Google広告の画像アセットとは?メリットや設定方法、ポイントを徹底解説

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公開日:2024/05/29

更新日:2025/10/10

「Google広告の運用で成果を向上させたい!」と考える方は多いのではないでしょうか。Google検索広告の運用では、クリック率向上のために画像アセットの活用がおすすめです。しかし、実際にどのように設定すればよいかわからない場合もあるでしょう。

本記事では、画像アセットの概要から設定方法、ポイントまで解説します。画像アセット初心者の方にもわかりやすい内容となっているので、活用方法がイメージしづらかった方はぜひ参考にしてください。

Google広告の画像アセットとは?

画像アセットとは、Google検索広告において商品やサービスに関連した画像を表示できる機能です。まずは画像アセットがどのような機能なのか、画像表示オプションとの違いも説明します。

画像アセットの概要

画像アセットは、検索広告に表示されるテキスト部分に加えて、商品やサービスを紹介する画像を追加できる機能です。

画像引用元:Google広告ヘルプ「検索キャンペーンの画像アセットについて」

たとえば、飲食店の広告なら料理写真、ECサイトであれば商品の利用イメージを表示できます。これにより、ユーザーは短時間でサービスの特徴を把握でき、クリックする動機を強める効果が期待できます。

また、Googleは広告体験の改善を目的として画像アセットを推奨しており、導入することで広告の表示機会や成果にも良い影響を与える可能性があります。

画像表示オプションとの違いは?何が変わった?

画像アセットは、以前「画像表示オプション」と呼ばれていた機能が進化したものです。名称が変更された背景には、オプション的な位置づけから「広告を強化する重要なアセット」という役割への格上げがあります。

表示フォーマットの多様化や動的画像の自動生成など機能面も拡充されており、広告の訴求力を高める施策として一段と活用しやすくなっています。

画像アセットを利用する3つのメリット

画像アセットを導入する最大のメリットは、広告効果を総合的に引き上げられる点です。テキスト広告に画像が追加されるだけで、ユーザーの注目度は大きく変わり、クリック率や広告のパフォーマンスに直結します。

CTR(クリック率)の向上

画像アセットは、テキスト情報に加えて視覚的要素を加えることで、広告のクリック率を大幅に改善する効果があります。たとえば、同じ「美容院」の広告でも文字だけでは伝わりにくい雰囲気やスタイルを、実際の店舗写真や施術後のヘアスタイルを掲載することで、利用を検討しているユーザーの関心を引きやすくなります。

Google公式の内部データによると、検索広告で画像アセットを表示すると、平均でクリック率が6%上昇するとの発表もあります。CTRの改善はそのまま広告ランクの向上やコンバージョン数の増加につながるため、成果を左右する重要な要素です。

広告の視認性アップと高い情報伝達力

検索結果ページでは、ユーザーは短時間で複数の広告や情報を比較しています。その中で、テキスト広告だけでは埋もれてしまう可能性がありますが、画像アセットを追加すれば一目でサービスの魅力を伝えられるため、視認性が飛躍的に向上します。

特にスマートフォンでは、画像がある広告は目に留まりやすく、スクロールの手を止める効果も期待できます。文字では伝わりにくいニュアンスや感覚的な価値を、画像で直感的に補える点は大きな強みです。

広告ランクや成果への好影響

画像アセットを導入してCTRが改善すれば、その結果として広告ランクの向上につながります。広告ランクが上がると、同じ入札金額でもより上位に広告を表示できるため、費用対効果が改善されやすくなります。

また、広告の視認性やユーザー体験が向上することで、最終的にコンバージョン獲得の確率も高まります。つまり、画像アセットは単なる「クリック率向上」だけでなく、広告運用全体の成果を底上げする要素といえます。

画像アセットの入稿規定

画像アセットを活用するには、Googleが定める利用要件や仕様に準拠する必要があります。要件を満たしていない画像を登録すると審査に落ちてしまい、広告が配信されない可能性があります。

画像アセットを利用するには、以下の要件を満たす必要があります。

  • アカウントの開設から 60 日以上が経過している。
  • アカウントでこれまでポリシーに準拠してきた実績がある。
  • アカウントに有効なキャンペーンがある。
  • アカウントで運用中のテキスト広告があり、検索キャンペーンで過去 28 日以上にわたって費用が発生している。
  • アカウントのカテゴリまたはサブカテゴリが対象である。一部のデリケートなカテゴリまたはサブカテゴリ(例: 性的なコンテンツやギャンブル)は、画像アセットとしては使用できません。
引用元:Google広告ポリシーヘルプ「画像アセットのフォーマット要件」

画像アセットを利用する前に、まずは以上の要件を確認しておきましょう。

画像サイズ・アスペクト比・推奨枚数

アスペクト比必須/任意最小ピクセル数推奨ピクセル数
スクエア(1×1)必須300×3001,200×1,200
横向き(1.91×1)任意(推奨)600×3141,200×628

Googleが推奨する画像サイズには、スクエア(1:1)と横向き(1.91:1)があります。複数のフォーマットを用意しておくことで、掲載面に応じて最適な表示がされやすくなります。

また、Googleは「4枚以上の画像を登録すること」「スクエア(1×1)と横向き(1.91×1)両方のアスペクト比で画像を実装すること」を推奨しており、これは広告表示のバリエーションを確保するためです。ユーザーが接触する場面ごとに異なる画像が表示される可能性があるため、複数パターンを準備しておくと配信効果が安定しやすくなります。

