SNSを活用してマーケティングを強化しようと考える企業にとって、最初のハードルは「どのSNSを選ぶべきか」という点です。
本記事では、X(旧Twitter)、Instagram、TikTokという主要なSNSの特徴を解説し、実際に弊社でSNS運用を行った成功事例を3つご紹介します。それぞれの強みを最大限に活かすため、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容
各SNSの特徴と適した目的
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、情報がリアルタイムで流れるスピード感が特徴です。新製品の発表や、タイムリーなアップデートを伝えるのに適しています。一方で、フォロワー外のユーザーへのリーチは他のSNSに比べて難しいのが課題です。
例えば、ガジェット系企業が新製品情報をXで発信するのは効果的ですが、一般的な企業がフォロワーを増やすのは容易ではありません。投稿の主流はテキストベースの短文で、リアルタイム性や速報性を活かした内容が中心です。
Instagramは視覚的な訴求力が高く、画像やリール動画を用いた投稿が主流です。認知拡大やブランドの魅力を伝えるのに最適で、幅広いターゲット層にリーチできます。投稿の内容としては、ビジュアル重視の写真やショート動画が多く、商品やサービスの魅力を直感的に伝えることに長けています。
例えば、子供向け学習教室では子どもの悩みに寄り添った投稿を通じて、保護者からの信頼を獲得し、結果的に教室への来訪を促しています。また、特定のテーマを設定し、月ごとの投稿計画を立てることで、効率的に運用を進めることが可能です。
TikTok
TikTokは新規ユーザーへのリーチに優れており、外部への露出を高めるアルゴリズムが特徴です。立ち上げ初期のアカウントでも比較的高いインプレッションを獲得しやすく、認知拡大フェーズにおいて非常に効果的です。
例えば弊社で行った事例として、スポーツ用品を扱う店舗では、同じ動画をInstagramとTikTokに投稿した場合、Instagramで再生数3000回だったものが、TikTokでは9000回を超える成果を上げています。投稿の主流はショート動画で、エンターテインメント性が強い内容が多いです。
SNS運用でどれを選ぶかの判断基準
運用の目的に応じた選択
SNSの選択は、運用目的によって異なります。
- 新規顧客獲得:TikTokやInstagramが最適です。特にTikTokはフォロワー外に向けての認知拡大に強みがあります。
- 既存顧客との関係強化:XやInstagramが適しています。リアルタイムの情報発信やブランドの深掘りが可能です。
ターゲット層の特性を理解する
- 若年層向け:TikTokが圧倒的な支持を得ています。
- 幅広い年齢層:Instagramは幅広いターゲット層へのリーチが可能です。
- 特定の分野や興味関心に特化:Xでは、興味関心や趣味を共有するコミュニティに情報を届けやすい特性があります。
SNS運用の成功事例3つ
続いて、実際にどのような成功事例があるのかを見ていきましょう。
子供向け学習教室の事例
幼児から小学生の層をターゲットとしたInstagram運用では、生徒の保護者の悩みに寄り添う投稿が効果を発揮しました。例えば、「子どもがひらがなを書けない」という悩みに応える内容や、小学校の入学準備についての情報を発信することで、ユーザーの信頼を得ると同時に、教室への来訪を促す結果を生み出しています。
キッズフォトスタジオの事例
あるキッズフォトスタジオでは、元々、公式Instagramの親アカウントと店舗ごとのアカウントが個別に運用されており、投稿内容や更新頻度が統一されていませんでした。この分散した運用を改善するため、親アカウントを中心に投稿企画を立案し、効果的なコンテンツを各店舗と共有する形に変更。また、コンサルティングを通じて投稿の質やテーマ設定を統一することで、アカウント全体の一貫性を向上させました。
その結果、Instagram経由での売上が月数百万円規模に成長し、予約件数も大幅に増加しました。このようにアカウントが複数ある場合、運用の統一性を高めることで、SNSが集客と売上向上の有力なツールとなった成功例です。
家電量販店の事例
ある家電量販店では、Instagramを活用した商品紹介が大きな成果を上げました。実際に店舗スタッフとともに商品を使用して撮影を行い、そのリアルな魅力を投稿することで、消費者に親しみやすい印象を与えました。また、商品タブを活用してオンラインショップへの導線を構築し、店舗だけでなくオンラインでの購買体験を促進しました。
その結果、従来は「Instagramを見て来店した」という声がほとんど聞かれなかったところから、「Instagramで見た商品が気になり、来店しました!」という顧客の声が増加しました。このように、実店舗とオンラインショップの双方での顧客体験を強化した成功例といえます。
SNS運用でよくありがちな注意点
最後に、SNS運用の際によくありがちな注意点を2点ご紹介します。気付かないうちにやっていないか、参考にしてください。
キャンペーン設計の失敗を避ける
SNSを通して新規顧客の獲得を目指し、キャンペーンを実施するときに起こりがちなケースです。新規顧客を獲得するためのキャンペーンであるはずが、既存顧客向けになってしまうことがあります。
例えば、会員登録が応募条件となっている場合、新規ユーザーにはハードルが高すぎて参加が難しくなってしまい、新規顧客の獲得には繋がりにくいです。キャンペーンを実施する際には、条件設定を慎重に行う必要があります。
「中の人」運用の目的を明確にする
特にXで見られている「中の人」としての運用。企業の信頼感や消費者との親しみやすさを高めるのには適していますが、新規顧客獲得には不向きです。目的を誤解して運用を始めないよう、慎重に計画を立てる必要があります。
まとめ
SNS運用を成功させるためには、目的に応じたSNSの選択が重要です。それぞれの特徴を理解し、自社のターゲットや目的に合った運用を行うことで、効果的な成果を得ることができます。
本記事で紹介した事例やポイントを参考に、自社に合ったSNS戦略を構築してみてください。自社での運用が難しい場合は、SNS運用代行を外部に依頼するのも一つの方法です。
Marketing+OneはマーケティングカンパニーのHeart Fullが運営しております。
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