Google広告 P-MAXキャンペーンとは

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公開日:2024/01/19

更新日:2024/01/19

Xキャンペーンとは

Google広告のP-MAXキャンペーンは、パフォーマンス最大化キャンペーン(Performance Max)とも呼ばれ、2021年にベータ版がローンチされ、同年11月から全ての広告主が利用可能となった広告プロダクトです。P-MAXキャンペーンの特徴は、複雑な設定や調整なしで、1つのキャンペーンからGoogle広告の全ての広告枠に広告を配信することが可能となります。

P-MAXキャンペーンの特徴

P-MAXキャンペーンは、Google検索、ディスプレイ、YouTube、Gmail、Googleマップ、Google Discoverなど、Googleが提供するあらゆる広告枠に一つのキャンペーンで広告配信が可能です。これは、従来ならばそれぞれの広告枠ごとに個別にキャンペーンを作成し、運用もそれぞれに行う必要がありましたが、P-MAXキャンペーンでは、1つのキャンペーンで全てのGoogle広告の掲載面に掲載することが可能となりました。

そのため、まずはGoogle広告をやってみたいという方や運用リソースを割けない広告主様にとっては始めやすいキャンペーンとなっております。

P-MAXキャンペーンのメリット

P-MAXキャンペーンの大きなメリット1つは、効率よくコンバージョンを増やすことが可能であることです。広告主が設定したコンバージョン目標に基づいて、広告の配信が最適化されます。具体的には機械学習により、それぞれの広告がもっともパフォーマンスが高くなると予測される広告枠・ユーザーに自動的に配信されるため、効率的にコンバージョンを増やすことが可能となります。

P-MAXキャンペーンのデメリット

P-MAXキャンペーンは「自動最適化」の利点を活かしている反面、広告主様の介入による微調整が難しい一面を持っています。

P-MAXキャンペーンで変更できる主な要素は、「予算」及び「クリエイティブアセット(タイトルテキストや画像等)」の2つです。たとえば、「特定の配信エリアを強調したい」「特定の形式のクリエイティブのみを配信したい」などの調整はできません。

基本的に、詳細な調整はAIに委ねて広告のパフォーマンスを最大化する仕様となっております。

また、P-MAXキャンペーンでは、特定のリストユーザーを対象とした広告配信はできません。「自社ウェブサイトの訪問者」「コンバージョンに至らなかったユーザー」などのリストへの配信は現時点ではサポートされていません。

ただし、配信先(プレースメント)の除外設定は「アカウント」レベルで対応が可能です。

そのため、掲載したくない配信先がある場合は、アカウント単位で除外設定をすることで調整できます。

最近では検索kwもアカウントレベルで除外設定ができるように実装されましたのでこのあたりは今後アップデートがされると見込んでおります。

加えてP-MAXキャンペーンはコンバージョン重視のキャンペーンとなります。

そのため見込み顧客の獲得を重視する広告主様には適しているが、認知目的(トラフィック重視)の広告主様には現時点では適していないキャンペーンとなっております。

なので認知目的で広告を掲載したい場合は違うキャンペーンや手法を実行するのがおすすめといえます。

P-MAXキャンペーン運用方法(推奨)

P-MAXキャンペーンは上記で説明してきた通り、AIに委ねて広告のパフォーマンスを最大化する仕様となっております。そしてまだ新しい配信手法ということから現段階では既存のキャンペーンを止めず、併走して配信するのが推奨の運用方法です。

例えば、現在検索広告とディスプレイ広告を配信している場合、これらの広告は今まで通り配信しながら新しくP-MAXキャンペーンを配信するということです。

これにより既存のキャンペーンを補足する形でP-MAXキャンペーンが機能し、既存のキャンペーンではリーチできなかったユーザーへのリーチも可能になります。

Google社からも実際に上記のような運用により成果が改善した事例があるとのことです。特に改善事例としてはB2Cの領域にて成果の向上が多いとのことでした。

まとめ

GoogleのP-MAXキャンペーンは、一つのキャンペーンから全広告枠への配信を可能にした新型広告プロダクトです。主な利点は、AIによる最適化を通じて効率的にコンバージョンを増加させることが可能となり、運用リソースが限られた広告主にとっても取り組みやすい形態となっています。

しかし、微調整の難しさや特定のリストユーザーへの広告配信の不可といった制約も存在します。そのため、現段階ではP-MAXキャンペーンを行う目的を定め、その目的に対してP-MAXキャンペーンがベストなのかを広告主様にて吟味してから配信する必要があります。

実際にP-MAXキャンペーンを活用したことにより成果が向上した例もございますので活用できる広告主様にはご検討いただく価値があると思います。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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