カルーセル広告とは?出稿媒体やメリット、活用ポイントを解説

  • Web広告

公開日:2024/05/30

更新日:2024/05/30

SNS広告を運用していて、商品やサービスをもっと効果的に訴求したいと考えている方は多いでしょう。

しかし、限られたスペースで魅力を伝えきれないことに悩んでいる人もいることと思います。

そんな方におすすめなのが「カルーセル広告」です。

本記事では、カルーセル広告の基本的な仕組みからメリット、活用のポイントまで解説します。

広告の効果を高めたい場合は、ぜひ参考にしてください。

カルーセル広告とは?

カルーセル広告は、回転式の表示で複数の画像や動画を見せられる広告です。

英語の「回転台」や「メリーゴーランド」を意味する「Carousel」からこの名前が付いています。

この広告形式の特徴は、限られたスペースで多くの情報を提示できる点です。

1枚の画像にとどまらず、商品やサービスを多角的にアピールできるのが強みです。

スマートフォンなどの小さな画面でも効果を発揮しやすいでしょう。

回転表示される画像一枚一枚に、商品の詳細な説明文やリンクを設定することも可能です。

見た目の印象と実際の内容を効果的に結び付けられる、魅力的な広告手法といえます。

カルーセル広告の出稿媒体

カルーセル広告はさまざまな媒体に出稿できます。

それぞれの特徴などを確認しましょう。

Google

Google広告のDiscovery FeedやYouTube、Gmailでは、カルーセル広告を配信できます。

この広告形式では2枚から10枚の画像を回転式で表示します。

作成のポイントは画像とテキストのバランスです。

見出しは20文字以内、説明文は45文字以内に収める必要があります。

ロゴは正方形、画像は横長か正方形にするのが基本です。

データ容量は5MB以内に抑えることが求められています。

GmailやSNSの時間消費型メディア内での効果が期待できるでしょう。

Instagram

Instagramの投稿とストーリーズには、異なるカルーセル広告の制作基準が設けられています。

投稿の場合、静止画は正方形1:1、動画は最大4GB・120秒までです。

文字数は125文字以内に収めることが求められます。

ストーリーズの方は動画秒数が15秒までに限定されています。

共通の条件として、カルーセル数は2枚から10枚までです。

画像サイズは1080×1080ピクセル以上必要です。PNGやJPG、MP4といった動画ファイル形式が利用可能です。

Instagramではスマホでの表示を前提にクリエイティブを作成するため、文字の視認性も重要視されます。

Facebook

Facebookでは、ニュースフィードやマーケットプレイス、動画など、多彩な面でカルーセル広告を配信できます。

静止画は正方形1:1、動画は最大4GB・240秒を基本フォーマットとしています。

テキストは見出し40文字、本文20文字以内に収めるのが基本となりますが、多少超過していても配信は可能です。

配信面の多様性から、商品・サービスの訴求ポイントを生かした運用ができるでしょう。

X(旧Twitter)

X(旧Twitter)のカルーセル広告は、カードごとにリンク先を変更できず、単一のURLしか設定できません。

表示順序の最適化機能もないため、カードの並び順を指定する必要があります。

静止画はアスペクト比1:1か1:1.91、動画は正方形か16:9という基準が設けられています。

テキストは1つのカードにつき文字数制限があり、見出し70文字・本文140文字以内に収めてください。

文字数制限を考慮しつつ、端的で核心的なメッセージを発信することがポイントです。

動画も15秒前後にまとめることをおすすめします。

LINE

LINEでは、月間ユーザー数860万人超という国内最大級のSNSで、カルーセル広告を配信できます。

静止画は正方形1:1、動画は最大1GB・10分間までです。

文字数は見出し20文字、本文125文字以内に抑えることが基本条件です。

友人との個別チャットが主体のLINEで、日常会話の合間に広告が表示されるイメージです。

消費者も「のんびり眺める」スタンスで見ることが多いでしょう。

ゆったりとしたテンポの訴求を意識したクリエイティブが好ましいです。

文字主体というよりは、写真やイラストを効果的に使うことをおすすめします。

カルーセル広告を出稿するメリット

カルーセル広告のメリットは数多くあります。

まず、1つの広告枠で複数の商品やサービスを紹介できることです。

画像や動画ごとに遷移先を変更可能なので、ターゲットに合わせた誘導がしやすくなります。

また、商品やサービスの多面的な魅力を訴求できることです。

複数枚にわたる詳細な説明が可能で、消費者への訴求力が高まるでしょう。

さらに、実際の利用シーンが伝わりやすい点も魅力です。

画像や動画を使うことで商品の使い勝手がイメージしやすくなります。

ストーリー性のある広告作成ができる点もメリットでしょう。

商品の製作背景や、街の風景変遷などを紹介可能です。

カルーセル広告の活用ポイント

カルーセル広告を活用する際のポイントはいくつかあります。

まず1枚目のカード画像が重要で、興味を引くか否かが求められます。

1枚目の画像の候補を用意し、ABテストから効果を高めましょう。

なお、Facebookではパフォーマンスの高い画像を自動的に1枚目に配置する機能がありますので活用してみてください。

次に、スワイプできることに気付いてもらう工夫も必要です。

2枚目の画像色を目立たせたり、動画なら1枚目を短くしたり、さまざまなアイデアが考えられます。

1枚の画像を複数枚に分けることも効果的でしょう。

また、通常のバナー広告と併用しながら、成果の比較をしましょう。

カルーセル広告は新しい広告形式ですので、場合によっては従来型より効果が低いこともあり得ます。

配信後は必ず効果を比較して、自社にとって最適な配信方法を検討してください。

まとめ

カルーセル広告は、限られたスペースで商品やサービスの魅力を存分に訴求できるフォーマットです。

回転式の表示方法はユーザーの関心も引きつけやすく、効果を発揮しやすくなります。

ただし、単に画像や動画を並べるだけでなく、1枚目の視認性やスワイプを促す工夫など、細かい点にも配慮が必要不可欠です。

まずは小規模から実験しながら、自社に合った運用を確立しましょう。

本記事を参考に、商品やサービスの魅力を存分にアピールできるカルーセル広告を作り上げてください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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