活用し、自動で最適化できる機能です。しかし、「AI Maxとはどのような機能か」「従来の検索キャンペーンと何が違うのか」「導入するとどのような効果が期待できるのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

本記事では、AI Maxの概要から主な機能、設定方法、レポートの見方、活用のポイント、導入時の注意点まで、わかりやすく解説します。これからAI Maxの導入を検討している方や、検索広告の成果をさらに向上させたい方は、ぜひ参考にしてください。

AI Max for Search campaignsとは

AI Max for Search campaigns(以下、AI Max)とは、Google検索キャンペーンのターゲティングや広告クリエイティブを、AIによって最適化する機能群です。新しいキャンペーンタイプではなく、既存の検索キャンペーンに追加する最適化機能として提供されています。

AI Maxは2025年5月に発表され、同年9月にはすべての広告主が利用できるベータ版としてグローバルに展開されました。2026年9月以降には対象キャンペーンの段階的なアップグレードも予定されており、検索広告の主要な自動化機能として機能拡張が進んでいます。

従来の検索キャンペーン(DSA)との違い

DSAは、Webサイトのコンテンツを基に広告の掲載対象となる検索語句を判断し、検索内容に関連するランディングページと広告見出しを自動で生成する仕組みです。広告主は、Webサイト全体や特定のカテゴリ、個別のURLなどを配信対象として指定できます。

一方、AI MaxはDSAの仕組みを発展させ、既存の検索キャンペーンにAIによる最適化機能を追加するものです。Googleも、AI MaxをDSAや最終ページURLの拡張を進化させた機能と位置付けています。

なお、Googleは2027年2月から、DSAを使用しているキャンペーンをAI Maxへ順次自動アップグレードすると案内しています。今後はDSAの機能を引き継ぎながら、より幅広い最適化やコントロールが可能なAI Maxへ移行していくと考えられます。

参考:Google広告「ダイナミック検索広告をAI Maxにアップグレードします」

DSAの詳細については以下の記事をご参照ください。

AI MaxとP-MAXの違い

AI MaxとP-MAXは、どちらもGoogle AIを活用して広告配信を自動的に最適化する仕組みですが、配信面やキャンペーンの位置付けが異なります。

P-MAXは、1つのキャンペーンでGoogle広告のすべての広告枠(検索・YouTube・Gmail・ディスプレイなど)に広告を配信できる仕組みで、「どこで表示するか」もGoogleが自動で判断します。一方のAI Maxは検索広告に特化し、リーチやクリエイティブ(広告見出し、説明文など)をAIで最適化する機能です。

つまり、P-MAXが「配信先も含めてすべて自動」であるのに対し、AI Maxは「検索広告の中でAIを最大限に活用する」機能だといえます。

P-MAX広告の詳細については以下の記事をご参照ください。

AI Maxの主な機能

AI Maxには、検索広告の成果向上を支援する複数のAI機能が搭載されています。ここでは、それぞれの機能の特徴と役割について解説します。

検索語句とのマッチング

検索語句とのマッチングは、AI Maxの中核となる機能です。従来の検索キャンペーンでは、登録したキーワードを中心に広告が配信されていましたが、AI Maxではキーワードだけでなく、広告文やランディングページの内容もAIが分析し、ユーザーの検索意図に応じて配信対象を拡張します。

例えば、登録していない検索語句であっても、検索内容とWebサイトや広告の内容との関連性が高いと判断された場合には、広告が表示される可能性があります。

テキストのカスタマイズ(自動生成アセット)

テキストのカスタマイズは、ユーザーの検索語句やランディングページの内容に応じて、広告見出しや説明文をAIが自動生成・最適化する機能です。

AIは、Webサイト内の情報や既存の広告アセットを参考にしながら、検索意図に合った訴求内容を作成します。そのため、ユーザーごとにより関連性の高い広告を表示しやすくなり、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。

画像出典元:Google広告 ヘルプ「テキストのカスタマイズ」

最終ページURLの拡張

最終ページURLの拡張は、ユーザーの検索意図に応じて、広告から遷移するランディングページをAIが自動で選択する機能です。

通常の検索広告では、広告ごとに設定したURLへユーザーを誘導します。一方、AI Maxでは、Webサイト内のページをAIが分析し、検索語句との関連性が最も高いページを選択して表示します。

