Meta広告のエンゲージメントカスタムオーディエンスとは?メリット・デメリット、活用方法を解説

  • SNS広告

公開日:2024/05/29

更新日:2024/06/12

FacebookやInstagramに投稿した際に、アクションを起こしたユーザーにカスタムオーディエンスを作成できる機能があります。

自社のMetaサービスにおいて、何かしらのアクションを取ったユーザーは、製品やサービスに興味関心がある場合もあるでしょう。

そこで活用したいのがMeta広告におけるエンゲージメントカスタムオーディエンスです。

ここでは、エンゲージメントカスタムオーディエンスの概要や活用方法などを解説します。

そもそもエンゲージメントカスタムオーディエンスとは?

エンゲージメントカスタムオーディエンスは、Meta(Facebook、Instagram)のサービスを利用したユーザーの行動データを活用したターゲティング機能です。

具体的には、Facebookの動画広告やオーガニック投稿、Instagramの投稿に対して何らかのアクション(再生、いいね、コメントなど)を行ったユーザーを抽出し、カスタムオーディエンスとして作成できます。

これにより、自社の商品やサービスに興味関心があるユーザーへのアプローチが可能です。

さらに、エンゲージメントカスタムオーディエンスは、ユーザーの行動履歴に基づいて作成されるため、より精度の高いターゲティングが可能です。

Meta社は、ユーザーの行動データを活用したマーケティング支援サービスを提供しており、エンゲージメントカスタムオーディエンスはその1つです。

エンゲージメントカスタムオーディエンスの上手な活用方法

さまざまなエンゲージメントをベースにオーディエンスへの広告配信ができれば、マーケティング施策の幅が広がります。

実際にどのような活用方法があるのか、ご紹介します。

既存ユーザー向けに広告配信

エンゲージメントカスタムオーディエンスは、既存ユーザーや見込み顧客への効果的な広告配信に活用できます。

たとえば、資料請求などの中間コンバージョンから本申し込みへの誘導や、過去の購買履歴に基づくリピート利用の提案など、ユーザーの行動履歴を活かした広告配信が可能です。

自社への興味関心が高いユーザーを的確にターゲティングできるため、広告の効果を高めることができるでしょう。

類似したオーディエンスを作成して配信

さらに、類似配信の機能も備えています。

自社のFacebookやInstagramで何らかのアクションを取った人と、同様の行動パターンや特徴を持つ新規ユーザーに広告を配信できるのです。

Meta広告のターゲティングは、ユーザーの性別、年齢、登録情報、趣味・関心などのパーソナルデータを活用して行われます。

そのため、類似オーディエンスを使えば、より精度の高いターゲティングが可能となるでしょう。

資料請求や問い合わせへの施策

リード獲得広告は、ユーザーの関心を引き付け、見込み客の情報を収集するための効果的な手段です。

特にフォームを開いたものの送信には至らなかったユーザーに対して、再アプローチできるのが大きな魅力です。

このようなユーザーは、一度、商品やサービスに興味を持っていたことがわかるため、再度アプローチすれば、お問い合わせや資料請求につなげやすいでしょう。

見込み客の掘り起こしと育成にも、エンゲージメントカスタムオーディエンス機能による広告配信が有効です。

エンゲージメントカスタムオーディエンスのメリット

ここまでの内容を踏まえつつ、エンゲージメントカスタムオーディエンスの主なメリットを解説します。

ターゲットを見込み顧客に絞れる

エンゲージメントカスタムオーディエンスは、自社の製品やサービスに興味を持つ見込み客に的確にアプローチできる強力な広告手法です。

既存顧客や過去の接触者など、自社に関心を寄せる層をターゲットにできるため、単純な属性ターゲティングよりも効果的に広告の配信ができます。

既存顧客をリピート顧客にできる

顧客の住所やメールアドレス、電話番号などの情報を活用すれば、同じユーザーに繰り返し広告を配信できてリピート利用の促進につなげられるでしょう。

さらに、ユーザーの過去のアクション履歴を把握できるため、より効果的な広告配信が期待できます。

エンゲージメントカスタムオーディエンスのデメリット

効果的な広告配信ができる一方、エンゲージメントカスタムオーディエンスには、デメリットもあります。

注意したいデメリットを2点に絞って解説します。

データ作成の負担が大きい

エンゲージメントカスタムオーディエンスでは、自社で作成したデータをアップロードする必要があります。

顧客のメールアドレスや電話番号、住所、氏名など、さまざまな情報を収集しなければなりません。

加えて、それらの顧客がどのような行動を起こしたのか履歴を追って、セグメントする必要もあるでしょう。

そのため、データ作成の負担が大きくなるわけです。

作業負担を減らすために外注する方法もありますが、顧客情報を渡す必要があり、安易に依頼できない側面もあります。

ターゲットが限定される

カスタムオーディエンスを活用すると、自社の顧客データを基に広告配信の対象を絞り込むことが可能です。

一方で、その分リーチ数は限定的になる傾向にあります。

ただし、既存顧客と似た特性を持つ類似オーディエンスを活用すれば、この課題に対策できるでしょう。

エンゲージメントカスタムオーディエンスの設定手順

Facebookページの動画を活用したカスタムオーディエンスの設定方法をご紹介します。

まずは広告マネージャーの「オーディエンス」画面から「オーディエンスを作成」を選び、「カスタムオーディエンス」を選択します。

次に、「Meta Sources」から「動画」を選択し、「エンゲージメント」で「あなたの動画を3秒以上再生した人」を選んでください。

そして、「動画を選択」をクリックし、Facebookページに投稿した動画を指定します。

これで、その動画を3秒以上視聴したユーザーをターゲットにしたカスタムオーディエンスが作成できます。

最後に、購買サイクルに合わせてオーディエンスの有効期間を設定します。

消耗品のように購買サイクルが短い場合は1日~30日、自動車などは購買サイクルも長いため、30日~180日くらいに設定してみてください。

まとめ

エンゲージメントカスタムオーディエンスは、見込み客へ効果的なアプローチができる機能です。

獲得見込みの高いユーザーにアプローチしたいときは利用してみましょう。

リスト作成などには手間暇がかかりますが、その分、得られるメリットも多くなっています。

類似オーディエンスなど、新規顧客の開拓につながる機能もあるため、活用してみてください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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