PWA(プログレッシブ・ウェブアプリ)とは?ネイティブアプリの違いやメリットを解説

  • マーケティング

公開日:2024/06/21

更新日:2024/06/21

スマートフォンでは、必要なアプリをダウンロードして使うことが一般的です。

一方パソコンでは、Webサイトを中心にして情報にアクセスします。

この2つのメリットをミックスしたアプリとして注目されているのが「PWA(プログレッシブ・ウェブアプリ)」です。

モバイルの利用が主流になった現在、ビジネスでもアプリの開発が重要になっています。

ただし従来のアプリ開発ではコストがかかると同時に、審査などの手続きが負担になります。

そうしたアプリの課題をクリアして、ビジネスチャンスを広げるために考案されたのがPWAです。

この記事では、PWAの特徴や活用の仕方について解説します。

PWAとネイティブアプリの違いとは?

スマートフォンで使用するアプリは、通常App StoreやGoogle Playなどからダウンロードしますが、これはネイティブアプリ(以下「アプリ」と表記)と呼ばれます。

例えば新しいゲームを始める場合、それをストアから購入してスマートフォンにインストールすれば、ストレスのないスピードでゲームを楽しむことができ、オフラインでの利用も可能です。

このようにアプリはインターネット環境に依存することなく、高速での処理が可能であり、アプリ内課金ができるなど多くのメリットを持っています。

しかもホーム画面にアイコンが表示されるため、一度ユーザーに評価されれば、繰り返し利用してもらえるという強みもあります。

スマートフォンには欠かせないアプリですが、ストア経由での購入になるので、検索エンジンからユーザーを獲得することができません。

また開発やストアでの手続きにコストがかかるほか、ストアの審査で承認を得る必要もあります。

こうしたアプリのデメリットを解消して、WebサイトのメリットをプラスしたサービスがPWA(Progressive Web Apps)です。

PWAはアプリと異なり、ダウンロードとインストールが必要ありません。

ストアでの審査も不要で手数料などもかかりません。

しかもアプリと同様に、インターネット環境に依存せずオフラインでも使用できます。

またWebサイトと同じく、検索エンジンとの連携も可能です。つまりPWAとは、アプリとWebサイトとのいいとこ取りのサービスなのです。

PWAを利用する5つのメリット

では、自社のビジネスで利用するなら、PWAとアプリのどちらを選ぶべきでしょうか。

アプリとWebサイト、そしてPWAを比較した場合、PWAでは以下のようなメリットが考えられます。

情報の高速処理が可能

基本的にアプリと同レベルの高速処理が可能で、Webサイトと同じくキャッシュを利用できるため、オンラインでもオフラインでもストレスを感じることがありません。

データ処理の遅延によるユーザーの離脱を防ぐ効果が期待できます。

アプリと同様の機能

PWAはアプリが持つ機能はひと通り備えています。

スマートフォンのホーム画面に表示されるほか、商品情報やイベント情報などをプッシュ通知でユーザーに知らせることもできます。

こうした機能は、アクセス数やコンバージョン率の向上に重要な役割を果たします。

ダウンロードやアップデートが不要

わずかな時間かもしれませんが、ダウンロードの手間がかからない点もユーザーにとってはメリットです。

アップデート不要で、機能を最新の状態に保つこともできます。

開発コストの削減が可能

開発する立場から考えると、PWAは1つで複数のデバイスに対応できるという利点があります。

iPhoneとAndroidで別々の仕様を開発する必要もありません。

さらに既存のWebサイトを利用するなどして、開発コストを抑えることができます。

検索エンジンとの連携が可能

新規のユーザーを獲得するうえで、検索エンジンと連携することは大きなメリットです。

アプリはユーザー側が自発的に探す必要がありますが、PWAは積極的にユーザーにアプローチできます。

こうしたメリットから、通常のアプリと比較して、PWAのほうがユーザーの獲得やアクセス向上に効果を発揮するかもしれません。

一方でiOSでは一部の機能が制限されることがあるため、ユーザーの特性に合わせて検討する必要があるでしょう。

PWAを開発する方法は?

PWAは既存のWebサイトを利用できるので、自社サイトがある場合はそれをベースに開発できます。

サイトがない場合は、この機会に開設することをおすすめします。

PWAの開発はGoogle Developers(グーグル・ディベロッパーズ)などを利用して進めることができます。

ただしJavaScript・HTMLなど、サイトの開発に必要な専門知識を持った人材が必要です。

社内にある程度の知識を持つ人材がいれば、開発をサポートするツールを使って作業を進められるかもしれません。

もしもそうした人材がいない場合には、専門の業者に開発を依頼することになるでしょう。

まとめ

PWAのメリットは、通常のネイティブアプリの機能を備え、それにプラスしてWebサイトの利便性も活用できることです。

ビジネスでのアプリ開発や利用を検討するなら、PWAも視野に入れる必要があるでしょう。

今後はモバイルでの情報活用が、さらに広がることが予想されます。

Webサイトの強みを活かすことができる点から、単なるアプリよりもPWAの利用が加速するかもしれません。

しかしPWAの開発には、ある程度の専門知識が必要です。

社内にPWAの管理部門を設置する方法もありますが、その場合は費用対効果を考えなければなりません。

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執筆者

マーケティングプラスワン

Marketing+Oneの編集チームです。
広告代理店である株式会社HeartFullの広告担当者、メディア担当者、人材サービス担当者たちがサイト運営に携わっています。
【公式X】はこちら → https://x.com/Mktg_Plus_One

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