“Monthly Media Update” は、Web広告やSNSなど、各媒体の直近のアップデート情報や仕様変更をまとめてお届けする月刊シリーズです。
Webマーケティング担当者が知っておきたいポイントをわかりやすく整理しましたので、情報のキャッチアップにぜひお役立てください。
【Google検索広告】表示形式が「スポンサー」枠に変更
Googleは2025年10月、検索結果ページにおける広告表示を刷新し、新たに「スポンサー広告」という大きなラベルを導入しました。

これまで個別に表示されていた「広告」ラベルではなく、検索結果ページ上では1つの「スポンサー」枠としてテキスト広告がグループ化される仕様に変更されています。ユーザーがページをスクロールしても「スポンサー広告」ラベルが固定表示されるようになりました。
Googleによると、これによりユーザーは検索結果ページ上部のナビゲーションをよりスムーズに行えるようになったとしています。
一方で、実際の検索結果を確認してみると、スクロールしても「スポンサー」枠は確かに固定表示されているものの、広告とオーガニック検索結果の境界が視覚的にやや曖昧になっている印象も受けます。
特にスマホでは、広告枠の3〜4位あたりが自然検索結果に近いデザインで表示される印象で、ユーザーによっては広告であることを即座に認識しづらい可能性もあるなと感じました。

また、新たに「スポンサー検索結果を非表示」にするラベルも追加され、ユーザーがオーガニック検索結果のみに絞って閲覧できるようにもなっています。
今後は、このデザイン変更が、検索広告のクリック率(CTR)やユーザー行動にどのような影響を与えるかを、実データで検証していく必要があるでしょう。
参考:Google Ads「We’re improving navigation and introducing a new control for ads on Google Search.」
【SmartNews】年齢ターゲティング仕様を変更「20歳以下」の指定が不可に
SmartNewsは、より安心で信頼性の高い広告配信環境を実現するため、年齢ターゲティングの仕様を見直すアップデートを発表しました。
2025年12月1日頃より、Standard Adsおよびダイナミック広告の新規広告グループでは「20歳以下」のターゲティングが選択できなくなります。Premium Ads(Top News Video Ads/Top News Display Ads)についても、同様に「19歳以下」が選択不可となる予定です。対象はすべての広告マネージャー v2アカウントです。
既存の広告グループに関しては、設定内容を変更する際には「20歳以下」を解除する必要があります。解除せずに保存しようとすると、エラーメッセージが表示される仕様に変更されます。また、「20歳以下」を含む広告グループをコピーすることもできなくなる点に注意が必要です。
なお、「すべての年齢層」を選択した場合は、未成年を含む全ユーザーへの配信が可能ですが、特定の年齢層を狙った広告配信はできません。
今回の仕様変更は、未成年層を主要ターゲットとする商材を扱う広告主に影響を与える可能性があります。特にゲーム・アプリ、若年層向けファッションなどの業界では、これまで20歳以下を中心に設定していた広告戦略の見直しが必要となるでしょう。
参考:SmartNews Ads ヘルプセンター「年齢ターゲティング仕様の更新について」
【LINE広告】テキスト生成AI機能を正式リリース
LINEヤフーは、これまでβ版として提供していた「テキスト生成AI機能*を正式機能としてリリースしました。広告のタイトルやディスクリプションをAIが自動生成してくれるため、コピー作成の効率化やアイデア出しのサポートに役立つ機能です。
特に「広告テキストの表現が思いつかない」「制作工数を減らしたい」という担当者にとって有用で、生成されたテキストはそのまま利用するだけでなく、編集・調整も可能な点が特徴です。
参考:LINEヤフーforBusiness「LINE広告アップデート情報 2025年10月 テキスト生成AI機能を正式リリース!」
【Yahoo!広告】11月15日にシステムメンテナンスを実施予定
Yahoo!広告は、2025年11月15日(土)9時〜19時の間でシステムメンテナンスを実施する予定です。
対象となるのは「検索広告」「検索広告(ショッピング)」「検索連動型ブランディング広告」の各サービスで、広告管理ツールやキャンペーンエディター、検索広告API、Yahoo!広告スクリプトなどの関連ツールも含まれます。
今回のメンテナンスでは、各ツールで一時的に操作が制限されるため、運用担当者はスケジュールを考慮した事前対応が求められます。なお、広告配信自体への影響はないと案内されています。
【対象サービス】
- Yahoo!広告 検索広告
- Yahoo!広告 検索広告(ショッピング)
- Yahoo!広告 検索連動型ブランディング広告
【対象ツール】
- 広告管理ツール
- キャンペーンエディター
- Yahoo!広告 検索広告API
- Yahoo!広告 スクリプト
参考:LINEヤフーforBusines「【Yahoo!広告】システムメンテナンスのお知らせ(2025/11/15実施予定)」
Meta広告「デフォルトで機能がオン」の場合があるため要確認!
最後に、アップデート情報ではないですが、直近の広告運用で特に注意すべき点を1つご紹介します。
Meta広告では、近年のAI活用推進に伴い、広告作成時や配信設定の一部機能がデフォルトで自動的に有効化されているケースが増えています。意図していない機能がオンになっている状態で配信を開始してしまうと、ターゲティングの逸脱や無駄なコスト発生につながる可能性があるため、設定画面の確認がこれまで以上に重要です。
キャンペーン作成時・配信前・既存配信の見直し時には、各設定項目に自動的にチェックが入っていないか?既存キャンペーンの複製や過去設定の再利用時に、最新仕様の設定が勝手に反映されていないか?などを確認しましょう。
まとめ
以上、10月の最新アップデートをいくつかピックアップしてお届けしました。自社の広告運用・コンテンツ戦略・SEO戦略を見直すヒントとして、ぜひ今回の内容をご活用ください。
Marketing+Oneでは各媒体のアップデート・最新情報を定期的にお届けしています。引き続き最新情報をお見逃しなく、効果的なWebマーケティング施策を実施していきましょう。

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