ECで主流のフィード型広告とは?その種類と方法について解説します

  • フィード広告

公開日:2024/01/19

更新日:2024/03/27

Eコマース担当に任命されたときに考えたいこと

WEBに関する企業での仕事には様々なタイプがあります。

ただ決まったWEB更新、例えば商品やサービス情報、プレスリリースなどの情報更新を行うようないわゆる「WEB担当」、そしてそこから派生して広報や販促の職務も負い、リード獲得などの数値責任も持つWEBマーケティング担当も企業内のWEB関連職務としては一般的です。

そして、WEB単体でビジネスを成立させる役割として「Eコマース」を担当する場合もあります。

これは事業規模にもよりますが、「新しくEコマースを始める」という場合には冒頭に挙げたWEB担当がEコマース兼任として起用されることが多々あります。

WEB担当を兼任する方がEコマースを初めて担当する場合、従来実施してきたSEOや、リスティング/ディスプレイ広告を中心としたSEMをメインに集客手法を考えがちです。

しかし、費用対効果の観点から、これら「リード取得型」の手法をそのままEコマースに持ち込んでもビジネス的には効率が良くないことがほとんどです。

それではどうすれば良いのかというと、「フィード広告」というEコマースに特化した広告の枠組みを利用することを推奨します。

この記事では、フィード広告に対しての基本的な理解と、導入のイメージが付けられるような解説を行います。

「フィード」とはなにか

フィード広告を展開する上で最も重要になるのが「データフィード」です。

これはcsv形式で、媒体毎に設定された決まった書式で記されたデータの集まりです。

内容は品番や商品名、価格、セール情報、画像のURL、在庫情報など、Eコマースを展開する上で商品販売ページに記載されている基本的な項目がメインです。

加えて、広告媒体でのレコメンデーションのために利用者がどの商品を見たのか判別するために販売ページURLと品番の紐づけなども含まれることが多いです。

データフィードの作成方法

フィードの作成方法については特に決まりはありませんが、Eコマースの性質上、在庫情報をはじめとして情報の流動性が高いため、頻繁に更新していく必要があります。

そのため、手動で作成してアップロードしている例はあまりなく、Eコマースサイトからシステム的に出力して各媒体が用意した特定のサーバ領域に自動でアップロードするような仕組みを作ることが多いです。

Eコマースを自社で展開するにあたって、「本店サイト」と呼ばれるような楽天やAmazonではなく自社サイトとして立ち上げた場合、多くの場合では何らかのプラットフォームシステムを導入していると思います。

例として挙げるならば「ECビーイング」や「ショピファイ」です。

プラットフォームによって差はあるのですが、それぞれある程度フィード広告を動的に出力する機能やアプリとの連携、改修余地を持っています。

いきなりシステム投資はできないというような場合や、フィード広告の効果に懐疑的である場合、まずはテストとして手動でフィードの運用を行うことはあると思います。

ただ、その後レギュラー運用の広告として展開していく場合はシステム的な出力ができるように準備を進めることを強く推奨します。

データの新鮮さはフィード広告を運用する上で重要なことですし、商品点数が多ければ多いほど手間も増します。

また「セール」の企画などを実施した場合にも情報更新が必要になりますので、ずっと手動で続けることは非現実的だと捉えるべきです。

フィード広告にはどのようなものがあるか

具体的なフィード広告についてご紹介します。

まず代表的なものにGoogleショッピング広告があります。これは特定製品の品番や型番などでGoogle検索した際、一般的な検索結果の上、もしくは右側に表示されたり、ショッピング検索で引用されたりするデータです。

多くの方は目にしたことがあると思います。

楽天やAmazon、Yahooショッピングなどからもデータが共有されていて、同じ品番で複数サイトの価格が比較できるなど、インターネット検索利用者に対して利便性の高い仕組みになっています。

このGoogleショッピングに対しては、まずは掲載させるためにフィードの配信が必要です。

そのうえで広告の入札を実施することになります。

次に一般的なのが「Criteo」と呼ばれるYahooのディスプレイネットワークに配信されるフィード広告です。

これはリターゲティング要素が強い広告で、新規アクセスを狙うというよりも一度サイトを訪れて商品ページにアクセスした方に対して強くアプローチすることができる広告です。

特長としてレコメンドエンジンが媒体に含まれているため、どのようなアクセス傾向がある方に対してどの商品を出せば売上が最大化できるのかを媒体側が学んで進化していきます。

そのため、熟成したCriteoは非常に強力な売上獲得元になります。

上記で挙げた2つの媒体はフィード型ショッピング広告のメインとなる選択肢です。

この2種はフィードの形式が非常によく似ているため、どちらか片方だけを開始するというよりも、同時に展開する例が多いでしょう。

そして代理店の担当者からも説明があると思いますが、Criteoは成熟するまでにはある程度予算を投下して回転させる必要がありますし、また、そもそもアクセスが少ないサイトであれば初回アクセス対策はGoogleショッピングやSEO、ディスプレイ広告など別の手段で確保しておくことが大切です。

これらのフィード広告でまず驚くのはそのクリック単価の低さと、コンバージョンレートの高さです。

リード獲得型のWEBマーケティングを進めてきた方からすると異次元の数値として結果が出るでしょう。是非一度試してみてください。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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