メンズコスメの市場規模は拡大している?市場規模やその理由について解説します

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公開:2023/03/28

更新:2023/05/30

今、若い男性に限らずビジネスパーソンの間でもメイクや基礎化粧品の需要が高まりを見せています。

この記事では、メンズコスメの市場規模や拡大している理由について解説します。

メンズコスメ市場のマーケティング施策を検討するときなどの参考にしてみてください。

メンズコスメの市場規模は拡大中!

富士経済グループの調査によると、2021年のメンズコスメの市場規模は1,571億円とされ、2020年と比較すると104.3%です。

さらに、メンズ整肌料のカテゴリーについても、246億円(2020年比111.3%)と伸びています。

これはオンラインミーティングなどで自分の顔を見る機会が増え、肌の状態を気にする男性が増加したことが原因といわれています。

今後も、スキンケア商品の販売拡大やメイクアップ関連アイテムの投入が見込まれることにより、さらなる市場規模の拡大を期待できるでしょう。

参考:メンズコスメティックス、ヘアケア・ヘアメイクの国内市場を調査 | マーケット情報 | 富士経済グループ

メンズコスメ市場規模が拡大している4つの理由

メンズコスメ市場規模が拡大している理由には、以下の4つが挙げられます。

  • 見た目の悩みの表面化
  • 美意識の向上
  • ECサイトの普及
  • 若い世代は性差を気にしない傾向にある

コロナ禍を経て、男性の意識に変化が見られています。

特に若い世代では多様性の考え方が浸透しているため、従来の価値観との間に大きな違いがあるようです。

ここではメンズコスメ市場規模が拡大している理由について、それぞれに分けて解説します。

1.見た目の悩みが表面化

コロナ禍の影響により、オンラインミーティングの機会が増加しました。

オンラインミーティングによって、客観的に自分の顔を見る機会が増加し、働く世代の男性の意識に変化があったようです。

会議や商談中に自分の顔を見ることで、肌荒れやトーンなどの見た目の悩みが表面化しました。

このことから、これまでスキンケアやメイクに無関心だった人も、印象がよく見えるようなスキンケアやメイクが手段のひとつとなったようです。

2.美意識の向上

10~20代では、美意識への関心の高まりが見られます。

日常的にメイクを欠かさない男性インフルエンサーやアイドルを、SNSやネットを通じて目にする機会が増えています。

彼らの人気の高まりに比例して、ファン層の男性においてもメイクへの関心が強くなっているようです。

そのため、若い世代を中心に男性がメイクをすることへの抵抗は減り、自己表現の手段として考えられるようになったといえるでしょう。

3.ECサイトの普及

ECサイトの普及もメンズコスメ市場が拡大している理由のひとつです。

ECサイトが普及することによって、店頭まで足を運ばなくてもメンズコスメを簡単に購入できるようになりました。

男性のメイクが受け入れられつつあるとはいえ、周囲の目が気になって購入をためらう人も一定数存在します。

しかし、ECサイトを利用すれば周囲の目を気にすることなく自由にメンズコスメを購入可能です。

4.若い世代は性差を気にしない傾向にある

10~20代においては性差(ジェンダーギャップ)を気にしない傾向にあるようです。

商品購入時にこれまでの男性用・女性用という分け方ではなく「自分に合うものを選ぶ」などの価値観が主流となっています。

消費されるアイテムからもその傾向が読み取ることができます。

インテージの調査によると、基礎化粧品を使う10代男性の46%が「アイテム数が多く、選択肢の幅が広い女性用のもの」を購入しているようです。

さらに、20代の29%にもその傾向が見られました。

参考:コロナ禍でも伸びた!男性の化粧品購入|市場調査ならインテージ

まとめ

メンズコスメ市場の規模は、男性の意識変化やコロナ禍のオンラインミーティングの増加などを理由に拡大を続けています。

特に若い世代の美容意識の高まりから、大手化粧品メーカーはこの層をターゲットとして新規ブランドを立ち上げています。

まだまだ市場は成長途上にあるといえ、どのような戦略を立てていくかが、メンズコスメ市場において重要なことだといえるでしょう。

最後に日本の20-50代男性を対象にスキンケア商品の使用・購買に関する実態を調査したアンケートデータをご紹介します。

無料で閲覧出来るので是非参考にしてみて下さい。

⇒ 男性の肌ケアに関する調査

東南アジア男性への調査データもあります。

⇒ 東南アジア男性のスキンケア実態調査【生活実態編】

⇒ 東南アジア男性のスキンケア実態調査【使用・購買編】

メンズコスメのマーケティングに是非お役立てください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

執筆者

光田直史

高校卒業後、地元の運送業界や不動産業界に従事し、以後8年をIT企業の製造部門で勤務。事業部長と内部監査室長も兼任した。
その経験を活かし、2020年よりライターとして活動開始。
ビジネス、金融、IT、マーケティング、不動産、農業など複数ジャンルでの記事執筆を手がけている。

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