FacebookやInstagramで出稿できる広告の中に類似オーディエンスというものがあります。
使用してみたいと考えている事業者の方も多いでしょう。
広告出稿の際には、仕組みや特徴を把握しておくことが大切です。
本記事ではMeta広告の類似オーディエンスについて、作成方法やメリットなどを中心に解説していきます。
この記事の内容
類似オーディエンスとは
類似オーディエンスとは、あらかじめユーザーデータを提供し、似ているユーザーをターゲティングできる機能です。
例えば、自社の商品を購入したユーザーやサービスを契約しているユーザーのデータを用います。
似ているユーザーなら、商品購入やサービスの契約に至る可能性が高いため、効果的に訴求できるというものです。
また、似ているかどうかは、年齢や性別、興味関心などの情報をもとにして判断されます。
類似オーディエンスを作成する手順
類似オーディエンスを作成する際には、どのようにすればいいのか見ていきましょう。
ソースオーディエンスを指定する
広告マネージャーを開くと「オーディエンス」という項目があるのでクリックしましょう。
「オーディエンスを作成」から「類似オーディエンス」を選択します。
そして、類似オーディエンスのソースを指定しましょう。
通常は既存顧客のメールアドレスや電話番号などのリストを指定することが多いです。
Facebookページに「いいね」を付けているユーザーをソースオーディエンスにすることもできます。
その場合には対象のFacebookページのURLを指定しましょう。
ターゲット地域やオーディエンスサイズを指定する
ターゲット地域は通常は「日本(JP)」を指定します。
もし、広告の対象が海外向けのサービスであれば、対象にしたい国や地域を選択しましょう。
オーディエンスサイズというのは、類似度の高さを意味するものです。
対象に指定した地域のFacebookユーザー全体を母数としたパーセントで表示されます。
日本の場合には1%で25万~30万人程度と捉えておくといいでしょう。
オーディエンスサイズは小さめに設定すれば類似度が高くなり、大きくすると低くなります。
1~10%の範囲内で設定可能です。
設定を終えたら「オーディエンスを作成」のところをクリックすると、類似オーディエンスが作成されます。
類似オーディエンスを利用するメリット
類似オーディエンスを利用することで次のようなメリットが得られます。
高い精度でのターゲティングが可能
類似オーディエンスは、FacebookやInstagramに登録されている情報を活用して類似度を判断します。
Facebookは実名登録制ということもあり、他のターゲティングの方法と比べて精度が高いのがメリットです。
似ているユーザーの多くは興味を持ってくれます。広告費の費用対効果も高くなるでしょう。
高頻度でリストが自動更新される
類似オーディエンスでのターゲティングは、作成時に一度のみ行われるものではありません。
最新の情報が反映されるように自動更新される仕組みです。
興味関心などが時間の経過とともに変化しても、それに合わせてターゲティングがやり直されます。
手動で更新する必要がないため管理に手間がかかりません。
顧客リストを使用しなくても利用できる
ソースオーディエンスには顧客リストを使用する方法が一般的ですが、顧客リストがなくても利用可能です。
例えば、自社サイトを訪れたユーザーをソースオーディエンスにすることもできます。
前述のようにFacebookページに「いいね」を付けたユーザーも設定可能です。
類似オーディエンスを利用する上での注意点
類似オーディエンスを利用すれば、効果的に広告出稿できますが、次のような点で注意が必要です。
一定以上の規模のソースオーディエンスが必要
ソースオーディエンスに関して、一定以上の規模がないと、類似オーディエンスを作成できません。
最低でも100人以上必要です。
そのため、商品購入やサービス契約の顧客リストがあっても、人数が少ないと利用できません。
Facebookページや自社サイトのアクセスユーザーに関しても同様です。
また、100人以上でも人数が少ないと、十分な効果が期待できない場合があります。
1,000~5,000人程度の規模が望ましいです。
オーディエンスサイズの調整が難しい
最適なオーディエンスサイズは、広告の対象やオーディエンスにより異なります。
そのため、試行錯誤しながら見極めなければなりません。
類似オーディエンスを活用する際のポイント
類似オーディエンスを活用するなら、次のようなポイントが重要です。
除外ユーザーを設定する
類似オーディエンスでは、除外ユーザーを設定できます。
既に自社の商品やサービスを利用しているユーザーは除外するように設定しておきましょう。
そうでないと、広告費の無駄になってしまいます。
リストにはメールアドレスを使用する
FacebookやInstagramでは、メールアドレスのみ登録していて電話番号は登録していないユーザーもいます。
そのため、ソースオーディエンスのリストは、電話番号よりもメールアドレスを使用する方が効果的です。
まとめ
Metaの類似オーディエンスは、ソースオーディエンスに似ているユーザーに広告を配信できる機能です。
主に既存顧客と似ているユーザーをターゲティングしたい場合に利用されます。
精度が高く手間もかかりません。
一定以上の規模の顧客リストがある事業者の方はぜひ利用してみましょう。
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