ソーシャルリスニングとは?進め方やメリット・デメリット、実施時のポイントなどをご紹介

  • マーケティング

公開日:2024/04/10

更新日:2024/04/30

近年、多くの業種におけるマーケティングにおいて、ソーシャルリスニングが注目を集めています。

ここでは、Webマーケティングについて悩んでいる方や、ソーシャルリスニングに興味のある方のために、ソーシャルリスニングの概要や進め方、メリット・デメリット、実施時のポイントをご紹介します。

ソーシャルリスニングとは?

そもそもソーシャルリスニングとは、どのような取り組みなのでしょうか。

ここでは、ソーシャルリスニングの概要と注目される背景をご紹介します。

ソーシャルリスニングの概要

ソーシャルリスニングとはSNSやQ&Aサイト、ブログといったWeb上での投稿やレビューを集め、分析し、商品企画やサービスの改善に活用するマーケティング手法です。

生活者が提供した率直なフィードバックや感想から、製品やサービスの改善点や新たな企業の魅力を見出せます。

例えばマーケティングリサーチの際に実施する、顧客のインサイトを発見するための調査、ブランドに対するイメージ調査、新商品キャンペーンの反応調査などの用途が一般的です。

また、SNS運用を行う場合、公式アカウントのフォロワー調査やキャンペーン参加ユーザーの抽出、ベンチマークアカウントとの比較調査などにも利用できます。

一方、プロモーションなどの企画の際には、商品・サービスの口コミ状況の把握、反響の高い内容の発見などにも役立つでしょう。

ソーシャルリスニングの進め方

ソーシャルリスニングを活用すれば、顧客の本音に寄り添い、より効果的なマーケティング戦略を立案できます。

ソーシャルリスニングを実施する場合、以下のようなステップを踏むことが一般的です。

1.目的の明確化

最初に、何のためにソーシャルリスニングを行うのかを明確にしましょう。

マーケティング戦略や商品改善など、目的に合わせて設定します。

2.調査するメディアの選定

次に、ソーシャルリスニングの対象となるメディアを選びます。

SNS、ブログ、YouTubeなどの中から、自社のターゲットとなる顧客が集まるメディアを選定することが必要です。

3.データの収集と分析

特定のキーワードを選定して情報を収集し、テキストマイニングを行います。

ユーザーの声をリアルタイムに把握することが目的です。

ソーシャルリスニングを実施するメリット

ソーシャルリスニングを実施することで、以下5つのメリットが得られます。

それぞれの内容を確認しておきましょう。

業界全体や消費者の動向を分析できる

SNSでは、自社だけでなく業界全体の情報も収集できる点が特徴です。

競合他社の評価やトレンド、消費者の動向を把握できるため、広告やキャンペーンの戦略立案に役立ちます。新しい顧客層を見つける手がかりにもなるでしょう。

商品(サービス)に対する評判や口コミを確認できる

SNS上の口コミや評判は、消費者の本音を反映しています。

これを活用して、商品改良や広告施策の改善につなげることが可能です。

自社のブランドイメージを把握できる

ソーシャルリスニングを通じて、消費者の声を分析することで、自社のブランドイメージを的確に捉えられます。

ブランディングを成功させることによって、消費者の意思決定時間を短縮し、購入時の安心感につながる効果が期待できるでしょう。

潜在的なリスクを早期に検知できる

ソーシャルリスニングにより、風評被害やクレームを早めに察知しやすくなります。

リスクを未然に防ぐための対策を講じることが可能です。

自社の広報活動に対する成果や方向性を判断する材料になる

SNS上での反応を分析することで、広報活動の改善点や効果を判断しやすくなります。

特に大規模なプロモーションの場合、多くの投稿を活用した分析が可能です。

ソーシャルリスニングのデメリット

消費者の本音や嗜好を把握できる反面、ソーシャルリスニングにはいくつかのデメリットも存在します。

そのため、ソーシャルリスニングを活用する際には注意が必要です。

以下で、おもなデメリットを確認しておきましょう。

情報量が膨大で精査が難しい

SNSは多くのユーザーに利用されており、毎日、大量の投稿が行われます。

そのため、適切なデータを抽出するためには多くの時間と手間が必要です。

また、漠然としたキーワードでデータを収集すると、不必要な情報も多く紛れ込むことがあります。

ユーザー層の特定がしにくい

匿名性の高いSNSでは、正確なプロフィール情報が記載されていないことも多いため、ユーザー層の特定が難しい点がデメリットです。

年齢や性別、職業などの詳細な情報はわかりにくいことがあります。

ソーシャルリスニングを実施するときのポイント

ソーシャルリスニングで期待した成果を上げたい場合には、いくつかのポイントに注意しなくてはなりません。

以下のポイントを押さえて、実施しましょう。

目的に合わせてソーシャルメディアを使い分ける

SNSには、媒体ごとに異なる特徴があります。

そのため、自社の目的に応じて適切なメディアを選択することが重要です。

少数派の意見に惑わされない

ソーシャルリスニングを実施すると、批判的な投稿も目につくことがあります。

そのため、客観的に情報を評価することが必要です。

地図アプリや口コミサイトも分析する

ソーシャルリスニングでは、自社の業態に応じたメディアを活用することが重要です。

例えば、飲食店や美容室などの飲食・サービス業の場合、SNSだけでなくGoogleビジネスプロフィールの口コミも非常に重要なため、確認しておかなくてはなりません。

マーケティングにはソーシャルリスニングが不可欠

ソーシャルリスニングは、SNSやQ&Aサイト、ブログなどのオンラインプラットフォーム上でユーザーの投稿やレビュー情報を収集し、分析して商品企画やサービスの向上に活用するマーケティング手法です。

この取り組みにより、以下のような利点が得られます。

  • 業界全体や消費者の動向を分析できる
  • 商品(サービス)に対する評判や口コミを確認できる
  • 自社のブランドイメージを把握できる
  • 潜在的なリスクを早期に検知できる
  • 自社の広報活動に対する成果や方向性を判断する材料になる

近年のマーケティングにおいて、ソーシャルリスニングは不可欠です。

ぜひ、この機会に自社のマーケティングにも活用してみてはいかがでしょう。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
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