モニター調査は、消費者やターゲット層のニーズ把握に有用な調査方法です。
サービスや商品ごとに適した調査方法を選定すれば、改善点の把握や効果的なマーケティング訴求につなげやすいでしょう。
この記事ではモニター調査の種類や、種類ごとのメリット・デメリット、調査方法の主な流れを解説します。
この記事の内容
モニター調査とは?
企業が提供しているサービスや商品の意見を、モニターとなる調査対象者から集める調査方法です。
期間や頻度を決めて繰り返し調査すると、使用途中の経過や対象者の心理変化が把握できます。
モニター調査は調査対象者を、年齢や性別、住んでいる地域などで属性を分けて実施します。
商品やサービスを訴求したいターゲット層に絞り実施されることが多い調査です。
モニター調査の種類
モニター調査には以下のような種類があります。
調査種類 | 内容 |
インターネット調査 | インターネット上でアンケートを実施 |
郵送調査 | 調査票を郵送し、回答後に返送 |
サンプル調査 | サンプルを送付し、使用感を回答 |
個別インタビュー | 調査項目を個別にヒアリング |
グループインタビュー | テーマを設定し、グループで議論 |
それぞれのメリットやデメリットについて解説します。
1.インターネット調査
調査対象者にインターネット上でアンケートに答えてもらう方法です。
多くの人から回答を得られやすく、低コストで早く結果を集計できるのがメリットです。
大規模な調査も簡単に行えますが、インターネットに馴染みが薄い方の回答を得にくい、不正回答や途中離脱が起こりやすいことがデメリットでもあります。
2.郵送調査
調査対象者に調査票を郵送し、回答を記入後に返送してもらう方法です。
インターネットに不慣れな層にも実施でき、地域を絞った調査結果が得られやすいなどの特長があります。
しかし事前に周知・同意を得なければ回答率が低くなる傾向にあり、発送や回収の手間が発生するといったデメリットも存在します。
3.サンプル調査
サンプル品を調査対象者の自宅へ送付し、使用感や感想を回答してもらう方法です。
ホームユーステストとも呼ばれ、食品や化粧品などでよく調査が行われています。
実際の使用感を聞けるため新しい発見につながりやすく、調査対象者が商品を気に入ればファン化にもつながるのがメリットです。
一方、説明通りに使用しているか把握できなかったり、製品発送の手間や費用がかかったりするデメリットもあります。
4.個別インタビュー
インタビュアーと調査対象者が1対1で会話しながら、商品やサービスの意見を聞く方法です。
回答を深掘りできるため、深層心理や顕在化していないニーズを見つけやすいでしょう。
しかし、1人あたりの費用が高くなりやすく、偏った回答を得る恐れがあります。
5.グループインタビュー
調査対象者数名~数十名を一つの場所に集め、グループで商品やサービスについての意見を聞く方法です。
座談会のような雰囲気で、調査内容について発言してもらいます。
言葉以外にも表情や仕草なども観察できるのがメリットです。
しかし、モデレーターの手腕で回答が変化する恐れがあったり、会場予約や日程調整が難しかったりする場合があります。
モニター調査の主な流れ
モニター調査は以下のような流れで計画、実施します。
- 調査の企画:仮説を立てて、目標を明確にする
- 調査方法の選定:最適な調査方法を決める
- 調査の実施:テストを行ってから本調査を実施する
- 結果の集計と分析:結果を集計し、分析を行う
モニター調査は、仮説を立てることと、モニターとするターゲット層の設定が重要です。
議論を重ねながら商品やサービスに応じて、最適な調査方法を検討しましょう。
まとめ
モニター調査の種類や、主な流れを紹介しました。
サービスや商品によって適した方法を取り入れ、効率的なマーケティング施策の実施に役立てましょう。
最後にサンプルをモニターに試用してもらいたい方向けにおすすめの資料をご紹介します。
サンプルを実際に試してもらい感想や意見を聞き取るホームユーステスト(HUT)の「失敗しない6つのポイント」という資料です。無料で閲覧出来ます。
是非モニター調査にお役立てください。
最後までお読み頂きありがとうございました。