英語の修飾語は、5文型を学ぶ際にあまり頻出しない要素なので、意味や使い方がいまいち理解できていない方も多いのではないでしょうか。
何か語句を説明するものという認識はあるかもしれませんが、主語や動詞だけでなく、修飾語を上手に使っていると、流暢に英語を表現できている人と判断してもらいやすい要素でもあります。
この記事では英語の修飾語の種類や使い方のルール、文章から修飾語を見分ける方法について解説します。
この記事の内容
英語の修飾語とは?5文型に分類されない理由
英語の文型を構成する要素には、S(主語)、V(述語動詞)、O(目的語)、C(補語)の4つがあり、それらの並び順によって分類したものが5文型です。
第1文型「SV」、第2文型「SVC」第3文型「SVO」、第4文型「SVOO」、第5文型「SVOC」のパターンをとります。
この5文型に分類されない要素に修飾語という要素があります。
文章を詳しく説明して、彩りを添える働きがあり、文章から修飾語が省かれても、大筋の文意が変わらないため、文型の主要な構成要素には含まれていません。
しかし、修飾語は時や場所といった実際の会話や英文では必要不可欠な要素なので、使い方のルールや見分け方を覚えておいた方がよいでしょう。
一般的に修飾語は「M(Modifier)」と略して表記します。
修飾語の種類と使い方のルール
英語の修飾語の種類とそれぞれの使い方を見ていきましょう。
形容詞的修飾語
名詞を説明する働きをする修飾語を「形容詞的修飾語」といいます。
名詞の前に置かれる形容詞や、名詞の後に置かれる形容詞、形容詞節などがあり、名詞を後ろから修飾することを後置修飾と呼んでいます。
・I have a black cat.(私は黒い猫を飼っています。)
black(黒い)は、名詞のcat(猫)を詳しく説明する形容詞です。
・This is a bag made in Italy.(このバッグはイタリア製のバッグです。)
made in Italy(イタリア製の)が、前の名詞を詳しく説明しています。
副詞的修飾語
「副詞的修飾語」は、名詞以外の動詞や形容詞、副詞、文章全体を修飾する働きをします。
名詞以外を修飾する場合は、おおよそ副詞ととらえて間違いはありません。
副詞や副詞節、「形容詞 + ly」で副詞になる単語や、「いつ、どこで、誰と、どんな風に、どのくらい」などを表す語句なども副詞的修飾語になります。
動詞の前に置かれたり、be動詞の場合はbe動詞の後ろに位置したりします。
・She is very beautiful.(彼女はとても美しいです。)
形容詞のbeautifulを修飾する副詞で、程度を詳しく表しています。
・He speaks English fluently. (彼は英語を流暢に話します。)
・She was surprised to meet him.(彼女は彼に会って驚きました。)
「彼に会って」を意味する「to meet him」は不定詞の副詞的用法で、これも修飾語として動詞を修飾しています。
前置詞句(前置詞 + 名詞)
形容詞的修飾語や副詞的修飾語以外では、「前置詞 + 名詞」の前置詞句も、修飾語になります。
「in」や「at」、「on」、「to」「under」などの前置詞が使われ、基本的には前置詞の前の名詞を修飾して、時間や場所などを表現しています。
・I played tennis in the park yesterday.(私は昨日公園でテニスをしました。)
・the dog under the table is mine.(テーブルの下にいる犬は私の犬です。)
修飾語かの見分け方
修飾語は、5文型の要素(S・V・O・C)や文全体を肉付けして、豊かな表現にしてくれるサポート的役割を持つ要素です。
ですので、修飾語かどうか見分けるには、文から修飾語を取り除いても、文章として成り立ち、文脈が理解できるのであれば、それは修飾語と判断できます。
・My father sold an old book.(私の父は古い本を売りました。)
→My father sold a book.(私の父は本を売りました。)
old(古い)が取り除かれても、文意は変わらないので修飾語になります。
・If it rains tomorrow, the game will be canceled.(明日雨が降ったら、試合は中止になるでしょう。)
→The game will be canceled.(試合は中止になるでしょう。)
「If it rains tomorrow」の文章のかたまりが、「中止になる」を修飾しているので、情報を付け加える副詞として修飾語となっています。
まとめ
英語の修飾語は、5文型を構成する要素に含まれていないこともあり、どんな働きをするのかわかりづらい要素でもあります。
しかし、文章に幅を持たせ、説明や情報で表現を広げてくれる修飾語は、会話や文章には必要な要素です。
修飾語の種類や使い方のルール、見分け方をマスターして、英語の表現力を磨きましょう。
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