フォーマット・解像度の基準

登録できるファイル形式はJPEGやPNGが基本です。推奨される解像度は高画質で、最低でも300×300ピクセル以上が必要とされていますが、実際にはより高解像度の画像を用意することで鮮明に表示されます。

ぼやけた画像や低解像度のものは審査落ちの原因となりやすいため、できるだけ高画質な素材を利用することが重要です。ファイルサイズにも制限があるため、圧縮しすぎて画質が落ちないよう注意が必要です。

新しい画像アセットを作成する手順

新しく設定する場合は、下記の手順に沿って設定を進めましょう。

1.セット管理画面を開く

Google広告の管理画面で、対象の [キャンペーン] メニュー を開き、キャンペーンアイコンの [アセット] をクリックします。

2.新しい画像アセットを追加する

画面左上の プラスボタン(+) をクリックし、メニューから [画像] を選択します。

3.追加先を選ぶ

画像アセットを設定したい キャンペーンまたは広告グループ を選び、[完了] をクリックします。

4.画像ソースを選択する

[画像を追加] メニューから再度プラスボタンを押し、以下のいずれかを選択します。

  • 候補
  • アセットライブラリ
  • アップロード
  • ウェブサイトやソーシャル
  • 無料のストック画像

5.必要に応じて画像を編集・トリミングする

アスペクト比(縦横比)は 1:1(スクエア)または1.91:1(横長) が必要です。それ以外の比率の画像は必要に応じてトリミングしてから [続行] を押します。

6.保存とプレビュー確認

最大で20枚の画像を選択できます。すべて設定したら [保存] をクリックしてください。右側にプレビューが表示されるので、仕上がりを確認し、修正が必要なら 鉛筆アイコン(編集) から変更できます。

7.広告を公開する

プレビューで問題がなければ、最後に [保存] をクリックすれば設定完了です。

※注意:広告の表示形式によってはテキストが一部省略される場合があります。

参考:Google広告ヘルプ「検索キャンペーンの画像アセットについて」

画像アセットの効果を高める画像選びのポイント

画像アセットで成果を出すには、単に画像を登録するだけでなく、ユーザー目線で選定することが欠かせません。商品やサービスの特長を適切に伝え、ユーザーのニーズに合った画像を選ぶことで、広告の効果を一段と高めることができます。

商品・サービスを明確に伝える画像

見ただけで商品やサービスの特徴が理解できる画像を選びましょう。たとえば、アパレルなら実際に着用しているシーン、飲食なら料理のクローズアップといった具体的な写真が有効です。

視覚的に価値が伝わることで、広告への信頼感も高まります。

ターゲットに合わせた工夫

ユーザーの属性や広告が表示される場所に応じて、適切な画像を選ぶ工夫も必要です。BtoB商材であればビジネスシーンを想起させる写真が有効であり、BtoC向けなら親しみやすく利用イメージが湧きやすい画像が適しています。

季節やキャンペーンで画像を切り替える

常に同じ画像を使用していると新鮮味が薄れ、ユーザーの関心も下がりやすくなります。そのため、季節イベントやキャンペーンに合わせて画像を更新することが効果的です。

夏には爽やかなイメージ、年末にはセールを意識させるデザインなど、タイミングに合った画像を投入することで広告効果を最大化できます。

画像アセットのNG例・審査落ちしやすい画像

画像アセットは広告効果を高める一方で、利用ルールに違反する素材を登録すると審査に通らないケースがあります。以下のような画像は避けましょう。

  • 画像に文字やロゴなどを重ねている
  • 空白が多い画像
  • コラージュ画像
  • 不鮮明な画像
  • 切り抜き方に問題がある画像
  • ヌードなどの性的描写

特に審査落ちしやすい例としては、過剰にテキストやロゴを含む画像、コラージュや装飾が過度に施されたもの、または不鮮明で判別しにくい画像などが挙げられます。これらはユーザー体験を損なう要因となるため、Googleは厳格に制限しています。

また、禁止コンテンツ(過激な表現や不適切な商材を含むもの)も審査に通りません。広告に利用する画像は「見やすく」「伝わりやすく」「ポリシーに準拠している」ことが大前提となります。

設定した覚えのない画像が表示される場合は?

広告運用中に「手動で設定した覚えのない画像」が表示されることがあります。これはGoogleが自動生成する「動的画像アセット」が有効になっているケースが多いです。

動的画像アセットとは

動的画像アセットは、Google検索広告において、事前に画像を用意することなく自動で関連画像が表示される機能です。この機能をオンにすると、設定したランディングページからシステムが主要な画像を抽出し、テキスト広告の横に表示してくれます。

自動的に抽出して広告に表示する仕組みなので、意図しない画像が使われることもあります。もし配信内容を厳密にコントロールしたい場合は、管理画面から動的画像アセットをオフにする必要があります。

逆に、手動で十分な画像を準備できない場合には、動的アセットを補完的に利用するのも一つの手です。重要なのは「どの画像がユーザーに見られているか」を常に確認し、意図に沿わない画像が表示されていないかチェックしましょう。

まとめ

Google広告の画像アセットは、検索広告に視覚的な情報を加えることで、広告の訴求力を大きく高める施策です。CTRの向上や広告ランクへの好影響といった成果に直結する効果が期待できるため、積極的に導入していきたい機能といえます。

また、効果を最大限発揮するためには、サービスや商品の特徴を正確に伝える画像を選び、ターゲットや配信面に応じた工夫を取り入れることが重要です

画像アセットを正しく理解し、戦略的に活用できれば、テキスト広告だけでは届けきれなかった情報を補完し、競合との差別化を図る大きな武器になります。ぜひ本記事を参考に、広告運用に取り入れてみてください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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