今、世界中で日本食がブームとなっています。
アメリカやヨーロッパはもちろん、東南アジアに至るまであらゆる場所で人気です。
この記事では、日本食に対する海外の反応やブームを地域別に分けて解説します。
この記事の内容
日本食に対する海外からのイメージは?
訪日外国人が日本食を味わい、帰国後に現地の日本食レストランへ訪れることによって世界各地でブームが起きています。
日本で本物の「日本食」を味わったことにより、現地のレストランでも高品質なメニューの提供が求められるようになりました。
このことから、日本食に対して海外からはポジティブなイメージを持っているといえるでしょう。
そんなブームを裏付ける数値として、海外の日本食レストランの出店数を見ていくとわかりやすいかもしれません。
外務省の調べによると、2021年の海外における日本食レストランの出店数は約15.9万件となり、2006年の出店件数から比較すると約7倍にまで増えています。
参考:海外における日本食レストランの数|農林水産省 輸出・国際局
1.アメリカの反応やブーム
アメリカで日本食は「健康志向」が高いものだとのイメージがあり、人気が高まりました。
寿司やラーメンを始めとした日本食は、すでに定番のものとして一定の地位を確立しています。
現在、注目されている食材としては「豆腐」が挙げられるでしょう。
現地では生のまま食べるのではなく、炒め物など加熱調理して提供されることが主流です。
和食レストランなどでは揚げだし豆腐が人気メニューとして扱われています。
また、ヴィーガンの定着によって肉を摂取しない人のタンパク源ともなっているようです。
2.ヨーロッパの反応やブーム
ヨーロッパで日本食は、この数年で急速に人気が高まっているようです。
海外の地域別出店数を見ても、ヨーロッパは2019年の約12,200店から2021年には約13,300店へと増加しています。
ヨーロッパで展開されている日本食レストランは、チェーン店です。
人気の高いメニューとしては、寿司・カレー・居酒屋などが現地の注目を集めています。
また、ヨーロッパではラーメンがブームのひとつです。2010年頃からラーメン店の海外進出が始まりました。
イギリスやフランス、スペインではラーメン店がいくつも軒を連ねている街もあるようです。
元々ラーメン店の海外出店は、現地駐在員をターゲットにしていましたが、数多くのヨーロッパ人に受け入れられるようになりました。
3.タイの反応やブーム
タイは親日国のひとつとして、早い時期から日本食の文化が浸透した経緯があります。
また、出店企業にとっても地理・文化的に近いことから、多くのチェーン店が展開されています。
例を挙げると、やよい軒や大戸屋などの和食レストランが数多く出店し、日本食は「誰でも食べられるもの」としての地位を築いているようです。
そんな中、高級志向のメニューがブームとなっています。
注目されているメニューとしては、天ぷらやすき焼きが挙げられるでしょう。
天ぷらはつゆや塩ではなく、現地人が好む味が濃いソースで食べるのが人気です。
すき焼きについても「タイスキ」とローカライズされたメニューとして人気があります。
あらゆるメニューがタイ風にアレンジされ、一定の地位を確立しているようです。
その他.日本の凄いところについてインタビュー調査
外国人がハマった、日本の味や全員共通・”アレ”だけは苦手など、「日本の衣食住」において、在日外国人が”凄いと思う点”をオンライン座談会形式で実施した動画をご紹介します。
⇒ 在日外国人へインタビュー「日本の凄いところについて調査」
興味のある方は是非ご覧ください。
まとめ
日本食は世界各地で人気となり、出店数は右肩上がりに増え続けています。
国・地域ごとに日本食の広がり方には違いが見られ、市民権を得ているメニューや今トレンドになっているもの、現地風にローカライズされたものなどさまざまです。
海外進出を検討する際、日本食をいかに現地に合わせてカスタマイズするかが重要だといえます。
日本食の海外イメージを理解して出店計画を立てると、成功確率を高められるでしょう。
また、事前に現地の調査を行うとさらに成功確率は高まります。
具体的な調査内容などは以下のサイトを参考にしてみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。