【2025年10月号】主要Web広告媒体/SEOのアップデートまとめ

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公開日:2025/10/01

更新日:2025/10/01

“Monthly Media Update” は、Web広告やSNSなど、各媒体の直近のアップデート情報や仕様変更をまとめてお届けする月刊シリーズです。

2025年10月号では、特にGoogle検索・SEO領域で多くの更新がありました。Webマーケティング担当者が知っておきたいポイントをわかりやすく整理しましたので、情報のキャッチアップにぜひお役立てください。

【LINEヤフー】広告プラットフォームを2026年春に統合へ

LINEヤフーは2026年春頃を目途に、「LINE広告(Talk Head View含む)」と「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型・予約型)」を統合し、新たに「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」として提供を開始すると発表しました。これにより、これまで別々に運用されていた広告プラットフォームが一元化され、効率的な管理や運用工数の削減が期待されます。

併せて、広告サービスの名称も統一されます。「Yahoo!広告 検索広告」は「LINEヤフー広告 検索広告」に変更され、さらに「Yahoo!広告ネットワーク」と「LINE広告ネットワーク」は「LINEヤフー広告ネットワーク」として統合されます。

サービス内容や契約条件に変更はありません。

現サービスからの移行について

移行に関しては、LINE広告のみ「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」への移行が必要となります。スムーズな移行のため、移行ツールの提供が予定されており、詳細は統合開始の2か月前を目途に案内される見込みです。

一方で、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型・予約型)や検索広告、広告ネットワークについては移行不要で、引き続き利用可能です。

参考:LINEヤフー for Business「【重要】広告プラットフォーム統合について」

【Meta広告】関連メディア機能が追加、既存アセットを効率的に再利用

Metaは広告マネージャにおいて、新たに「関連メディア」というクリエイティブ自動化ソリューションを追加しました。この機能は、既存の広告アセットを新しいキャンペーンに再利用することを推奨するもので、追加のアップロードなしに利用可能なクリエイティブの数や種類を拡充できる点が特徴です。

関連メディアの活用により、広告セット間でクリエイティブのバリエーションが増え、パフォーマンス改善が期待できます。実際のテストでは、関連メディアを使用したキャンペーンは、未使用のものに比べてコンバージョン率が約12.9%向上したと報告されています。

また、承認済みのアセットを再利用することで広告作成の工数が削減され、効率的に新規オーディエンスへのリーチが可能になるでしょう。

現在はシングル画像または動画広告フォーマットのみ対応しており、「認知目的」のキャンペーンには未対応です。また、同一アカウント内で最近利用されたアセットに限り、おすすめ対象となります。

参考:Metaビジネスヘルプセンター「関連メディアについて」

【Google検索】AIモード日本登場と、米版で新機能アップデート

Googleは2025年9月9日、これまで英語圏を中心に提供してきた検索機能「AIモード」を、日本語でも利用できるようにしました。AIモードは、複雑な質問に対して複数回検索する必要があった従来の仕組みを改善し、1回の検索で包括的な回答を提示できる点が大きな特徴です。

PC・モバイルのブラウザに加え、Android・iOSアプリからも利用可能となり、より幅広いユーザーがアクセスできる環境が整いました。

9月末、米Googleから追加アップデートが発表

さらに、9月30日(現地時間)には米Googleから追加アップデートが発表されました。新機能として、会話的な質問テキストを使って画像検索が可能になり、特に衣服や家具といった商品検索に活用できるようになります。気に入った商品が見つかれば、そのままショッピングサイトに移行し、購入までスムーズに進められる仕組みです。

このアップデートはまず米国の英語版から導入される予定です。AIモードの日本語対応とあわせて、検索体験がより直感的かつ購買行動につながる流れを強化する動きであり、今後は検索連動型施策やEC分野への応用が期待されます。

参考:Google「AI Mode can now help you search and explore visually」

【SEO】&num=100パラメータ廃止で順位取得ツールに影響

Google検索では従来、URLに「&num=100」を付与することで、1ページあたり100件の検索結果リンクを表示することが可能でした。しかし2025年9月第2週ごろ、このパラメータが廃止されました。

一般ユーザーへの影響は限定的ですが、日々キーワードの順位計測を行っているSEO従事者にとっては大きな変更です。検索順位取得ツールを提供するサードパーティー事業者(AWRやSemrushなどのツール)は「&num=100」を利用して効率的にSERP(検索結果ページ)を解析していたため、この廃止によって正常な順位取得が困難になっています。

パラメータ廃止の背景と狙い

Googleから公式な発表はないものの、業界では「生成AI各社による検索結果スクレイピング防止策」との見方が強まっています。ChatGPTやPerplexityなどがGoogleのSERPを取得して自社サービスに利用しており、Googleにとって収益につながらないアクセスを遮断する意図があると推測されます。

実際、Googleは2025年1月にもスクレイピング防止策を講じており、今回の変更もその延長線上と考えられます。

Search Consoleレポートへの影響

さらに、Google Search Consoleの数値にも変化が出ています。「表示回数が減少」「平均掲載順位が上昇」する現象が多く確認されており、これは「&num=100」の廃止により、順位取得ツールなどのスクレイピングによるSERP表示がカウントされなくなった結果と考えられます。

実際のユーザー行動には影響がないものの、レポート数値に影響が出ている点には注意が必要です。

【SEO】Google「August 2025 spam update」完了

Googleは2025年8月26日に開始した「August 2025 spam update」を、9月22日に完了したと発表しました。27日間という長期ロールアウトとなり、2024年12月のスパムアップデートと同規模の大型更新だったと見られています。

今回のアップデートはリンクスパムに限定されず、広範なスパム対策を対象とし、Googleのスパムポリシーに違反するサイトにペナルティを適用するものです。

今後もGoogleによる定期的なスパムアップデートは継続されると考えられるため、サイト運営者はポリシー遵守を徹底し、長期的な健全性を意識した運用を進めましょう。

まとめ

以上、9月の最新アップデートをいくつかピックアップしてお届けしました。自社の広告運用・コンテンツ戦略・SEO戦略を見直すヒントとして、ぜひ今回の内容をご活用ください。

Marketing+Oneでは各媒体のアップデート・最新情報を定期的にお届けしています。引き続き最新情報をお見逃しなく、効果的なWebマーケティング施策を実施していきましょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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