あなたは「過去完了形」と「現在完了形」の違いをしっかり説明できますか?
「過去完了形」は現在完了形と同様に日本語にはない時制のため、なかなか覚えるのが難しい英文法です。
ここでは英語が苦手な方や初心者の方、もう一度改めて覚えたい方向けに「日本語で過去完了の意味をしっかり理解する」をポイントに、過去完了形の3つの用法の使い方と違い、過去形や現在完了形との相違点について解説します。
この記事の内容
英語の過去完了形とは?
過去完了形とは「had+動詞の過去分詞~」で表し、過去の出来事がある時点まで続いていたことを示す表現方法です。
「had」が過去形であることからも分かるように、過去のある時点からそれ以前を振り返り、今は継続していないが、ある一定期間の状況を伝えるのに用いられます。
過去形は、過去のある時点の出来事だけを表す時制表現であるのに対し、過去完了形は過去の2つの出来事の間に時間の幅があることを表現しています。
過去完了形3つの用法と使い方
英語の過去完了形は大きく分けて、現在完了形と同様に「経験」「継続」「完了・結果」の3つの用法に分類されます。
過去完了形のそれぞれの用法の使い方について例文を交えながら解説します。
「経験」を表す過去完了形
「経験」を表す過去完了形は、過去のある時点までに起きたこと、経験したことの有無を表現する用法です。
日本語訳では「(過去のある時点までに)~したことがあった」という意味になります。
・I had visited Tokyo twice before I entered college.
私は大学に入るまでに2回、東京を訪れたことがありました。
上記の例文は、誕生から大学に入るまでの期間の中で、東京に行ったという出来事が2回あったことを表しています。
大学に入った時点までに、東京に行ったことがあったという経験を伝えています。
頻度や回数を表す副詞がよく一緒に使われます。
・once「1回」
・sometimes「時々」
・three times「3回」
・often「しばしば」
・before「以前に」
・ever「かつて」
・never 「一度も~ない」
・seldom /rarely 「めったに~ない」
など。
「継続」を表す過去完了形
継続を表す過去完了形は、過去のある時点から見て、それより前の過去からずっとある時点まで継続していたことを表します。
日本語では「(ずっと)~していた」「~し続けていた」などと訳されます。
・He had lived in London before he moved to Osaka.
彼は大阪に引っ越す前までロンドンに住んでいました。
上記では「大阪に引っ越した」という過去の一点から「ロンドンに住んでいた」という、それより以前の出来事を振り返っています。
過去のある時点までロンドンに住み続けていたことを表現しています。
継続では、期間を表す副詞である
・for+期間(~の間)
・since+過去を示す語句(~から)
・before「以前に」
・until~「~まで」
などがよく用いられます。
「完了・結果」を表す過去完了形
完了・結果を表す過去完了形では、日本語で「~し終えていた」「~してしまっていた」という意味になります。
過去のある時点に視点を置き、その直前に起きていたことや、その時点でし終えていたことを表します。
・The train had left when she arrived at the station.
彼女が駅に着いた時にはその列車は出発してしまっていた。
上記の文では「彼女が駅に着いた」という、過去の一点から「その列車は出発してしまっていた」というそれ以前の出来事を振り返っています。
よく一緒に用いられる副詞には、
・by ~「~までには」
・at that time(then) 「その時には」
・already「すでに」
・just「ちょうど」
・when S+過去形「した時には」
などがあります。
過去完了形と現在完了形との違い
過去完了形と現在完了形の違いは、基点の時制をどこに置くかという点です。
過去完了形は、過去のある時点に基点を置いて、それより過去から続く状況がある時点で終了し、現在は継続していないことを表現します。
現在完了形は、現在に基点を置き、それより過去から現在も続く状況を伝えています。
共通するのは、基点は違えど、幅のある一定期間の出来事を述べているところです。
・I have already finished my homework.
私はもう宿題を終えていました。
・I had already finished the work when my mother came back.
私は母親が帰って来た時にはもう宿題を終えていました。
まとめ
過去完了形とは、過去のある一点からそれ以前の過去を振り返り、その間に起きた出来事について表現する用法です。
過去完了形の文は日本語では掴みにくい表現なので、たくさんの例文に触れて、現在完了形とともに、過去形との違いや完了形の感覚に慣れていきましょう。
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