例えば、同じサービスでも「料金」を検索したユーザーには料金ページ、「導入事例」を検索したユーザーには事例ページへ誘導するなど、検索意図に合わせたページへ案内できます。

画像出典元:Google広告 ヘルプ「最終ページ URL の拡張」

ブランドコントロール

ブランドコントロールは、自社ブランドや競合ブランドに関する広告配信を管理できる機能です。

例えば、自社ブランド名を含む検索語句では積極的に広告を配信し、競合ブランド名を含む検索語句では配信を制限する、といった設定が可能です。AIによる配信範囲を一定程度コントロールできるため、ブランド戦略に合わせた広告運用を実現できます。

特に、指名検索を重視する企業や、競合ブランドへの配信を避けたい場合に役立つ機能といえるでしょう。

関心のある地域に基づくターゲティング

関心のある地域に基づくターゲティングは、ユーザーの現在地だけでなく、関心を持っている地域を考慮して広告を配信できる機能です。

例えば、「大阪 ホテル」や「札幌 賃貸」のように特定エリアを検索しているユーザーは、その地域への関心が高いと判断されます。AI Maxではこのような地理的な検索意図も踏まえて広告を配信できるため、旅行・不動産・地域密着型サービスなどとの相性が良い機能です。

また、この設定は広告グループ単位で管理できるため、商圏やサービス内容に応じて柔軟に配信エリアを調整できます。

URL指定

URL指定は、AI Maxが配信対象として参照するWebページを指定・制限できる機能です。

通常はWebサイト全体を対象として最適なページが選択されますが、特定の商品カテゴリやサービスページのみを対象にしたい場合は、URLを指定することで配信範囲を限定できます。

例えば、キャンペーンごとに扱う商品やサービスが異なる場合でも、関連するページだけを参照対象に設定することで、意図しないページへの誘導を防ぎながらAIによる最適化を活用できます。Webサイトの構成が大規模な企業や、商材ごとにキャンペーンを分けて運用しているケースで有効な機能です。

参考:Google広告 ヘルプ「AI 最大化設定で利用できる機能」

AI Maxの設定方法

AI Maxは、キャンペーンを新たに作成し直す必要はなく、管理画面から設定をオンにするだけで利用を開始できます。ここでは、AI Maxを有効にする手順と、設定時に確認しておきたいポイントを紹介します。

  1. Google広告の管理画面で対象の検索キャンペーンを開く
  2. キャンペーン設定画面を開く
  3. 「AI最大化設定で検索キャンペーンを最適化する」をオンにする

なお、AI Maxを有効にすると、同時に「テキストのカスタマイズ(自動生成アセット)」と「最終ページURLの拡張」も自動でオンになるため、各機能を個別に設定する必要はありません。

参考:Google広告 ヘルプ「検索キャンペーン向け AI 最大化設定を有効にする方法」

AI Maxのレポート機能

AI Maxでは、検索広告の成果だけでなく、AIによって拡張された検索語句や自動生成された広告アセット、ランディングページごとのパフォーマンスなども確認できます。従来の検索キャンペーンよりも分析できる項目が増えているため、AI Maxの配信状況を把握し、継続的な改善につなげやすくなります。

キーワードレポート

キーワードレポートでは、AI Maxによって新たにマッチしたキーワードや、そのパフォーマンスを確認できます。

レポート内の「AI Maxの拡張一致」セクションでは、AI Maxによって拡張されたキーワードや、その成果を把握できます。従来のキーワード設定では獲得できなかった検索ニーズを確認できるため、新たな広告戦略の立案にも役立ちます。

成果につながっているキーワードは既存キャンペーンへ取り入れたり、新たな広告グループを作成したりすることで、さらなる成果向上が期待できます。

画像出典元:Google広告 ヘルプ「キーワード レポート」

検索語句レポート

検索語句レポートでは、実際にユーザーが検索した語句と、AI Maxがどのように広告を配信したのかを確認できます。

「マッチタイプ」や「ソース」の列を確認することで、AI Maxによって配信された検索語句を判別できます。これにより、どのような検索意図に広告が表示されているのかを把握しやすくなります。

検索語句レポートは、不要な検索語句を見つけて除外キーワードを追加したり、新たな検索ニーズを発見したりする際にも役立つ、AI Max運用の要となるレポートです。

画像出典元:Google広告 ヘルプ「検索語句レポート」

アセットレポート

アセットレポートでは、広告アセットごとの成果を確認できます。

従来の広告アセットだけでなく、AI Maxが自動生成した見出しや説明文についても掲載状況やパフォーマンスを確認できるため、AIがどのような訴求を選択しているのかを把握できます。

成果の高い広告文は今後の広告作成やランディングページ改善に活用でき、反対に成果が伸びないアセットは内容を見直す判断材料になります。

参考:Google広告 ヘルプ「広告単位のアセット レポート」

ランディングページレポート

ランディングページレポートでは、AI Maxの最終ページURLの拡張によって選択されたランディングページごとの成果を確認できます。

ページごとのクリック数やコンバージョン数などを把握できるため、AIがどのページを検索意図に適していると判断したのかを分析できます。

また、新設された「選択方法」の項目では、ランディングページがAI Maxによって自動選択されたものか、広告主が設定したものかを確認できます。

ランディングページごとの成果を比較することで、コンバージョン率の高いページや改善が必要なページを把握しやすくなり、Webサイト全体の改善にもつなげられます。

画像出典元:Google広告 ヘルプ「ランディング ページ レポート」

AI Maxを活用するポイント

AI Maxは、広告配信を自動化するだけの機能ではありません。AIが収集・分析したデータを活用することで、新たな検索ニーズや効果的な訴求を発見し、広告やランディングページの改善にも役立てられます。

新たな訴求軸と検索ニーズを把握する

AI Maxでは、AIが生成した広告見出しや説明文、拡張された検索語句などを確認できます。これらのデータを分析することで、これまで想定していなかったユーザーのニーズや、新たな訴求軸を発見できる可能性があります。

また、検索語句レポートを確認することで、これまで対策していなかった検索ニーズや、新たに追加すべきキーワードが見つかることもあります。

AIが提案した内容をそのまま採用するのではなく、成果の高い傾向を分析して広告文やキーワード戦略へ反映することで、継続的な成果向上につなげられるでしょう。

潜在層への配信を検証する

AI Maxの検索語句とのマッチング機能では、登録キーワードだけではリーチできなかった潜在層にも広告を配信できる可能性があります。

ただし、配信範囲が広がるからといって、必ずしも成果につながるとは限りません。検索語句レポートやコンバージョンデータを定期的に確認し、どのような検索意図のユーザーが成果につながっているのかを検証しましょう。

成果につながる検索語句が見つかった場合は、新たなキーワードとして追加したり、広告グループを分けたりすることで、より効果的な広告運用を目指せます。

ランディングページを最適化する

AI Maxでは、検索意図に応じて最適なランディングページを自動で選択できます。そのため、ランディングページレポートを定期的に確認することで、どのページが成果につながっているのかを把握できます。

コンバージョン率が高いページには、ユーザーが求める情報や導線が備わっている可能性があります。そのページの構成やコンテンツを分析し、成果の低いページへ展開することで、サイト全体の改善につなげられるでしょう。

また、AI Maxの自動生成アセットはランディングページの内容を基に作成されます。サービス内容や商品の特徴が分かりやすく整理されたページを用意することは、広告文の品質向上にも直結します。

AI Maxが向いているケース・慎重に検討すべきケース

AI Maxは、検索広告の成果向上が期待できる機能ですが、すべての広告アカウントに適しているわけではありません。まずは、AI Maxが向いているケースと慎重に検討したいケースを比較してみましょう。

比較項目AI Maxが効果的なケース慎重に検討すべきケース
コンバージョンデータ十分なコンバージョンデータが蓄積されているコンバージョン数が少なく、AIが学習しにくい
配信の目的コンバージョン獲得やリーチを拡大したい配信対象を細かくコントロールしたい
Webサイト商品・サービスページが充実しているランディングページが少ない、情報が不足している
キーワード戦略新たな検索ニーズを開拓したい登録キーワードのみで配信したい
広告運用AIによる自動最適化を積極的に活用したい広告文や検索語句を手動で管理したい
ブランド管理AIを活用しながらブランドコントロール機能で調整したいブランドイメージや広告表現を厳密に管理したい

AI Maxが効果的なケース

AI Maxは、検索需要が幅広く、より多くのコンバージョン獲得を目指したい広告アカウントと相性の良い機能です。

特に、ECサイトや商品数・サービス数が多い企業では、AIが登録キーワードだけでは拾えなかった検索ニーズにも広告を配信できるため、新たな顧客との接点を増やしやすくなります。

また、十分なコンバージョンデータが蓄積されているアカウントでは、AIが過去の成果を学習しながら配信を最適化できるため、より高い成果が見込めます。

慎重に検討すべきケース

一方で、検索語句や広告表現を細かくコントロールしたい場合は、AI Maxの導入を慎重に検討することをおすすめします。

例えば、医療・金融・法律など広告表現に制約が多い業種や、ブランドイメージを厳密に管理したい企業では、自動生成された広告文や配信範囲を定期的に確認しながら運用する必要があります。

また、コンバージョンデータが十分に蓄積されていないアカウントでは、AIが最適化しづらく、期待した成果が得られない場合もあります。まずは一部の検索キャンペーンでAI Maxをテスト導入し、検索語句レポートやコンバージョンデータを確認しながら効果を検証するとよいでしょう。

AI Max導入時の注意点

AI Maxは、検索広告の成果向上が期待できる便利な機能ですが、自動最適化に任せきりでは十分な成果を得られない場合もあります。AIの特性を理解したうえで適切な設定や運用を行うことで、配信精度を高めながら不要な広告配信を防げます。

除外キーワードを設定する

AI Maxは、登録キーワードだけでなく関連性の高い検索語句にも広告を配信できるため、想定していなかった検索語句で広告が表示される場合があります。

検索語句レポートを定期的に確認し、商品やサービスと関連性の低い検索語句が表示されている場合は、除外キーワードを設定しましょう。

不要な検索語句への配信を防ぐことで、広告費の無駄を抑えながら、コンバージョンにつながりやすいユーザーへの配信精度を高められます。

ブランドコントロールを適切に設定する

AI Maxでは、ブランドコントロール機能を利用することで、自社ブランドや特定ブランドに関する検索語句への配信を制御できます。

例えば、自社ブランド名でのみ広告を配信したい場合や、競合他社のブランド名では広告を表示したくない場合などに活用できます。

ブランド戦略に合わせて適切に設定することで、意図しないブランドキーワードへの配信を防ぎながら、AIによる自動最適化を活用できます。

テスト機能で段階的に導入する

AI Maxは、いきなりすべての検索キャンペーンへ適用するのではなく、テスト機能を利用して効果を検証することをおすすめします。

既存キャンペーンとAI Maxを適用したキャンペーンを比較することで、コンバージョン数やCPA、ROASなどの変化を客観的に評価できます。

十分な成果を確認できた段階で適用範囲を広げていけば、リスクを抑えながらAI Maxを導入できます。

配信結果を定期的に確認する

AI Maxは自動で広告配信を最適化する機能ですが、導入後も継続的な分析と改善が欠かせません。

検索語句レポートでは新たな検索ニーズや不要な検索語句を確認でき、アセットレポートではAIが生成した広告文の成果を分析できます。また、ランディングページレポートを活用すれば、AIが選択したページが成果につながっているかも把握できます。

これらのレポートを定期的にチェックし、除外キーワードの追加や広告文・ランディングページの改善を繰り返すことで、AI Maxの効果を最大限に引き出せます。

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まとめ

AI Max for Search campaigns(AI Max)は、検索広告にAIを活用し、検索語句とのマッチングや広告文の生成、ランディングページの選択などを自動で最適化できる機能です。従来のキーワード中心の運用では取りこぼしていた検索ニーズにもアプローチできるため、コンバージョン数やコンバージョン値の向上が期待できます。

一方で、AI Maxの効果を最大限に引き出すためには、自動化に任せきりにしないことが大切です。除外キーワードやブランドコントロールを適切に設定し、検索語句レポートやアセットレポートなどを定期的に確認しながら改善を続けましょう。

まずはテスト機能を活用して既存キャンペーンと比較し、自社の商材や運用方針に合っているかを検証しながら導入を進めることをおすすめします。AIと広告運用者それぞれの強みを組み合わせて、検索広告の成果をさらに高めていきましょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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